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704/704

進化の先

かなり久しぶりの投稿になりました。また自分のペースで更新していきますのでよろしくお願いいたします。

第704話


「エリス様!!」

するといきなり光が辺り全体を包み込む。


「な、なんだ!!」

ベルは思わず後退りする。


「ブラックホールバスター」


「ぐぉぉぉぉ」

ベルにロミアの攻撃が直撃する。


「ベル、戦いは終わってませんよ!!」

すると光がベルを包み込む。


「な、なんだ。うわぁぁぁぁぁ」


「ロミア、何が起こってるんだい!!」


「わかりません。エリスさんと未来さんとベルが光に包まれて…」



「くっ、なんじゃ。この光は、未来!!」

エリスが未来を見ると未来の体から光が放出されている。


しばらくすると光が収まっていく。


「な、何がおこったんだい」

ダイヤがロミアに近づく。


「わかりませんが、この力は未来さんのものです…」


光の中から無傷のエリスとベル現れる。


「な、なんじゃと、傷が治っておる」


「お、俺の体もだ」


「私が治したわ」

未来は金色のオーラを纏いながらゆっくりと歩いてくる。


(す、凄まじい力じゃ、これが未来の魔法力か)


「エリスさん、ベル。無駄な戦いはやめましょう」


「何を言っておるこいつは魔族じゃ!!」


「人間、俺に哀れみなんかもつんじゃねぇ!!」

ベルは未来に向かって突進していく。



未来は片手をかざしてベルを吹き飛ばす。


「ぐぉぉおぉ」

ベルは地面に叩きつけられる。


「ベル、私はあなたを殺したくないの」


「くっ、人間が。俺をバカにするな」


「もうやめましょう、殺し合いなんて」

未来の目には涙が浮かぶ。


(どうしたのだ?未来は)


「エリス様、今がチャンスだよ」


「いや、まてダイヤ。あの力下手に刺激すると我々もやられる」


「あれは強力な天使の力です」

ロミアが息を荒くしながら近づいてくる。


「ロミア大丈夫かい?」


「近くにいるだけで苦しいですね。それだけ強力です」



「ベル、あなたは良い魔人なの。だからもう戦うのはやめて」


「う、うるさい。俺は、俺はぁぁぁぁ」

ベルが猛スピードで再度未来に突進を仕掛ける。


未来は手を上に挙げてベルを上空に飛ばす。


「ぐがぁぁぁぁ」


「ベル、言うことは聞けない?」


「誰が、聞くものか。ダークネスクラッシャー」


未来はベルの攻撃を片手で受け止める。


「話し合いは無理なのね」

未来は悲しそうな顔をする。


「く、くそ。ほんな顔をするんじゃねぇ」


「わかり合えないなら…」

未来は左手に強力な魔法力を溜める。


「ひっ!!」

ベル慌てて逃げ出す。


「無理じゃな」

エリスは腕を組ながらベルを目で追う。



「エンジェルブラスター」

未来の左手から強力な光線が発射されベルはあっという間に呑み込まれていく。


「辛いわね。わかり合えないって」

未来は消滅したベルに語りかけるようにポツリと呟く。



「エリス様、未来のあの力は?」


「わからん、しかし徹並みの力じゃ」


「やっぱり未来も転移した人間ってことか」


「うむ、どうやら覚醒をしたようじゃな」


「性格まで変わっているみたいですけど」

ロミアが苦しそうに近づく。


「未来、大丈夫か」

エリスの呼び掛けに未来が振り向く。

そしてそのまま地面に倒れていく。


「力を使い果たしたか」


「まだ制御しきれてないってことかな。このまま様子見でいいのかい?エリス様」


「うむ、今は下手に刺激しない方がよいだろう」

エリスはどっかりと地面に座る。


「エリスさんはけがは?」


「治っておる。これも未来の力だな」


「そういえばヒデリがいないねぇ」

ダイヤがキョロキョロと辺りを見回す。


「そ、そういえば居ません!!」


「ちぃ、何か別の魔物に拐われたか!?」




「う、うぅ」

ヒデリがゆっくりと目を開けるとそこには傷だらけのベオが座っていた。


「あ、あんた。まだ生きてたのか」


「あぁ、だがもうダメだな。傷が深すぎる」


「な、なんであたいを誘拐したんだ」


「死ぬ前に旨いもんが喰いたくてな」

ヒデリはその言葉を聞いて青ざめる。

(な、なんとか逃げないと)


「まぁ、落ち着けよ。もう少し時間はあるからゆっくり食べさせてもらう」


「ふ、ふざけんなよ。あたいだって戦えるんだぜ」


「傷だらけの俺に誘拐されたことに気づかなかったのにか。本来ならとっくに食べてもよかったんだぜ」


「うっ、それは」

(まずい、本当に殺される。いやだ。いやだ)


「ヒデリちゃんを離しなさい!!」


「だ、誰だ」


目の前にはカエデと弥生が立っている。


「貴様らいつの間に」


「微力なから魔力を感じたからね」

弥生が右手に力を込める。


「へっ、俺も焼きが回ったな」


「メルメルブラスター」

ベオは完全に消滅していく。


「た、助かったぜ」


「ヒデリちゃん、みんなはどこに」


「わからねぇ、私も誘拐されたから」


「さっきとんでもない力を感じたからそこに向かって行けばいいわ」

弥生がヒデリに手を差し出す。


「徹はまだ寝てるんか?」


「まぁね。もう少し私が戦うよ」

3人はゆっくりと歩き出す。

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