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Part.4 side-N

「電話ありがとうございました」


 そう言って電話を俺に手渡してきたときには、もうすっかり泣き止んでいた。


「成瀬さんの言ったとおり、真嶋さんは寮に行っていたみたいです。とても心配かけてしまいました」


 涙は止まっていたが、どうやら落ち込んでいるようだ。周りに迷惑をかけている。そこがこいつにとって一番悔やまれるところらしい。自分もかなり苦しかったはずだが、そいつに関してはどう思っているのか、口にはしなかった。


 こうしてただ落ち込んでいる様子を眺めている限り、普通の女子に見えなくもない。しかし岩崎が岩崎たる由縁は、普通の女子ではないところだ。


「これ以上心配をかけないためにも、絶対に今日で治してしまわないといけないですね」


 気持ちを切り替え、すぐに前を向いた。いつまでも落ち込んでいない。テンションの上下が激しいのは、いつものことである。


 もちろんこの案を否定するつもりなどない俺は、気を遣って、


「じゃあ、もう寝るか?」


 と聞いた。絶対今日中に治そうと意気込んでいるのだ。早めに寝ることに越したことはないだろう。しかし、返ってきた答えは、


「あ、いえ……」


 だった。はて、どういうことだろうか。俺が岩崎の答えに首をかしげていると、


「あの、ちょっとお話したいなあ、なんて思ったりなんかしたりして……」


 などと言い、苦笑気味に笑った。笑って誤魔化すなよ。


 まあいい。実際まだ九時前である。さすがに寝るには早すぎる気がしないでもない。適当に付き合ってやろう。夜中三時くらいに起こされるくらいなら今付き合うほうが、いささか気も楽である。

 

 俺は上げかけた腰を再びベッドの隣に下ろす。


「それで、一体どんな面白い話を聞かせてくれるんだ?」

「え?面白い話、ですか?」

「俺を止めてまで言うんだ、飛び切り面白い話でも披露してくれるんだろ?」


 俺は冗談半分で言ったのだが、岩崎はというと、


「あ、いえ、別にそういうつもりで言ったわけではないんですけど……」


 と困り果ててしまっていた。まあ面白話があるならそれでもいいのだが、


「むむむむう。面白い話ですかあ、そうですねえ……」


 と呟いている岩崎を見ていると、おそらく出てこないだろうと思う。そこで、


「どうだ、久しぶりに学校サボった気分は。去年の九月以来か?」


 しばらく黙って見守っていたら、岩崎としゃべらず、もしかしたらそのまま岩崎は眠ってしまっていたかもしれない。そうしたほうがよかったのかもしれないし、現在面倒だという気もないではない。しかしそうしなかったのは、おそらく……。言わないでおこう。というか言いたくない。何となく気が付いている自分がいるのだが、認めたくない自分もいる。しいて言うのなら、恥ずかしい。


「えっと、確かそうですね。あれは、笹倉さんの事件のときですか。あれからもう九ヶ月近く経つんですね。早いものです」


 あのときは完全にサボりだった。ちなみに岩崎だけでなく、俺も麻生も学校をサボった。まあいろいろやることがあったのだ。それぞれ内容は違ったわけだったのだが、それはまた別の話である。


「あの事件がTCCのきっかけになったんでしたよねぇ……」


 岩崎は思い出すように、ぼそっと呟いた。確かにそうだ。まあ、岩崎が勝手に作っただけだが。今となってはそれが当たり前になっているのだから、静かな日常に懐かしさを感じるのも頷ける。


「…………」


 思い出すのは、最後に笑う笹倉の顔だ。結局俺たちがしたことが正しかったと思えたのはあの笑顔があったからだ。それがなければきっと今も心のどこかで罪悪感を抱えて暮らしていたと思う。実際はどうか解らないのだが、あいつが笑ってくれたからこうしてTCCなど立ち上げて暢気に暮らしているのだ。


「あの、成瀬さん?」


 一人昔話に旅立っていた俺を現在に呼び戻したのは、不安そうな岩崎の声だった。


「何だ?」

「成瀬さんはこの半年どうでしたか?楽しかったですか?」


 何だ、藪から棒に。まだ五月の後半だ。一年を振り返る季節じゃないぞ。


「唐突だな。先にあんたのほうから聞こうか?あんたはどうだったんだ?」

「私はとても楽しかったです。今まで送ったことないような、とても充実した毎日を送ってきました」


 岩崎は静かに話し始めた。躊躇いもせず落ち着いて言葉を紡ぐその姿は、いつもと違う様子だった。


「私はTCCを作って本当によかったと思います。きっかけである笹倉さんの事件はとても悲しいものでしたし、きっかけが事件というのはやはり悲しいのですが、それでも私はTCCを創ってよかったと思っています。そのときは思い付きでしたが、我ながらいい思い付きだったと思います」


 やはり思い付きだったのか。解決したときの、相手からの感謝が心地よくて、と言う理由で始めたTCC設立だったが、理由からして思いつきそのものである。ビギナーズラックというやつだ。案の定、設立直後から壁にぶち当たった。


「これまで半年、請け負った事件のために奮闘した時間より、部室でまったりしていた時間のほうが長いかもしれませんが、私は充実してました」


 話す岩崎はとても真剣だった。何だが、突っ込むのも忘れてしまっている。俺としたことが。まあ、こんなときくらい真面目に話を聞いてやらないと、俺はこれからこいつの話を真面目に聞く機会がなくなってしまう。


「成瀬さんは、存在意義のない団体、と言うかもしれませんが、私はそうは思いません。実際事件の解決を請け負っているときは、間違いなく存在意義があることに異議はないと思いますが、請け負っていないときも私にとってはとても重要な団体です」


 そりゃあんたが作った団体だからな。これであんたも必要としていなかったら何のために作ったのか、誰一人として解らなくなってしまう。


「つまり、あんたは他人のためのと掲げているにもかかわらず、自分のためにこの団体を創設した、ってわけか?」


 岩崎は俺の言葉に、一瞬考えるような顔をしたが、


「そうですね、TCCは私のために存在しているんです、きっと」


 そう言って苦笑した。その表情は、病人に対してこういうのはあっているのか解らないが、とても生き生きしていた。あまりに病人らしからぬその表情に、


「なるほど」


 俺もつられて笑ってしまった。


「私って結構自分勝手だったんですね。ショックです」

「俺は結構前から知っていたけどな」

「成瀬さんに言われたくありません!」


 そう言って声を荒らげたのは一瞬だった。


「それで、こうしてTCCを創設して、毎日充実した生活を送れているのですが、」


 それまでテンポよく言葉を紡いでいた岩崎が、躊躇うようなしぐさを見せ


「それで、そのう……成瀬さんはどうですか?」


 何となく岩崎の考えていることが解った。どうやらこいつは心配しているようだ。


「確かに面倒なことが多かったな。俺もそれなりに苦労した」


 思いつきと勢いで俺を巻き込み、面倒ごとを背負わせたのではないか。そう考えているのだろう。病気になると、人は弱気になる。普段考えないようなことを考えてしまっているのだろう。


「面倒ごとが嫌いな俺にとっては、自ら面倒ごとを呼ぶようなこの団体は悪夢のような団体だ。赤の他人のために自分が苦労するなんて、俺はごめんだぜ」


「そう……ですか。そうですよね、成瀬さんは面倒臭がり屋ですもんね、成瀬さんにこの団体は似合わないかもしれませんね」


 岩崎は皮肉めいた口調でそんなことを言いやがる。だが、そんな今にも泣き出しそうな表情で言われたって、少しも頭に来ないぜ。皮肉を言うときはもっと皮肉を言うにふさわしい表情ってもんがあるだろう。それと、話は最後まで聞くもんだ。早とちりして先走るのもあんたの悪い癖だ。


「だが、」

「え?」


 正直あまり言いたいことではないが、こいつがこんな表情をしているのだから仕方がない。病人相手に、今にも泣き出しそうな表情をされて黙ってみていられるほど、俺の心は強く出来ていない。


「TCCがあんたのために作られた団体なら仕方がない。あんたの尻拭いをするのが、どうやら俺の仕事らしい」


 俺の言葉を聞いた岩崎は、口を開けたまま固まってしまった。正直、何か言ってもらいたかったのだが、こいつは本当に俺の思惑通りに動いてくれない。黙っていてほしいときにはうんざりするくらい話しかけてくるくせに、何か言ってほしいときには黙りやがる。


「それにもう慣れちまったよ。あんたのわがままには。TCCはあんたのわがままの象徴だ。それなら俺が巻き込まれるのは道理ってもんだ」


 俺がそこまで言うと、岩崎はようやく口を開く。


「生意気言わないで下さい」


 岩崎はため息混じりに微笑んだ。出来の悪い弟を見るような目をするのは止めろ。生意気言っているのはどっちだよ。まあここで謝られたら、俺は本気で岩崎の病状を心配するだろうけど。


「でも、よかったです。やっぱり本当に嫌がっているのなら、強要するのはよくないですからね。ちょっと安心しました。あれは嫌がっている演技だったんですね」


 演技でも何でもない。本当に嫌なんだよ。岩崎は成功したときの快感を考えて事件に向かっているらしいのだが、俺はどうしても失敗したときのことを考えてしまう。実際うまく解決できても、そんな快感に浸る暇などない。うまくいってよかった、という安堵感でいっぱいだ。俺はぎりぎりのスリルってやつが好きじゃないんだ。絶叫マシーンも嫌いだ。


「クビにしたいなら好きにしてくれ」

「そんな強がり言わなくてもいいですよ。何と言っても成瀬さんの唯一の居場所ですからね、私も理解しているつもりです」


 ついさっきまで泣きそうだったのに、もうすでに口は絶好調になってしまっている。やれやれだ。解ってはいたが、こいつに気を遣う必要などなかったようだ。ちょっと優しくしたらすぐこれだ。これだからテンションの上下が激しいやつは困る。


「言いたいことはそれだけか?ないならもう寝ろ」


 今となっては微妙だが、一応熱があって体調を崩していたのだ。いつものような勢いでしゃべり続けては治るものも治らない。


 そう思い、俺は部屋を出ようと立ち上がったのだが、


「あ、ちょっと待って下さい!まだあります、えーっとそうですねえ……」


 服のすそをつかまれて、強制的にもう一度座らされた。


「何慌てているんですか?本当のことを言われたからといって怒らないで下さい」


 慌てているのはあんただ。服を引っ張るな。伸びるだろう。


「とりあえず手を離せ」

「嫌です」

「何で?」

「どっか行っちゃうからです」


 俺の家だぞ。どこにいようと俺の勝手だ。それに明日までに絶対治すと言っていたのはあんただろ。さっさと寝ろよ。俺の心遣いを無駄にしやがって。


「どこも行かないから離せ」

「本当ですか?」

「ああ」

「じゃあ離します」


 すでにベッドの横に座っているのだが、なかなか信用してくれなかった岩崎は、ようやく服を離す。何なんだこのやり取りは。小さい子供の相手でもしているような錯覚に陥りそうだ。


「あんた、本当に病人か?」

「見て解りませんか?こんなにけだるそうな顔をしているのに。だから成瀬さんは鈍感だと言われるのです」


 あんた以外に鈍感だと言われたことはない。それにしてもこいつ、


「今日はやけに突っかかってくるな。いつも以上に情緒不安定だし」


 さっきから泣いたり怒ったり、上下が激しすぎる。いつもはここまでわがままじゃないぞ。俺が学校から帰ってきたときは本当に調子悪そうだったが、今じゃうるさいくらいだ。


「成瀬さんが鈍感すぎるからです!」


 だから叫ぶな。近所迷惑だ。あと、熱がぶり返すぞ。


「俺が鈍感なのはいつものことなんじゃないのか?」

「いつも以上に鈍感です。今日はいつもの三倍鈍感です」


 三倍とか言われてもピンと来ないんだが。まあ具体的な数値を言われてもピンと来ないんだろうけど。


「鈍感鈍感とばかり言ってないで、はっきり言ったらどうなんだ?これじゃあいつまで経っても理解できないぞ」

「私ははっきり言いました!」


 岩崎は叫んだ直後に顔をうつむかせた。何か言っていたっけ?


「何て言った?」

「で、ですから……」


 うつむかせた顔をますますうつむかせる岩崎。よほど言いにくいことらしいな。


「成瀬さん、本当に解らないんですか?意地悪しないで下さい……」


 ここまで言われると聞きにくいな。少し自分で考えてみよう。おそらく今日言ったことだろう。何かあったかな。まさか例の妄想めいた話じゃないだろうな。もしあれだとしたら、俺は一目散にこの部屋から逃げるね。貞操の危機だ。体裁なんていっていられない。まああれではないだろう。すると何だ?そんなに重要な会話なんてあったかね。


「…………」

「…………」


 考えた末に出た結論は、


「本当に解らん」


 仕方がない。思い当たらないのだからな。まあ別に無理矢理聞こうとは思わない。岩崎が言いたくないのならば、俺はそれでいい。


「…………」


 しかし岩崎は、しばらく黙ってうつむいていた末に、不意に顔を上げ、


「わ、私は、一緒にここにいてほしいって言いました!成瀬さんとお話がしたいってはっきり言いました!」

「…………」


 そういえば言っていたな。はっきりと言っていたし、俺もはっきりと聞いていた。ただ、そんなに重要なことだと思っていなかっただけだ。熱が出て少し気持ちが弱くなっている。そういう風に解釈していた。それで合っているよな?


「なのに成瀬さんは、話を切り上げてさっさとここから出て行こうと・・・。もし意地悪なら性質が悪すぎます……」


「いや、俺はただあんたが寝やすいように……」


 口ごもってしまったのは、無意識的に俺が悪いと理解しているからだろうか。


「私は寝たいなんて一言も言ってません」


 岩崎は強気な口調で言う。その顔は怒りながら泣きそうである。テンションの上下が激しすぎて、とうとうこんな技まで習得してしまったのか。器用なやつだ。それにしても、


「…………」


 こいつに関しては俺が悪いような気がする。寝やすいようにっていうのはただの言い訳なのかもしれない。


「…………」


 黙って俺をにらみつけてくる岩崎の目尻にはうっすらと涙が浮かんできている。顔が真っ赤なのは熱のせいだけじゃないだろう。


「悪かったな。あんたの言うとおり、俺は度を越えた鈍感らしい。謝るよ」

「もういいです。慣れましたから。許します」


 岩崎はそんなことを言って、寛大にも許してくれた。お優しいこって。


「ですが、それは成瀬さんの愚考に関してだけです」


 愚考って……。


「これから一晩中お話聞いてもらいますよ。愚痴も聞いてもらいます」


 やれやれ。本当に治す気あるのかよ。さっきまで熱にうなされていたやつの言うことじゃないな。相変わらずタフなやつだ。回復が早いのも岩崎の岩崎たる由縁なのかもしれない。観念した俺は、長期戦の構えに入るため、再び立ち上がる。


「ちょっと!言ったそばからいなくなろうとしないで下さい!」


 すると再び服のすそを掴まれ、阻止された。


「長くなりそうだからな、水を取ってくる」

「水なんてなくていいです」


 俺は思わず苦笑した。一体何を心配しているんだよ。


「俺が欲しいんだよ。あとトイレにも行きたい。今夜は長そうだからな」

「……どっか行かないですよね?」

「どっかってどこだよ?」

「どっかはどっかです!行かないですよね?」

「どこも行かない」

「すぐ戻ってきて下さいよ?」

「解っている」

「じゃあ、行って来ていいです」


 そこでようやく解放され、俺は言われたとおりに急いで行動して、すぐに戻ってきた。



「言葉を曖昧にして結論を誤魔化しているわけでもないのに、察してくれないなんて鈍感すぎます。鈍感なんて言葉では括れません。成瀬さん専用に新たに言葉を作らないと私の気持ちが済みません。そうかと思えば、事件になると妙に鋭くなって、他の誰も気が付かないようなことに気が付いて、事件解決の立役者になるから性質が悪いです。きっと事件に必ずかわいい女の子が関わっているのが理由だと思うんですよ。まあ、本人は絶対否定すると思いますが、私には解るんです。間違いありません。って成瀬さん聞いているんですか?成瀬さんはそうやって自分から眼を背けるからいけないのです。そもそも……」


 といった感じで、さっそく岩崎のトークショーが開始された。内容は九割がた俺に対する愚痴だった。愚痴を聞いているほうは少なからずぐったりするものだが、自分に対する愚痴を聞いている俺の疲労度は天上知らずだ。俺に愚痴ってどうするんだ。俺本人に言っている時点でそれはもう愚痴ではなく、クレームだ。それを言われている俺は一体どんな反応をすればいいのだ。実際俺は適当に謝っているだけだったのだが。


 永遠に紡がれると思った岩崎の愚痴だったが、やはり体調不良だったのだろう。意外にも早く終焉を迎えた。


「…………」


 適当に聞き流していたら、不意に声が聞こえなくなった。見ると、眠っていた。正直しんどかったね。おかげで今の俺のHPはほとんど残っていない。しかし、と俺は思った。


 岩崎の寝顔はとても穏やかで、とてもすっきりした様子だった。それもそうだ。あれだけ好き勝手しゃべったんだ。これで釈然としない様子で眠られたら、俺はこいつをたたき起こして、今度は俺の愚痴を聞いてもらう。


 まあ俺の愚痴は俺が病気になったときにでも聞いてもらうとして、俺は静かに立ち上がると部屋の電気を消し、寝室から退散した。俺も疲労困憊だ。とてもよく眠れそうである。岩崎のおかげと言っていいのかね。


 俺はリビングに行くとすぐさまソファーに横になり、三分も立たないうちに眠りに付いた。



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