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No.082 惨劇

珍しく雪が降っています。

こちでは殆ど雨も降らずに津久井湖のダムが干上がっていて、宮ケ瀬湖もかなり水が減っているようです。

この程度の雪では、大してダムの水は増えないと思いますが、水曜日(祝日)には雨が降ると予報が出ているので、そこに期待するしかないですね。

先程、選挙に行ってきました。さてさて、この先の日本はどうなることやら。

カルル達は、街の真ん中でいきなり雷撃による魔法攻撃を受け、魔法防壁を展開して何とか難を逃れた。


だが、周囲を見物人が取り囲んでいてうかつに逃げ出せる状況ではない。


さらに雷撃を行っていたのはひとりだったはずが、いつの間にか4人に増えていてさらなる攻撃への対処が必要な状況へと追い込まれていた。


そんな時だった。


街の警備隊が大挙して現れると雷撃を放つ男を後方から押し倒して拘束を始めた。


雷撃を行っていた男と共にいた3人も警備隊に身柄を拘束されている。


そしてカルル達の前にも10人を超える警備隊が取り囲み逃げられる状態ではなくなっていた。


「君達、悪いが事情を説明して欲しいので一緒に来てもらえるか?」


カルル達は、お互いの顔を見合うと警備隊の指示の通りについていくことにした。


警備隊の施設の1室に案内されたカルル達は、なぜ街のど真ん中であのような状況になったのかの説明を始める。


「では、あの男が往来の真ん中で突然雷撃を放ったというのだな。そして君達は身を守るために魔法防壁を展開したと」


カルル達の前には、尋問を行う2人の警備隊員と記録係がおり、その後ろには2人の警備隊員が扉の前に立ち、カルル達の行動に目を光らせている。


「はい。ブライトンハイアットホテルでチェックインを済ませて、街で魚料理でも食べようと店を探していましたが、いきなり雷撃を受けてとっさに魔法防壁を使いました」


そう答えたのはハンドだ。


「ほう、ブライトンハイアットホテルとは最高級ホテルじゃないか。君達の誰かが貴族なのかね」


「いえ、私とパトリシアはカルル殿の護衛です。アリス殿はカルル殿の従業員で飛空艇の操術師です」


「なるほど、アリス殿は飛空艇の操術師ですか。ではこの街には飛空艇で来られたのですな。その少年が貴族の御曹司とかかね。それにしては服装がみすぼらしいが」


カルルの服装は、下町の工房で働く下働きが着るような作業服に見えるため、このチームの中心人物だとは誰の目にも映らない。


「いえ、カルル殿は錬金術ギルド所属のプラチナランクの錬金術師です」


「プラチナランク?それは聞いたことがないですな」


「カルル殿は、北ラルバート大陸の錬金術師ではトップランクの錬金術師で、飛空艇と魔道具を作っています。北ラルバート大陸の複数の王国と軍に飛空艇を納入した実績があり、複数の王国から国王直属の顧問の肩書を得ています」


「それは凄いですな。では、彼らはカルル殿の命を狙う殺し屋ですかな?ははは」


ハンドの話を作り話だと思ったのか、全く信用していない警備隊員は冗談半分の会話を続ける。


「最近、北ラルバート大陸では麻薬が広がり始めており、それを取り締まる沿岸警備隊に飛空艇を納入しました。ですが麻薬を精製している国が沿岸警備隊の麻薬取り締まりを妨害するようになりました」


「ほう、沿岸警備隊ですか。この街にも沿岸警備隊はありますが、飛空艇は運用しておりません。なかなか裕福な国の沿岸警備隊ですな」


「我々は、麻薬を精製しているという砦の場所を入手したので、麻薬の精製の邪魔をするつもりで砦の施設へ乗り込みました」


「ほう、それはまた命知らずな方々ですな。我々にも貴方方達のように勇敢で命知らずな隊員がいたら、犯罪はもっと少なくなるでしょう」


「その麻薬精製施設で護衛をしていたのが、先程雷撃を放っていた連中です」


ハンドが話した内容を最初は作り話だと高をくくっていた警備隊員は、にわかにざわつき始める。


「まて、ではあの連中は麻薬製造を行っている組織の一員なのか?」


「いえ、麻薬を作っていたのは組織ではなくモンデレーザ王国という国です。さらにモンデレーザ王国に麻薬を作られていたのはベルラード大陸にあるヴィスターク王国です」


「何だと、ヴィスターク王国だと!」


「恐らくですが彼らは、ヴィスターク王国に雇われてモンデレーザ王国の麻薬精製施設を守る護衛としてへ派遣されていたようです」


ハンドは、多少の推察を交えながら警備隊員に話をしたが、それはあながち間違いではなかった。


カルル達の目の前にいる警備隊員達が慌てふためき醜態をさらすなかカルルが口を挟んだ。


「街の外にある広場の中央に6艇の飛空艇が並んでいます。あの飛空艇は大量の麻薬を積んでいます。恐らく麻薬をヴィスターク王国にでも運ぶつもりでしょう」


「それは本当か!」


「彼らがその麻薬の運搬に関わっているのかは僕は知りませんが、麻薬の精製施設を護衛していた者が、数千kmも離れた場所にいて、その近くに数千個を超える麻薬を運ぶ飛空艇があるなら、決して無関係だなんて誰も考えたりはしないですよね」


「ちょっと待て、直ぐに上司に話を通すからお前達はここで待っていろ!」


そう言ってふたりの警備隊員が部屋から慌てふためきながら出ていった。


カルルは、ふうと息を吐くと残った警備隊員に向かって話を続ける。


「飛空艇に積まれている麻薬は、物凄く引火性の高いものです。炎とか雷撃とかで大爆発します。実際に麻薬を精製していた砦はあの麻薬の大爆発により跡形もなく吹き飛びました。もし麻薬を運んでいる飛空艇に対して臨検を行うつもりなら急いでそのことを知らせた方がいいですよ」


その言葉を聞いた警備隊員は、慌てて上司の元へと走り出す。


「この街の警備隊は大丈夫かな。何だか嫌な予感しかしないんだけど」


カルル達が案内された部屋にはひとりの警備隊員もいなくなったが、ここで逃げ出すと変な容疑をかけられると思ったカルルは、腕に装備している収納の腕輪からお茶とお菓子を取り出すと皆に配りはじめた。


「今日のお魚料理は、明日に延期かな」


ハンド、パトリシア、アリスの表情が落胆へと変わる。


「仕方ないわね。でもお魚料理は食べたかったな」


「ここを出られれば食べられますから少しの辛抱です。待っただけきっと美味しい料理が食べられますよ」


アリスの落胆の言葉にパトリシアが励ましの言葉を投げかける。


すると、警備隊員の施設内で何かが爆発する音と共に部屋が衝撃で揺れ始める。


「もしかして彼らが逃げ出したんじゃないかな」


「我々に雷撃を放った連中ですか?」


「多分ね。もし飛空艇のところで警備隊と飛空艇を守る連中が戦いを始めているとしたら・・・」


「恐らく麻薬が大爆発します!」


カルルは、腕に装備している腕輪のひとつに魔力を送ると飛空艇で待機しているゴーレムに飛空艇を移動するように命じた。


「飛空艇は、広場からは離れた場所に移動させたから大丈夫だと思うけど、やっぱり広場で警備隊と飛空艇の護衛の連中が戦っているみたい」


カルルは、ゴーレムから送られてくる情報を受け取り、広場で何が起きているかを視覚的に捉えている。


「あっ、警備隊が飛空艇に炎の魔法で攻撃してる。それに麻薬を積んでる飛空艇のひとつが警備隊に向かって魔石砲を放ってる。あれだと麻薬がいつ爆発してもおかしくないなあ」


飛空艇のゴーレムから送られてくる視覚情報を元にカルルが見ている光景は、さながら戦場と化した広場の様子だ。


そこには、雷撃を放ったあの男とその仲間の姿もあり、その4人は飛空艇に乗り込むと空へと舞い上がっていく。


すると地上に置かれている1艇の飛空艇から凄まじい閃光がいくつも放たれ、ゴーレムとカルルとの視覚情報の伝達がいきなり途切れ、それと同時に轟音と共に衝撃波がカルル達の居る警備隊の施設を襲った。


まるで巨大な地震が地面を揺らしたかのように警備隊の施設が揺れ壁や天井の一部が剥がれてカルル達の頭上を襲う。


それを既に察知していたカルルは、物理防壁を展開して落下してくる壁や天井板から身を守っていた。


埃が舞い視界が殆どない警備隊施設の部屋の中から外へと出たカルル達は、目の前に広がる惨状に思わず目を疑う。


飛空艇が止めてある広場の方向にある街の建物が崩れて黒煙を噴き上げながらあちらこちらで火災が起きていた。


しかもその先には、巨大な煙と火柱が上がっていた。


「飛空艇に積まれていた麻薬が爆発したみたいだね」


「ここから見えるだけでも数十の建物が倒壊しています。恐らく相当数の死傷者が出てるでしょう」


カルルは、収納の腕輪から水魔法の腕輪と複数のハイポーションを3人に配るとこう切り出した。


「アリスは使ったことがあるけど、ハンドさんとパトリシアさんは初めてかな。この水魔法の腕輪から大量の水を出せるからそれで街の火災を手分けして消して行きましょう」


「ケガ人がいたらハイポーションを使って構わないけど、最後の1本は自身のためにとっておいて。この街の見ず知らずの人よりも皆の命の方が大切だから」


3人は、カルルの音葉に頷くと4方向に分かれて倒壊した街の建物が密集する方向へと走り出した。


カルル達が想定していなかった長く厳しい1日が始まろうとしていた。




◆飛空艇の外殻と躯体を作る魔法

・土魔法


◆飛空艇を創るために必要とされる魔法

・強化魔法

・固定魔法


◆飛空艇を飛ばすために必要な魔石など

・浮遊の魔石

・飛空の魔石

・魔力の魔石

・魔道回路


◆カルルが創った飛空艇

 飛空艇:264

 1000艇まで残り736


◆カルルが創った飛空艇の内訳

 ・飛空艇試作一号艇

 ・飛空艇試作二号艇 ※両親が使用

 ・飛空艇試作三号艇 ※カルルが使用


◆北ラルバード大陸


王国向け飛空艇

・アリーア王国向け飛空艇 53艇(通常型20艇、戦闘型30艇、早期警戒飛空艇3艇)

・アリーシュ王国向け飛空艇 30艇

・ハイリシュア王国軍向け飛空艇 80艇(通常型30艇、戦闘型50艇)

・フルーム王国軍向け飛空艇 22艇(通常型10艇、戦闘型10艇、早期警戒飛空艇2艇)

・マレーナ王国沿岸警備隊向け飛空艇 20艇(戦闘型20艇)

・カヌーナ王国沿岸警備隊向け飛空艇 20艇(戦闘型20艇)


錬金術ギルド用飛空艇

・グランドマスター用兼商談用戦闘型飛空艇

・薬草栽培兼治療用飛空艇

・トーデスインゼル(死の島)救助隊用飛空艇 8艇

・トーデスインゼル(死の島)物資補給用飛空艇 2艇

・遊覧用飛空艇 4艇


◆北コルラード大陸


王国向け飛空艇

・ユグドリア王国向け飛空艇 50艇(戦闘型50艇)


1月に山梨県の道志村にある椿壮に冬キャンプに行ってきました。

夏よりも冬の方がキャンプシーズンと考えています。

ご興味のある方は御覧になってくださいませ。

https://www.youtube.com/watch?v=QLlO3ucqStY

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