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油断をするなとあれほどの件

第638話


「魔神パーンチ」


「ぐはぁっ」

魔人は勢いよく壁に叩きつけられる。


「なんだい、なんだい。弱いじゃないか」


「く、くそ。こんな力が」


「へへん、じゃあ約束通りまとめて倒してやるよ」

カミアの両手から黒と白の気の塊が現れる。


「くぅ、ライオーンすまぬ」


「ぐるるるる」


「くらえ、魔神クロスバス」

バフンッ


「あれ?」


「あぅ」

カミアの合体が解ける。


「な、なんだ!!」


「あ、またやってしまいましたね」


「はい、どうしましょう」



「ふ、ふはははは。驚かせやがって今ならお前達を倒せるぞ」


「まずいですね。合体の影響でパワーがダウンしてます」


「はい、1度逃げましょう」


「逃がすな、ライオーン」

ライオーンは部屋の入口に周る。


「まずいです。またエリスさんに怒られます」


「それよりこの場をなんとかしないとですよ。カエデさん」


「うぅ」


ドカーン!!


入口の扉がライオーンごと吹き飛ばされる。


「ら、ライオーン」


「お前らまた油断したな」

怒りのオーラをまとったエリスが部屋に乱入してくる。


「ひっ」


「ひぃ」


「な、なんだ。こいつは」


「2人には後で説教じゃ。とりあえずこの場は私がやる」


「は、はい」


「ふん、何だか知らんがお前も油断か?」


「お前、私の顔を知らんのか?」


「な、貴様。もしや、エリス・クロードか!?

歳をとってて気づかなかった」


ピキッ

エリスのこめかみに筋が入る。


「ああ、やばいです。逃げましょうロミアちゃん」


「は、はい」



「お、2人が逃げてきたねぇー」


「また、調子に乗ったな。おめぇら」

ヒデリが呆れる。


「それよりも、エリスさんがキレて怖いです!!」


「まぁ、お説教だろうねぇ」


「そうじゃな、2人ともそこに並べ」


「お、もう倒したんだねぇ」


「えっ!!」

ロミアはびくりと後ろを振り向く。


「ああ、ちょっとむきになってもうた」

エリスは魔人の返り血を浴びて帰ってくる。


「ひぃ!!」


「さぁて、説教、説教」


「それは後回しかなぁー」


「ん?」


2階から剣を持った魔人が現れる。



「ダイヤ、お前が相手をしておれ。私は説教をしてるから」


「はいはい、やりますよー」

ダイヤはしぶしぶ魔人の方に進む。


「貴様ら、この城の王がデンプー様と知って好き勝手やっておるのか」


「ううん、知らないなー。君がデンプー?」


「私はデンプー様の部下ジャンクーだ」

ジャンクーはダイヤに向かってジャンプする。


「ダイヤモンドニードル」

ダイヤはジャンクーに向けて攻撃を放つ。


「くっ、ダークバリア」


「お、防いだねぇ」


「ふん、甘くみるなよ。娘」


「おお、私、娘くらいに見えるのかー。誰かさんは歳をくったって言われてたのに」


「なんのことだ?さぁ、死ねぇ。ダークスラッシュ」


「ダイヤモンドシールド」

ダイヤは軽く攻撃を防ぐ。


「ダイヤの姐さんに任せとけば大丈夫そうだな」


「いや、まだ力を隠してるんじゃないかな」

僕は援護に入る準備をする。


「そうなのか、じゃあ沙羅も起こすか?」


「いや、大丈夫だよ。寝かせておいてあげよう。福原、僕達も行くよ」


「よし、任せろ」


「2人ともー。まだ大丈夫だよー」

ダイヤさんは戦いながら僕達に話す。


「えっ」


「まだ敵はいるみたいだし、消耗は避けないとね」


「1人で私を何とか出来ると思っているのか!!」

ジャンクーが力を上げる。


「そうそう、さっさと隠してる力を見せな」

ダイヤはニヤリと笑う。


「なんだか、いつもと感じが違うわね。ダイヤさん」


「そう?未来」


「うん、なんだか」


「ふっふっふ。私もたまには活躍しないとねぇ」

ポツリとダイヤは呟く。



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