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最強の魔法剣士と戦うことになったら弱点が判明した件

第7話


「では、フジワラ殿こちらを」

エリスさんは僕に剣を渡した。


「手加減無用ですよ。アレク、合図を頼む」


アレクと呼ばれた男の人はうなずいて、僕とエリスさんの間に立った。


「では、はじめ」


エリスさんは瞬時に距離を詰めて剣を振りかざした。


僕はあわてて剣で防いだが、勢いよく吹き飛ばされた。


「ぐあ」


くそ、こうなったら


「メルメルメルメル、ディフェンスフィールド発動」

僕のまわりに光のドーム上の壁が現れた。


エリスさんの二撃目ははじかれた。


エリスさんは後方に下がりなにかを唱え始めた。


「ならば、メガフレア」

そういうと、炎が光線上に僕にむかってくる。


「メルメルメルメル、ミラーモーレ」

僕の前に鏡が現れ、エリスさんの魔法を跳ね返す。


エリスさんは間一髪でそれをかわす。また城に穴があいた。


「もう、よい。これ以上やったらわしの城がこわれちゃうよ」

王様が涙目でいった。


「王様、おわかりでしょうか」


「うむ、フジワラ殿の力は素晴らしいな。」


「いえ、そうではありません。確かにフジワラ殿の魔力はすばらしいです。しかし私の一撃目を思い出してください」


僕はドキリとした、エリスさんの言いたいことがわかった。


「フジワラ殿は魔法はすばらしいですが、その、体力と格闘技術が壊滅的に低いのです。なので、鍛練が必要かと思われます。」


そりゃそうだ、子供の頃から運動は嫌いで家でアニメばかりみてたんだから。


「王様、彼を一月ほど私にあずけてくださいませぬか」


「よろしい、エリスの元ならフジワラ殿もさぞ強くなるだろう」


勝手に話を進めないでくれ。僕は修行とかそういう類いのものは死ぬほどきらいなのに


「ちょっと、おれたちはどうするんだよ」

福原が口をはさんだ。


「ああ、忘れてた」

エリスさんは少し考えて言った


「相原殿は賢者の素質がありそうだし、アレク悪いが相原殿の鍛練につきあってくれないか」


「相原殿、心配しなくてよい。アレクは近衛騎士の副団長を勤める優秀な賢者だ」


「はい、よろしくお願いします」

よくみると未来の顔は赤くなっていた。アレクさんはイケメンだ。

僕はなんだか複雑な感情が芽生えた。


「いや、おれのことみんな忘れんなよ」

福原がさけぶ。


「よろしい、ではお主はこの我輩が面倒をみようではないか」

バカデカイ声が聞こえた。


「おお、アレキサンダーではないか。よろしくたのむぞ」


「我輩にかかれば貧弱男もすぐにムキムキになるぞ、みよ我輩の筋肉を」

やばい、このひと脳筋だ。

福原御愁傷様…


「では、福原殿、早速筋肉トレーニングといこうか」


「ま、まってくれ、た、たすけてくれー」

福原はアレキサンダーさんに連れていかれた。


「さてと、フジワラ殿。今日は疲れたであろうから休むといい。明日から鍛練としよう。」

エリスさんがにこりと笑った。


やはり綺麗な人だけど明日の鍛練になったら急におそろしくなるのかな?


「そういえば、フジワラ殿にアイハラ殿、お主たちの格好は目立ちすぎるのでよかったらこれから城下町で服をこしらえないか?」


言われてみれば僕たちの格好は学生服だ。この世界には不自然である。


「よし、そうと決まったら出掛けよう。私も着替えてくるから王のマジックでもみてまっててくれ」


王はキラキラとしていた。


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