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アルスベーレ・モノクローム  作者: パグオラ
序章:プロローグ
1/12

未知の始まりは突然に

************



昨今の世の中には数多くのゲームが存在する。

ディスプレイ(PC)を用いてプレイするもの。

小型のゲーム機を用プレイするもの。

携帯端末でプレイするもの。

現実世界(AR)でプレイするものなど様々なものが存在する。

なかで最も人気なものが仮想現実(VR)ゲームだ。十数年前に一人の天才・獅成大地(ししなりだいち)が作り出したVRシステムは全世界で社会現象を巻き起こした。それと同時に行われた技術提供から世の中には数多のゲームが世に放たれ、そこから年月がたった今尚、その人気は保たれたままだった。

この物語は一つの世界(ゲーム)を舞台に多くの旅人(プレイヤー)が駆け巡る話である。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

~朝~

朝早くから仕事がある父と母を見送り、朝食を作り終え一息ついたと同時に欠伸がでた。昨夜も積んでいたPCゲームをクリアしたばかりで睡眠も2,3時間程度しかとれなかったので当然である。そもそも平日にそんな時間までゲームすること自体がおかしいのだがそんな生活を4年近く続けた結果、学校生活に支障が出ない程度には適応してしまった。これは早死にしても文句は言えないなと思いながらも、できた朝食をつくえに並べ別の部屋へと足を運ぶ。ノックをしていつも通り返事がないことを確認すると部屋に入り一息吸う。


そして……


「いい加減起きねえと遅刻するぞ!!!」


フライパンをお玉でたたいて起こすという古臭いやり方を想起させる様な大きさの声で妹を起こす。


「うるさいなぁ……」


眠気眼をこするその女は不満ありげな声でそうつぶやく。この言い方もいつも通りなので気にしない。


「いつも言っているが起きないお前が悪い。さっさと起きて朝食を食べろ。」


そういい終えると部屋を後にし、自身の朝食を食べ始める。これが俺たち兄妹の朝のルーティンだ。

逢戸影近(あいとかげちか)逢戸光(あいとひかり)。俺たちは高校2年生ながらに二人して趣味がゲームだった。別に二人とも勉強や運動が苦手というわけでもなく、友達が少ないというわけでもない。

しかしながら二人とも、人よりも自分の趣味を優先するというよく言えばマイペース、悪く言えば自分勝手な性格なのだ。幸いなことに二人が通う学校は個性の強い者が集まっていた為、そういった二人の性格は問題なく受け入れられた。ってこれ誰に向けて言ってんだ?


そんなことを考えていると、準備を終えた光が朝食をとる為に席についた。


「昨日は何をしてたんだ?」


「アニマ・フォレスト。ようやくトロコンできた。」


「マジ!?命樹(イノキ)でトロコンとか快挙じゃねえか。」


「今の私は神すら凌駕できる…」


ちょっと何言ってるかわからない。

そんな他愛もない会話をした後にある程度片付け、二人で家を出て学校へ向かう。


「帰りにゲーム買いに行く。オススメなんか出して。」


「いつも却下するじゃねーか…積みゲーは?」


「いったん休憩。後1,2本だから多分問題ない。」


絶対にまた積む未来が見えた。まぁ俺も似たようなものだから口には出さないが。双子ではあるが好きなゲームのジャンルは変わってくる。こいつの好きなゲームジャンルは主にほのぼのゲーなのだが別にそれ以外のゲームもするので案を出すことは難しくない。だがさっきも言ったが俺たちはマイペースだから案を出したところでそのゲームをするわけではない。だから毎回思うが無駄じゃねぇかなーと考えていると,


「二人ともおはよー!!!!!!!」


「うおっと!」


と現元気いっぱいな声が聞こえてきたと同時に二人の背中が少し叩かれる。思っていたより威力が強かったので少しよろける。そして体制を立て直したたいてきた張本人に挨拶をする。


「おはよ、あかり。今日も元気でいっぱいで何よりだ」


「おはよ、あかりちゃん。」


「ちょっとカゲ、何よその言い方。全く、年上に対する敬意が感じられないわね。ヒカリ~ン!おはよ~!今日もかわいいね~」


「全く、なら少しは年上らしい振る舞いをしたらどうだ?」


「あかりちゃん暑苦しい。」


「うへぇ!そんな殺生なぁ!!」


こいつは日向紅吏(ひなたあかり)。俺達の幼馴染で1つ年上だからかお姉さんとして振舞おうとする。

だがこいつはかなりの天然だからその悉くが失敗し、更にそのことに気づかない。


「それでなんの話をしてたの?」


「私が次にするゲームについて。」


「あれ?先週命樹(イノキ)クリアするって言ってなかったっけ?まだ初めて1週間程度じゃなかったっけ?」


「もうクリアしたんだとさ。しかもトロコンで。」


「イエーイ。」


「……マジで?さすがヒカリン。攻略のペースがおかしいわー…」


だよなぁ。俺もそう思うもん。そもそものトロフィー数がおかしいもんな。1万ってなに?


「そこ。他人事みたいな顔してるけどあんたも大概だからね?」


「イッタイナンノコトデショー?」


こいつ心でも読めんのか?


「うーん新しいゲームかぁ…そうだ!2人とも()()そろそろやらない?」


こいつ(あかり)が一緒にやりたがるゲームは一つだ。よって…


「あれ?あぁ、『アルスベーレ・モノクローム』か。」


導き出されたその名は、俺達を次の世界へと誘うものだった。


はじめまして、パグオラといいます。ヤドカリとシャコのキメラですが、耐久力もパンチもくそ雑魚です。

小説づくりはほとんど初心者ですのでお手柔らかにお願いいたします。

拙作はVRゲームにあこがれを持つ私が色々なものに興味を持ち作り始めた作品です。ですので「見たことある設定だな」と感じても温かい目で見てもらえたらありがたいです。ちなみにですがデスゲームにはなりませんのでご安心を。

これからちょくちょく投稿するつもりですので宜しくお願い致します。

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