表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

第1話 報告書。

「何も収穫なしか…。」


アーダとアメリ―の報告書を読んで、思わずため息が出る。


何か引っかかるかと思ったが、二人の報告書には、ドーリス侯爵は娘をモーリッツ公爵家に嫁に出す気はなさそうだ、とある。1か月仕事をさせたから、何か動きがあればそろそろあってもおかしくない。アメリーはともかく…アーダが虚偽報告するのは考えにくい。先王まで動かして、縁談を勧めたのに…あの女。


さて。次の手を、打ちましょうかね。


王城には火種を持ち込んである。今頃は、現王が側妃を取る話で盛り上がっているだろう。可哀そうなイングリット。


休日明けの3人を呼ぶ。


お掃除メイドのアーダ。こげ茶のおかっぱ眼鏡。瞳は緑。

キッチンメイドのアメリ―。はちみつ色のおさげ。瞳は薄いブルー。

洗濯メイドのアリーナ。明るい茶色のお団子ヘアー。瞳も明るい茶色。


「今回の派遣先は、王城です。王妃の侍女が具合が悪くて休んでいるので、信用のおけるものを、と希望がありまして。侍女でアーダ。」

「はい。」

「アメリーは王妃付きのキッチンメイドで。」

「はい。」

「アリーナはいつも通りね。」

「はい。」


「この協会の基本理念は?」

「はい。生きて無事に帰ってくること。たんまり稼いでくること。です。」

「はい。良く出来ました。では、よろしく。」


「あ、アーダ、これをイングリット様に届けてくれる?いつもお贈りしているお茶なの。そろそろなくなるころだから。」


「はい。お預かりいたします。」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ