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クラスの孤高の狼がなついているのは女装した俺  作者: 有原優


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第44話 修学旅行

 修学旅行当日。俺は朱里の姿で集合場所まで向かう。

 そう、精いっぱいのおしゃれを身に着けて。


 多分、修平や理恵子以外の人と私服で会うのは初めてだ。

 正確に言えば、メイド服姿だけはある。だけど、それだけだ。


 今日の俺の服は、おしゃれ重視だ。だけど、場合によって着替えられるように、様々な服を用いている。

 メイド服はさ宇sがに無理だが、若干地雷系のような服も用意している。


 さて、俺が集合場所に行く前に、駅で理恵子と待ち合わせだ。


「ここだよ、朱里ちゃん」


 そう、元気に振る、理恵子。それに俺は手を振り返した。


 そして、彼女は接近した後、俺の手を握った。


「電車になかでも、朱里ちゃんといられる、幸せ」


 そう、笑顔で言う理恵子に対して、


「私も」


 と答えた。


 電車の中では、無事に二人一緒に座ることが出来た。

 恐らく修学旅行生であろう人達の姿も見えた。


 緊張してきた。


「どうしよう、朱里ちゃん」


 そんな中、理恵子が呟く。


「緊張してきた」

「理恵子は、グループメンバーとそこまでそりが合わないんだったかしら」


 俺がそう言うと、理恵子は静かにうなずく。

 それをうけ、


「私も大変だからね。それが心配だわ」

「結局上手く行ってないんだもんね」


 それに俺は静かにうなずく。


「つくつぐ思うわ。理恵子と同じグループだったらなって」

「それだよね、それそれ」


 そう言って理恵子は腕を組む。


「ねえ、朱里ちゃん」

「なに?」

「夜は一緒に居てね」

「ええ」


 俺は頷く。


「勿論、理恵子の部屋には行かないからね」

「当たり前でしょ。朱里ちゃんの変態!!」


 なんか罵られた。


 どうやら間違えたらしい。


「ごめんなさい」


 俺がそう言って謝ると、鈴美は笑って、「冗談」なんて言った。


 そして、俺たちの乗る電車は目的地の空港までついた。

 遂に修学旅行が始まろうとしている。それに軽い胸の高鳴りを感じていた。


 俺は、朱里のまま理恵子と一緒に歩いていく。


 そこに修平だ。


「由利カップルかよ」


 そう早速一言言った。

 確かに今の俺たちは見た目だけで言えば百合カップルと言っても過言ではない。


「羨ましい?」


 ふふんとでもつけてそうな感じで、自慢げそうに修平を見る。


「朱里ちゃんは私の物なの」

「別に羨ましくないけど」

「ええ、朱里ちゃんだよ? そんなの、朱里ちゃんの魅力が伝わってないじゃん!!」

「罠じゃねえか」

「失礼よ理恵子」助け舟を出そう。「修平君は、わたしが男だと知らないで告白したんだから」


「そんな過去の事を掘り返さないでくれ」


 そう言って修平はため息をついた。


「でも、良かったわ」

「なにが、かしら」

「奏が楽しそうで」

「今のわたしは朱里よ」


 俺がそう言うと、「そうだったな」なんてめんどくさそうに言った。

 これ以上突っかかるのもあれなので、とりあえず俺たちはともに歩き出す。

 そして、集合場所へとついた。

 そこには既に幾人かの生徒がいた。


「あ、朱里じゃん」


 そう言って中岡さんが手を振ってくれる。

 俺はそれに手を振り返した。


「今日の朱里っちも美人じゃmm。流石モデル。男子とは思えないわ」

「朱里ちゃんに関しては女子として見たほうがいい気がするもんね」


 そう言って中岡さんに対して笑顔で返す理恵子。

 その顔は楽しそうだ。


「おはよう!!」


 そこに一人の男子がやってきた。

 馬淵君だ。


「馬淵君おはよう」


 俺は椅子に座ったまま、彼に手を振ってみた。


「おはよう、朱里さん」


 そう言った。その声は好青年だったが、朱里に惚れている感じがした。

 そこから段々と人数が増えていく。

 理恵子は自分の班の場所に行くべきだろうが、ここにとどまっている。

 だけど、中岡さんもこの場にいるからそう言う意味で言えばあちらの班とこちらの班は同じ人数ではある。


 だけど、そこに水木さんがやってきた。


「水木さん、おはよう」


 俺が手を振ると彼女は気づかないふりして席に座った。

 確実に気が付いているはずだが、俺への当てつけだろうか。


 やはり、水木さんとは上手くはいかない。


 そしてそこに渋沢さんもやってきた。


 渋沢君もまた俺の事は無視して「おはよう」と、近くにいた葉山さんに話しかける。


「渋沢君、おはよう」


 俺はそう言ったが、葉山さんは「お、はよう、ございます」と言ったのに対して、渋沢君は何も言わなかった、

 やっぱり駄目だ。このメンバー、まだうまく入っていない。


 俺は貼り付けたように笑顔を浮かべながらそう考えた。


「朱里ちゃん、じゃあ、わたしたちは戻るね」


 そう理恵子が言ったので、俺は手を振って「また後で」と言った。


 いって欲しくなかったが、そんな泣き言を言っても仕方がない。現実を受け入れなければ。

 このメンバーで朱里の良さを知ってもらい、楽しい度にしなければ。


 その場には無言の空気が流れた。

 そして、先生が色々な注意事項を説明をする。

 俺はそれを聞きながら、メモを取る。

 そして――


 俺たちは飛行機に向かった、


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