23話 伍の試練
「次の試練は…“伍の試練”だな」とリュウクが地図を見ながら呟く。「管理者エイという者が待ち構えているらしい。彼は隠密の家系の出身で、気配を完全に消し去る技術を持っているそうだ。」
「まさに“見えない敵”というわけか…」颯はその情報に軽く息を飲んだ。戦闘経験を積み重ねてきた彼らでも、気配を消して襲ってくる敵に対してはどう立ち向かうか不安が残る。
「でも私たちも強くなってきているよ」とミアが微笑みかけた。「仲間で力を合わせれば、きっと乗り越えられる!」
彼女の言葉に、颯も少し勇気を取り戻す。次の試練への道は険しいが、諦めるつもりはなかった。
スカーレットを離れた一行は、広がる大平原を進む。道中で彼らは、次の試練の地「カサンドラの森」に向かう計画を立てていた。そこは、エイが管理する場所として知られ、過去の冒険者たちが数多く挑んでは失敗してきた試練の地であった。
「しっぽ取り…ってことは、何かを奪い合う試練なのか?」颯は疑問を口にする。
「おそらくそうだろう」とリュウクが答える。「ただ、エイが隠密の技を使うなら、視覚に頼らず感覚だけで勝負する必要があるかもしれない。」
「なるほど…気配を探る訓練を積まなければならないか」とアルカナが冷静に分析した。
「エイはリミットも使えるらしいし、簡単な戦いではないな」と颯が言うと、仲間たちは一瞬緊張したが、ミアがすぐに柔らかな笑みを浮かべた。「でも、みんなで協力すればきっと勝てるはずよ!」
「そうだな、ミア。お前がいる限り、俺たちは何度でも立ち上がれる」と颯が微笑み返す。
ついに、颯たちはカサンドラの森の入口にたどり着いた。目の前に広がる暗い森は、どこか不気味な気配を漂わせている。
「この森の奥にエイが待っているんだな…」颯は目を細め、森の奥を見つめた。
「森の中では、視界も限られるだろう。気配を感じ取る訓練が必要になる」とリュウクが言い、全員が緊張を深める。
森に入る前に、一行はエイと対戦するための作戦を練った。まずは、エイの技を学び、それを自分たちの戦いに取り入れるための準備を整えることが重要だった。
「まずは探索して、エイの動きを探るのが先だな」とアルカナが提案し、皆が頷く。颯たちは、いよいよ試練へと足を踏み入れることになる。




