表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/20

話が違くない?

切りどころがわからず、短めになりました。


よろしくお願いいたしますm(__)m

 えー、俺とクリスくんの加護やその他諸々については、モッカタウンの神殿では調べきれないらしかった。

 なんかね、たま~にあるらしいのよ。

 強大な力を持ってたり、特殊な加護を持ってたり、まぁ普通じゃないステータスだと地方の神殿にあるような中級の水晶だと測りきれないんだと。

 王都にある大神殿を訪ねてほしい、と神官たちに頭を下げられ、俺達一家はただいま王都に来ている。


 王都といえば、国の中心地!

 大神殿もだけど、冒険者ギルドの本部とか、王宮とか!あらゆる機関が集中しております。


『数十年も経つと様変わりするもんだの~』


 お留守番はつまらない、とついてきたふさふさもといバルディウスが俺の回りをふよふよ飛び回る。


 このふさふさの名前さ、本人(人じゃないけど)が自分で名乗ったんだけどさ、正直名前負けじゃね?とか思ったり。

 だって目も鼻も口もどこにあんのかわからん、球体に金色の羽が生えただけの生き物なわけで。昔はかっこいい聖獣だったのかもだけど、今はドーミィもどきだし。

 だからどうしても名前を呼ぶ気になれないので、俺は心の中ではずっとふさふさと呼び続けているのだ。

 ちなみに、両親とクリスくんはちゃんとバルディウスって呼んであげている。呼ばないとふさふさが怒ってうるさいので。


「バルディウスは大神殿にいったことあるのかしら?」


 母が聞いた。といっても両親はふさふさとは話せないから、俺かクリスくんが通訳するわけだけど、大抵はクリスくんだね。クリスくんがいないときには俺がやるけど。


『幾度かはあるが、こうも景色が変わっておると大神殿も昔のままではなかろうて』


 声色的になんだかウキウキしてそうなのは俺の気のせいか??

 目的は観光じゃないぞ。俺とクリスくんの加護とかを調べるのがメインだからな!




 ★ ☆ ★ ☆ ★




 モッカタウンの神殿でもやったのと同じように水晶に両手を翳し、指先をぷすりして、銀色の紙――モッカタウンでは桜色だったけど――に血を垂らして。


「「「おおおっ!!!!」」」


 歓声があがった。

 俺じゃないよ、クリスくんにだよ。


「これはっ!!まさか勇者とは!!」


 …………………………………………………………………………………はい?


「すぐにでも王宮に届ける必要がありますね!」

「ということは聖女の召喚も成功しているはずだ。魔王の復活も近いということだろう」


 あの、それ、クリスくんね。

 俺、まだやってないよ。


「え?え?クリスが?」

「バルディウスが言っていた新しい聖獣はクリスの仲間になるのか!?」


『なるほど、兄の方は勇者だったか』


 だからね。

 もう一回言うけど、俺じゃないんですが……。


 神官たちがばたばた走り回り、両親とクリスくんがおろおろしているうちに、なにやら王宮からの迎えの馬車とやらが来て、王宮に招待された。


 なお、俺のはまだ調べられていない上に、後日にされたっぽい。




 ★ ☆ ★ ☆ ★




 両親とクリスくんが国王陛下に謁見している間、俺は別室で待たされていた。


 頭が混乱している。

 さっきクリスくんがワケわからんといった顔で呆気にとられていたけどさ、俺ほどではないはずだ。


 トーレニアさん、俺を勇者にしてくれるんじゃなかったの?

 いいって言ったよね?

 え?

 どういうこと?

 マニフェスト破られたってことかな?


『……………………小僧よ、なにをぼーっとしとるのじゃ』


 勇者イコール俺、という認識のもと今まで生きてきたんですけど(転生してからは)。


『小僧よ、聞いておるのか?』


 勇者じゃないとなったら、え、俺なにしよ。


『おい、小僧』


 うっさいな、ふさふさ。

 俺は今アイデンティティーが突き崩されたとこなんだよ。

 ちょっと黙ってろ。


ありがとうございますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ