目覚める力
皆様お久しぶりです。やっとリアルが落ち着いて投稿ができました。これからもよろしくお願いいたします。
702話
「ちくしょう、姐さん、ロミー悪いけどミサイル発射」
ヒデリは2人に向かってミサイルを放つ。
「ちっ、どうするか!!」
エリスはミサイルを焼き払う。
「ダークネスバスター」
エリスは攻撃を弾いてベオに飛ばす。
「ふん、姑息な」
ベオは未来を自分の前に差し出す。
「ちっ、未来防御しろ!!」
「は、はい」
「おや、いけませんよ、直撃をくらいなさい」
「えっ、あ」
未来は防御できずにそのまま攻撃をくらう。
「しまった!!」
「未来さん!!」
「はっはっは。バカですねぇ。隙をついて攻撃のつもりが人質を殺してしまうとは」
未来はぐったりと地面に突っ伏している。
「…ロミア、未来の回復はできるな?」
「はい」
「勝負は一瞬でつける。その間にお主は未来を回収しろ」
「わかりました」
「ぬぉぉぉぉぉ」
エリスは力を上げる。
「ふ、10年前よりもずいぶんと力が落ちていますね」
「黙れ!!」
エリスはベオの背後を一瞬で取る。
「何!?」
「バーニングスラッシュ」
「おっしゃぁぁぁ」
ヒデリがガッツポーズをする。
「げぼっ」
エリスは口から大量の血を吐き出す。
「えっ」
「甘いですね。エリス」
ベオの手がエリスの腹部を貫通する。
「あ、え。姐さん」
「残像を切っても意味がありませんよ。ロミア様。あなたもそこからでは手助けはできませんね」
「くっ、ベオ。よくも私の仲間をやって、くれたな」
ロミアの目が光る。
するとみるみるうちにロミアが魔女に変身していく。
「ぐっ、ロミア私はいい。早く未来の回復を」
「そうはさせませんよ」
ベオはロミアの前に立ちふさがる。
「邪魔をするなら消えろ」
ロミアは右手をベオの前にかざす。
「相変わらずの魔力ですね」
「人質が死んだ以上お前に容赦はしない」
ロミアの右手からブラックホールの玉が現れる。
「甘いですよ!!ベオスラッシュ」ベオの強力な攻撃がロミアの右腕を切断する。
「ちっ」
ロミアは傷口を押さえて距離を取る。
「逃がしません!!」
ベオは追い討ちをかけていく。
(体が暖かい。私は死んだのかな)
「ちい、ロミア!!」
エリスは腹部を押さえて傷の再生を図る。
「エリス。無事か、私は問題ない」
ロミアは切断された右手をすぐに再生させる。
「ブラックホールブラスター」
ベオは素早い動きで攻撃をかわす。
「くそぉ、どうすりゃいいんだよ」
ヒデリはただ呆然と立ち尽くす。
「ブラックホールレイン」
黒い矢がベオを襲う。
「ちぃ、さすがはロミア様!!」
ベオは数発被弾しながらも攻撃をかわす。
「このまま決着をつけるぞ、ベオ」
いつの間にか背後に回ったエリスが剣を振り下ろす。
「ぐぉぉぉぉぉ」
ベオは真っ二つに切り裂かれる。
「はぁはぁ」
「姐さん!!怪我は」
「げぼっ、あまりよくはないな。それよりロミア」
「わかった」
ロミアは未来の元に向かう。
「……」
「どうした?ロミア!!」
「未来がいない」
「なんじゃと」
「もしかして、あたいのミサイルで消滅しちまったのか」
「いや、さっきまでここに倒れていた」
「まさか、ベオのやつ」
「それはない。確かに手応えはあった」
「仕方がない。とりあえずエリス。私の血を使え」
「すまんな、ロミア」
ロミアはエリスの傷口に自分の血を垂らす。
するとみるみるうちにエリスの腹部の傷が消えていく。
ヒデリは何か言いたげだったがそのまま黙っている。
「ロミア、ベオには確か相棒がいたな」
「はい、おそらくあいつが未来さんを連れていったのかと」
ロミアは力の使いすぎで元の少女の姿に戻っている。
「仕方がない、手探りだが未来の気を追うぞ」
「未来はまだ生きてるのか?」
「はい、わずかですが力を感じます。早く手当をしないと本当に不味いことになります」
「そ、そうか。じゃああたいは殺してないんだな?」
「はい、大丈夫です。急いで探しましょう」
すると目の前がいきなり光に包まれる。
「ぬお!!」
「な、なんだよ」
「私も手伝うよ」
「お、お前は!!」
「ダイヤさん!!」
3人の目の前にはダイヤが悠然と立っていた。




