たじたじセシルくん、初めてのギルド
昨日も忙しく、筆が進みませんでした(>_<)
よろしくお願いいたしますm(__)m
受付からギリギリ見えて、かつ端っこの方にあるテーブルに俺とセシルくんは座った。
「今回の課題は“現役冒険者から話を聞いてレポートにまとめる”ことだ。意図としてはやはり、冒険者いろはについて的確な理解を示しているかが問われているんだろう」
「うん、そーね」
「どの冒険者に話を聞くか、私はソロ冒険者とパーティそれぞれに話を聞くべきだと思う。個人と団体では受ける仕事や動き方も異なるはずだ」
「うん、そだね」
「あとは個人冒険者に多い職種だな。私の考えではソロ冒険者に向かない職種もあると思う。例えばヒーラー、僧侶や白魔法使いに多い職種だが、完全にパーティ向きだ。団体では攻撃力がない」
「うん、確かに」
「反対に召喚士やテイマー、魔術師は攻守のバランスが取れているからソロ冒険者になりやすいと思う」
超饒舌に語るセシルくん。
セシルくんに任せておけば課題は順調にこなせそう。
「流石だね、セシルくん!それでいこう!」
そう言ったらセシルくんが照れた。
「そ、そうか?ま、まぁこれくらいは当然だな!」
すぐ天狗になるのがカワイイよね。
変に謙遜したり、なに考えてるかわからん腹黒タイプより、こういう子の方が扱いやす……ゲフンゲフン、付き合いやすいよ。
「ところで、セシルくん」
「な、なんだ?」
「勇者は知ってる?」
「勇者?もちろん、知っている……あぁ新しい勇者のことか?私たちと同い年らしいな。今年学院に入ったのは聞いているが、個人的な繋がりはない。家の繋がりを使えば会えるかも知れないが…」
「あ、それは大丈夫」
セシルくん、俺が勇者と繋がりを持ちたいって思ったのかな。
生まれたときから血の繋がりがあるから十分だい。
「俺が興味あるのは勇者のパーティの大賢者」
「え?勇者のパーティって、もうパーティあるのか!?」
「違う違う、そうじゃなくてさ!ほら、勇者のパーティに入るには大賢者になるしかないみたいじゃん?」
「へ、へぇ……あ、ちが…そ、そそそうだなっ」
あ、知ったかぶったな。
「勇者も大戦士も大魔術師も生まれつき決まってるらしいし、聖女は召喚されてくるし、聖獣はそもそも人間の俺には無理だし……そうするとあとは大賢者狙うしかないからさ」
「………うむ、そうだな」
セシルくん、勇者パーティについて全く知らないっぽいな。
初耳!って顔してるくせに、口だけは知ってます感出して……ぷぷぷ。
「え?」
内心セシルくんの反応にウケていると、セシルくんがぽかん、と口を開けて首をかしげた。
「ルイス、お前、勇者パーティに入りたいのか?」
「まあね」
頷くと。
「えっ……えっ……そんっ…………私っ………」
真っ青な顔をして挙動不審になった。
「ルイス!!」
どんっと机を叩くセシルくん。
「勇者パーティは危険だぞ!?」
「だろうねー」
「し、ししし死ぬかもしれない!」
「人間いつかは死ぬ」
「そうじゃなくて!!えと、その、ふ、普通に冒険者やるのじゃ駄目なのか?」
「う~ん、それじゃ意味ないんだよ」
トーレニアさんがミスってクリスくんが勇者になっちゃった以上、俺にはクリスくんを守る責任と義務があるのだ!
「なぜだ!?普通に冒険者やるのなら、私がお前のパーティに入ってやってもいいぞ!!」
「大賢者になるまでは普通に冒険者やるよ。でもルイスくんとは組めないと思う。急がないと他の人が大賢者になっちゃうかもしれないし、そこそこ強い人とパーティ組まないと、賢者の塔にも行けないらしいからさ」
「???賢者の塔??………って、お前もまだ全然強くないだろう!?」
セシルくんははてなマークを頭上に並べて、それから顔を真っ赤にして怒りはじめた。
「俺はソッコーで強くなるよ。というか強くなるために目下修行中」
何事も基礎が最重要。急く気持ちはあるけど、すでに社会人になるまでの一通りのことは経験済みの俺は、急がば回れを体現しているところである。
王立学院での授業もまだまだ基礎だったり初級の段階だし、そこを完璧にクリアしてからは倍速で成長予定さ。
今のところまだ魔王も復活してないみたいだし、もう少し猶予はあるだろう、というのが俺とふさふさの見解だ。
「ほ、本気で言っているのか?気は確かか?」
「もちろんだとも」
大きく頷いてみせると、セシルくんは頭を抱えてしまった。
表現力に乏しいため脳内イメージを上手く文字に起こせませんが、そんな駄文にお付き合いくださり嬉しいです♡
ありがとうございますm(__)m




