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新生四天王は強いの件

第648話


「く、みんな。大丈夫か」


「くそ、なんて強さだ」


「合体が解けました」

みんなボロボロだ。


「さあ、まずは誰から仕留めるか」

グラードはカエデの前に現れる。


「ひっ」

カエデの腹部にグラードの蹴りが入る。


「がはぁ」


「カエデさん!!」


「次はお前だ」


「しまっ」

ロミアも同様に蹴り飛ばされる。


「ちぃ、10000倍ドラゴン…」


「いい加減にしろぉぉぉぉぉ」

僕は力を一気に上げる。


「お、おお徹…」


「ほう、小僧。なかなかの力だな」


「くらえ、ファイナルサンダークラーッシュ!!」


「魔人シールド」

グラードは僕の攻撃を防ぐ。


「防げると思うなぁ!!」


「何!!」

シールドは徐々にヒビが入っていく。


「くっ、小僧」

次の瞬間シールドが破壊されグラードは直撃をくらう。


「おお、やるではないか。徹」


「はぁはぁ、どうだ」

だが次の瞬間僕の腹部に激痛が走る。


「ゲボッ」

僕の腹部にグラードの腕が貫通している。


「徹!!」

僕はその場で崩れ落ちる。


「10000倍ドラゴンモード」


「ちっ、エリス・クロードか。すっかりあいつの存在を忘れていた」


「遊んでいる暇はない、くたばれ。ギガントドラゴンスラッシュ」

グラードは胴体を切断される。


「徹!!」

未来が急いで僕に駆け寄る。


(エリス様、まだだ)


「そのようだな。マッスル、徹を連れていけ」


「りょ、了解」


「ふふふ、さすがはエリス・クロード」

グラードはいつの間にか再生している。


「なかなかしぶといじゃないか。今度は完全に消滅させてやる」


「そう簡単にいくと思うな」

グラードはさらに力を上げる。


「なんじゃと、こいつまだ力が上がるのか」


「これで互角、いや越してしまったかな」


「ふん、魔人ごときがなめるなよ」

2人は激突していく。


「す、すげぇ、あたいには2人の動きが見えねぇ」


「徹、徹」


「ぐ、ぐぅぅぅ」


「ちくしょう。エリスさんの力もいつまで持つか」



「ぬぉぉぉぉ」


「ちぃぃ。ダイヤ!!力が落ちているぞ」

(主よ、我の力も解放せよ)


「仕方がないな」

エリスは急に動きを止める。


「おい、グラードと言ったな」


「諦めたか?エリス」


「今から私の本気を見せてやる」


「ふははは、何を言っている」


「この力を使うのは10年ぶりか?」

エリスはニヤリと笑う。


「な、なんだ」


「後悔しても遅いぞ」

エリスの力はどんどん上がっていく。


「ツインドラゴンモード」

エリスの周りを赤と青のオーラが発せられる。


「な、なんだ。この力は」


「す、すごい」

僕はゆっくりと体を起こす。


「ちょっと、無理しないで」


「いや、あの力をみたら思わず」


「あれは、ダイヤさんとフレイルさんの力が合わさっていますね」

ロミアがゆっくりと歩いてくる。


「あんな力を隠してたなんて」


「さぁ、かかってこい。グラード」


「ふ、ふふふふ」


「怖じけついたか」


「今日はここまでとしようか」


「逃がさんぞ」



「おいおい、グラード。逃げるなよぉ」

遠くから声が聞こえる。


「カエデさん!!」

その男はカエデの頭を掴んでこちらに歩いてくる。


「ゲンゴー」


「おい、エリス・クロード。この女がどうなってもいいのか」


「ちっ、一瞬でお前を殺してやる」


「ふん、その前にこいつを殺しちゃうよ。グラード。エリスを捕まえろ」


「ふん!!」

グラードがエリスに抱きつく。


「ち、貴様離せ」


「やっちまえ、ゲンゴー」


「はいはい、エリス。油断したな」


ゲンゴーはカエデを掴む腕に力を入れる。

このまま握りつぶすつもりだ。


「カエデさん!!!」


「油断はあんたよ」

ゲンゴーの腕が宙を舞う。


「な、なんだ!!」


「さ、沙羅」


「ふっ、もうお目覚めか。ドラゴンスピン」

エリスはものすごい回転をお越しグラードを粉々にする。


「ぐ、グラード。この女だけでも」

ゲンゴーはカエデに光線を発射する。


沙羅はカエデを抱えて空間転移をする。


「未来、回復は任せた」

沙羅は一瞬現れてそのままゲンゴーの所に戻る。


「エリスさん、その力を解いてもらっていいですよ。長時間使うのは負担がかかります」


「しかし、お主はサイコパワーは」


「ええ、サイコパワーの力の使い方を見せてあげる」

沙羅は不敵に笑う。


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