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博士の所に行きましょうの件

第667話


「大丈夫か?3人とも」

エリス達は巨大球体君の中に入っている。


「うぅ」


「痛い」


「足がぁ」


「何だか感情がねぇな」


「それよりヒデリちゃん、ロボットの解析は済んだんですか?」


「ああ、大方な」

ヒデリは端末をカチャカチャといじる。


「じゃあ、博士の場所も分かりそうなのかい?」


「ああ、もうわかったぜ」


「さすがヒデリさん」


「じゃあ、早速行くとしようぜ」

福原が立ち上がる。


「本当はもうちょいこいつをいじりたいけどまぁ博士に会えば直接教えて貰えるだろ」


「博士が味方ならでしょう」


「エリスさん、じゃあ行きますよ」


「あ、ああ私達は後から付いていく」


「うぅ、本当にまだ痛いよぅ。沙羅ぁ~」

ダイヤはお腹を押さえながら沙羅に訴える。


「すー」


「おいおい、寝てるぞ」


「呑気なお嬢さんだねぇー」



「なんか、全然建物のような物が出てこないわよ?本当に合ってるの?」


「まぁまぁそう焦るなよ、未来。せっかちは損だぜ」

ヒデリがレーダーを見ながら歩く。


「もしかしたら地下にあったりするかも知れないしね」


「まぁヒデリちゃんを信じようぜ」

福原は機嫌良く歩く。


「徹さん、お腹空きました~」


「はいはい」



「目的地に到着しました」

ヒデリのレーダーから音声が流れる。


「カーナビみたいだね」


「なんだ?カーナビって」


「あ、こっちの世界の話よ」


「ふーん」


「でも、目的地って言っても」

福原が周囲を見渡すがせいぜい木々が映えているくらいの何もない場所だ。


「やっぱり地下かも知れないね、隠し扉とかあるかも」

僕は地面を見渡す。



「あの子達でちゃんと考えてるねぇ」


「ふむ、まぁ良い傾向か。それにしても」

エリスは沙羅を見つめる。


「よく寝るな」


「数年分の睡眠不足がたまってるんじゃないの」


「今、緊張感がないのはこやつかも知れんな…」


「急に心配かい?」


「うーむ、心を許しているのは良いことなんじゃが…」


「前に四葉に言われたことが気になってるとか、私は何を話してたかは知らないけど」


「…いや、それはまた別の話だ。関係ない」


「そう、まぁ詮索はしないけどねぇ」



すると突然地面が大きく揺れる。


「うわ、なんだ」


「見て、前方からロボットの大群よ」


「やっぱりこの辺に博士がいるってことだな」


「魔物と融合してませんね」

ロミアがじっと見つめる。


「本当ですねぇ。あれは機械ですね」


「2人とも良く見えるなぁ。遠すぎて俺には見えねぇぞ」


「それってやっぱり博士が自主的にロボットを操ってるってこと?」


「いや、そうとも限らないんじゃないかな。脅されて戦闘に駆り出されてるのかも」


「まぁ、そうね」


「とりあえず、あのロボットを倒さないと。僕とカエデさんで前衛をするからロミアちゃんとヒデリさんは後方支援を頼むよ」


「俺も前衛で行くぜ」

福原も遅れて走り出す。


「パワーオール」

未来がみんなの力を上げる。


「よしよし、良い感じ、良い感じ」


「うーむ、戦闘に参加したくなるのぅ」


「あのロボットの強さはどうでしたか?」


「おお、起きてたのか」


「まぁ、そこまでは強くなかったねぇ。マッスルでも問題なく倒せるんじゃないかな」


「ふーん」

沙羅もうずうずとしている。



「メルメルスラッシュ」


「マッスルパーンチ」


「風神烈斬」

ロボットは次々と倒れていく。


「よし、このまま行けそうだ」


「徹さん、ロボットが合体していきます」


「すごい、なんて光景だ」


「ちょっと!!徹」


「ごめん、つい」

するとロボットは合体を終える。


「す、すげぇでかさだな」



「状況が変わった、助けにいくぞ」

エリスは球体君から飛び出そうとする。


「げふっ」

すると沙羅がエリスの足を掴む。


「何をするのじゃ、顔面から行ったぞ」


「あのロボットの上に立ってるやつを見て」


「ん、あれは…人間か」

エリスは鼻を押さえながら言う。

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