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刺客の件

第672話


「ふん、あの人間共め、油断しすぎだな。

気配を消して一瞬で終わらせてやる」


沙羅は周辺を見渡す。


「どうしたー?」


「殺気を感じる…これは人間?」


「みんな、集まって」

バラバラになっていたメンバーが集まる。


「殺気を感じた?」


「ぷっ、未来。その顔何?」

僕は思わず笑う。


「ちょっと、うるさいわね」


「来たわよ!!」

沙羅が刀を抜く。


「ふん、剣星剣」


「はぁっ!!」

沙羅が攻撃を受け止める。


「さすがだな、クサナギ」


「くさなぎ?」

僕は思わず繰り返す。


「なんだ、あんた。剣山じゃない」


「今日こそ殺してやるぞ。クサナギ」


「名字で呼ばないでよ」

沙羅は相手を蹴り飛ばす。


「沙羅?あいつは」


「私の世界の殺し屋よ、何度も倒したんだけどしつこいのよ。まさかこの世界まで追ってくるなんて」


「ふん、この世界に来たのは偶然だがな」


「転移させられたのか」


「のぅ、お主。転移された者同士仲良くは出来んのか?」


「出来ねぇな。クサナギは俺が倒すんだからなぁ」


「相変わらず、太刀筋は良いけど感情が乗りすぎ」

沙羅は攻撃をかわしていく。


「甘い」

素早い突きが沙羅を襲う。


「つっ」

沙羅はギリギリで攻撃をかわすが頬から血が垂れる。

前より動きが速くなってる。


「あやつ、なかなか出来るのぅ」

不味いな、沙羅に手を汚すなと言ったばかりなのに。


「剣星剣奥義。竜巻流星斬」


「名前だけ聞いたら暗殺者に聞こえないな」


「くっ!!」

沙羅の体に刃が降り注ぐ。


「ドラゴンスラッシュ」


「ふん、遅い」

剣山はエリスの攻撃を避ける。


「悪いが一対一で戦う気はないぞ」


「そういうこと、ダイヤモンドバスター」


「ちぃ、卑怯な」

剣山がジャンプすると落雷が落ちる。


「ぐがぁぁぁぁ」


「徹か」


「よし、どうだ」


「ぐぁぁぁ、よくもやってくれたな」

剣山の様子がおかしい。


「な、なんじゃ」

剣山の体がぼこぼこと膨れ上がる。


「う、うがぁぁぁぁぁぁぁ」


「もしかして、あいつ」


「うむ、どうやら魔族と契約を結んだな」


「ぐがぁぁぁぁぁ」

剣山はみるみるうちに巨大化していく。


「がぁぁぁぁぁ」

剣山が叫ぶと複数の刀が身体から放出される。


「う、うわ」


「ちぃ、みんな避けろ」


「がぁぁぁぁぁ」

剣山はものすごい勢いで沙羅に飛びかかる。


「残念だよ。人間として対等に戦ってた身としては」

沙羅は力を解放する。


「がぁぁぁぁ」

剣山のパンチを沙羅が受け止める。


「ちっ、力もだいぶ上がってる」


「テラフレア」


「ガァァァァ」

剣山の背中が焼ける。


「ドラゴンモード」

ダイヤはドラゴンに変身する。


「忍法竜巻激流破」

強力な竜巻が剣山を吹き飛ばす。


「すごいです、カエデさん」


「あの巻物が読めてよかったですよ」


「よし、このまま押し込むぞ。やつはもう人間ではない。躊躇うことはないぞ」


「了解です。ハイパーメルメルサンダー」


「がぁぁぁぁぁぁ」

剣山は再び刀を飛ばす。


「くっ、雷が分散した」


「まだ、少し理性が残ってるみたいね」

沙羅が僕のところに来る。


「ああ、どうにか隙を作らないと」


「ガォォォォォン」

ダイヤドラゴンのしっぽが剣山に当たる。


「がぁぁぁぁぁ」

剣山は再び吹っ飛ばされる。


「よし、今じゃ。鳳凰炎王斬」

エリスの一刀が剣山の腕を切断する。


「ロミ、あいつと魔物を分離させることは出来ないの?」


「えっ」


「融合してるならカミアみたいに出来ないの?」


「あれは無理です。合体ではなくもはや魔物に侵食されてますから」


「そう、ありがとう」

沙羅はそれだけ言うと剣山に立ち向かう。


「ぐるぁぁぉぁ」

剣山は沙羅の気配に気づく。


「がぁぁあもぁぁぅぁぁぁ」


「な、さらに力が上がった!!」


「沙羅、止まるな!!」

エリスさんの声が聞こえた気がする。

その刹那私はものすごい衝撃と激痛を受けて気を失う。


「沙羅!!」


「ぐがぁぁぁぁ」

剣山は沙羅に追い討ちをかけるために飛び立とうとする。


「そうはさせるかよ」

ダイヤドラゴンが剣山を押さえつける。


「エリス様」


「ああ、封神剣奥義。滅殺地獄極楽炎王乱舞」


「が、がぁぁぁぁぁ」

見参は断末魔をあげて消滅していく。


「ふぅ。何とか」

エリスは肩をがくりと落とす。


「沙羅!!」

沙羅はどこまで飛ばされたんだ。

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