16話 ガルドとの対峙
洞窟の内部は意外にも広く、盗賊たちが集まる酒場のような場所があった。彼らは仲間同士で酒を飲み、談笑している。
「ここで戦いを始めたら厄介だな…まずは静かに進もう」リュウクが囁き、彼らは音を立てないように慎重に進んだ。
「ボスの居場所はこの奥にあるだろう。気をつけて行こう」カンナが注意を促す。
しかし、途中で一人の盗賊が颯たちに気づいてしまった。
「おい!誰だお前たち!」盗賊が叫び、颯たちはすぐに応戦することに。
「やべぇ!もうバレちまったか!」颯は槍を構えて盗賊たちに向かって突進した。
「ここで足止めされてる場合じゃない!急いでボスのところへ行かないと!」リュウクも大剣を振り回しながら叫ぶ。
盗賊たちとの激しい戦闘が始まったが、彼らは一人ずつ敵を倒しながら奥へと進んでいった。
「こいつら、数が多すぎる…!」ミアが焦りながらも、癒しの魔法で仲間たちをサポートしていた。
颯たちはようやくアジトの最深部にたどり着いた。そこには豪華な装飾が施された部屋があり、盗賊のボスが玉座に座っていた。
「ほう、よくここまで来たな。俺がこのアジトの主、ガルドだ」ボスは冷たい目で彼らを見下ろしながら立ち上がった。
「お前が盗賊のボスか…覚悟しろ、俺たちがここで終わらせる!」颯が槍を構え、挑発的に言い放った。
「フッ、面白い。だが、俺はそんな簡単な相手じゃないぞ」ガルドは巨大な斧を手に取り、その圧倒的な威圧感を放った。
「これは…強敵だな」リュウクが警戒し、カンナも魔法を準備した。
「ミア、俺たちが傷ついたらすぐに癒しを頼む!」颯はミアに指示を出し、ガルドに突進した。
「来い!」ガルドは斧を振りかざし、颯の攻撃を軽々と受け流す。
「くそ…強すぎる!」颯は必死に攻撃を繰り出すが、ガルドの力に圧倒されてしまう。
「俺が行く!」リュウクが大剣で応戦するが、ガルドの力に押し返される。
「ふん、そんな力で俺に勝てると思うなよ!」ガルドは余裕の表情を見せながら、次々と攻撃を繰り出してきた。