SSランクパーティ・“犬の手猫の髭”
遅くなりました(>_<)
よろしくお願いいたしますm(__)m
まさかの、SSランクとは!!
ふさふさ連れてくればよかったーーー!!
「え、えすえす……」
セシルくんは目を白黒させている。
気持ちわかるぞ、セシルくん。
初めて会った冒険者パーティがSSランクなんて。
「さ、参考までに、貴殿らの個人ランクを聞いてもいいか?」
おい、セシルくん。
さっきまでお前呼びだったくせに、SSランクと知った途端、貴殿呼びかい。
「ルシアがSS、他はAだ」
差が激しいな。
いや、Aも凄いんだろうけど。
流石ドラゴン。
「その、ルイス。ランクアップについても聞いた方がいいだろうか?」
「………そうだな、聞いておこう」
セシルくんが咳払いを一つ。
「学院の講義ではAランクまでしか習ってないのだが、Aから上がるにはどうするのだろうか?」
「う~ん、どうなんだろうな。俺も長いことAから上がってないし、噂は聞くが実際にはルシア以外にS以上のやつと会ったことないからなぁ。お前らは?」
アデルさんがゴーダさんとエレナさんに聞いたけど、二人とも首を傾げる。
「俺もルシアだけだな」
「私もです」
「だそうだ。すまんな」
ヤムンカラミューヘンハウラさんはスルーね。うん、知ってた。
「冒険者になると、まずは初心者としてFランクからスタートして、ギルドからの依頼を成功させていくとランクが上がっていきますよね?Aランクより上に上がるには、相応の高難度依頼を達成していかなければならないのでは?とすると、そもそもそんな依頼自体、数が少ないのではないでしょうか」
「気にしたことなかったけど、そうかもなー。ルシアは知らねーか?」
「ふぁはんはいは」
ルシアさんがリスみたいにほっぺを膨らませて首を振った。
すごい量食うな、ドラゴン。
空になった器が大量に積み上がってるぞ。
…………お会計は大丈夫なのか気になる。
「ドラゴンの寿命は数万年と習った。ルシア殿の歳は知らないが、それだけ生きていればSランク以上になれるのではないか?」
セシルくんが言った。
「詳しく知りたいならギルドに問い合わせれば教えてくれるんじゃねーか。ランクは各自のギルドカードに表示されるんだが、その履歴はかなり長期間保管されてるらしいからな」
「そうなんですか?」
「ああ。俺は問い合わせたことねーが」
知らなかった。
セシルくん、メモメモ。
視線で促してメモを取らせた。
「ルイス、SSランクのパーティはどれくらいいるんだ?」
手を動かしつつ、セシルくんが俺に尋ねる。
「SSは世界でも十数パーティしかいない。Sランクですら三十もいないし、Aになるのも大変なんだ」
「ガキのくせによく知ってるな」
「冒険者の息子ですので、これくらいは」
同じ冒険者の息子のクリスくんが知っているかはわからんがな。
「ということは、貴殿らは選りすぐりのパーティなのだな」
セシルくんが感心したように頷いた。
それからしばらくはセシルくんが課題用の質問を繰り返し、一通り問答が済んだかな、といったタイミングで俺はいよいよ切り出した。
「それで、賢者の塔についてなんですけど」
「あぁ、そういやそれを知りたがってたな」
「はい。率直に申し上げますが、俺は賢者の塔を制覇して大賢者になることを目的にしています。しかし、賢者の塔は一人で制覇するのは難しいと聞いたので、詳しいことが知りたいのです」
ありがとうございますm(__)m




