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「敵偵察部隊」

軍師デカルテが新たな敵情報が入って来たとの事で、迅代と白銀騎士リセルゼを集めて情報を聞く。

「では、北東門、南東門の魔王軍の小部隊何隊かが移動を開始していると?」

デカルテは情報もをって来た兵士に聞く。

「はい、確認されただけでも南は10体編成の部隊が6個、北は4個、それぞれが別ルートで都市の防壁を回るように、それぞれ西門側へ移動しています」

兵士のこの答えを聞き、デカルテは考える。

「侵攻ルートの偵察といった所ですかな」

そう言いながら、デカルテは迅代とリセルゼに意見を求める。

「同意ですね。それと、陣地などの防衛状況の確認も込みなんでしょう」

迅代は答える。


その答えにリセルゼは言う。

「では、水素ガス地雷と火炎壁でしたかな?その施工場所も見つかると厄介ですな」

リセルゼの言葉にデカルテは言う。

「うむ、確かに。施工地域に護衛兵士などは付けておりませんぞ」


迅代は即断する。

「特に地雷原、火炎壁の領域はバレると効果が半減します」

「その地域の敵を重点的に狩りましょう」

デカルテは少し沈黙して言う。

「ここは契約兵のチームを動員して早期にせん滅しましょう」


ここで迅代は申し訳なさそうに言う。

「わたしは不参加でも構わないですか?」

迅代の申し出にデカルテは言う。

「構いませんが、何か理由が有るのですかな?」


迅代は答える。

「何とか敵が動き出すまでに弩弓の新しい装備が考えられないかと」

「まだ、何も形にはなっていないのですが・・・」

白銀騎士リセルゼが言う。

「分かり申した、わたしが契約兵を率いて、偵察部隊のせん滅を指揮しましょう」

迅代は少し気にして言う。

「しかし、明日は恐らく侵攻本番ですが、寝る暇は取れそうに無いですね・・・」

「大丈夫でしょうか?」


リセルゼは少し言いよどんだが発言する。

「おむむ、仕方が有るまい・・・ここが踏ん張り時、ひと晩ぐらいなら大丈夫と思う」

迅代は考える。

『そうは言っても睡眠不足は集中力を欠如させる』

『自分も含めオーバーワーク状態を何とかしないとふとしたスキに足元を掬われるかも知れない』


そんな時にデカルテが言う。

「そう言えば錬金術師テリオシス殿は、治療ポーションを応用した睡眠を短縮して取れる薬を開発されていたはずだが」

「それを供出してもらえるように言ってみましょう」


「是非おねがいします、睡眠不足だと能力が100%出せない可能性が有りますので」

迅代はそう言いながら、あのじいさんも本当に錬金術師なんだなと感心した。

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