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エリスの力は不思議が一杯の件

第65話


「やれやれ奴ら行くのが速いのう、レディをおいていくとは奴らもまだまだだな」

エリスは冗談交じりに歩く。


「でも、今私たちのところに魔物が来たらヤバイですね」


「安心しろ、私にはフレイルもいるし」


「あ、あの私も戦います」


「でも相手はあなたとおなじ魔族よ」


ロミアは躊躇しながら

「だ、大丈夫です」


「無理するな、娘。私がばーっと倒してやる、さてと、来たみたいだぞ」


「え?」

わらわらと魔物が前から進軍してくる。


「フレイル、出てこい」


「了解した」


フレイルが召還された。


「あの程度の魔物我の敵ではない、主よ我に任せよ」



「最初からそのつもりじゃ、やってしまえ、フレイル」


フレイルの口から凄まじい力の炎が吹き出される。

たちまち魔物は消滅していく。


「さすがじゃな、しかしまだまだくるぞ」

エリスも戦闘態勢になった。


「未来、私とフレイルに魔法をかけてくれ」


「わかりました」

未来はふたり?に力と防御の魔法をかける。


「さて、久しぶりに暴れてやるか」

エリスはそう言うと凄まじい早さで未来の目の前から消えた。


「え?」

未来とロミアは何が起きたのかわからなかった。


エリスは次から次に魔物を葬っていく。


フレイルも負けじと炎で魔物を葬る。


しかし次から次へと魔物が現れる。


「キリがないな、こいつらの頭を倒さんとだめか。どうやらこの魔物たちは召還されているようだ、フレイル、ボスの居場所はわかるか?」


「我も今探していますが、感じませんな、ただ先行した三人も同じように次から次へとでる魔物と戦っている」


「ふむ、持久戦はあまりよくないな」


「おい、未来、娘。お前らはちょっと目をつぶっていろ」


(まただ、前にもエリスさんは私たちに目をつぶっている間に何かをしていた)


「主よ、その力は…」


「黙ってろ」

先程までとは違う雰囲気が漂っていく。

「未来、娘よ、もう良いぞ」


「え?」

辺りを見渡すとすでに魔物はいない。


「親玉は倒した、おそらく徹たちも戦いを終えているだろう」


ロミアが何か言いたげにエリスをみる。


「なんじゃ、娘。何か言いたいことでもあるのか?」


「ちょっと、エリスさん。ロミアをいじめないでください」


「いじめてなどいないわ、ただ何か言いたげだったから聞いただけじゃ」


ロミアは黙る。


「まぁよい、娘。余計な詮索はするなよ」

エリスの顔はいつもとは違う。


「さて、フレイル、私たちを徹のところまでつれていってくれ」


「了解した」


三人はフレイルの背中に乗って集落に向かった。

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