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野宿を終えて怪しい洞窟に入る件

第58話


「ふぁー、良く寝た」

エリスさんが両手をあげながら言った。


僕はあれからなんだか落ち着かなくて一睡もできなかったのに。


「おいおい、徹、寝不足か?筋肉に悪いぞ」


「あ、ああ。なんだか寝れなくてさ」


未来がなんだか気まずそうに黙っている。


「あ、あの。あそこに洞窟が」

ロミアが指を指した方向に洞窟があった。


「おお、いかにも怪しい洞窟だ。いくぞ」

エリスさんは走って洞窟の中に入ってしまった。


「ちょっと、待ってください。何が起きるかわかりませんよ」

あれ、これって前にもあったような…


僕らは慌ててエリスさんを追っかける。


「魔物の匂いがしますが、それほど強力ではなさそうですね」

カエデさんがくんくんと匂いを嗅ぐ。


「そうか、それなら安心だな。奥に進めばお宝があるかもしれんぞ」

エリスさんが鼻息荒く進んでいく。


「ホントに大丈夫ですか?前みたいに子供になっちゃったり」

未来が心配そうに言う。


「あれは、皇女が作った洞窟だったからな。今回は違うじゃろ」

よくもまぁ、確証もなく自信満々に言えるな。僕は思わず感心してしまった。


「ぐるるる」


「カエデさん、お腹すいたんですか?」


「今のは私のお腹の音じゃないですよ。でもお団子出してください」


じゃあ何の音だろう?僕は団子をカエデさんに渡しながら考える。


「お前たちなんのようだ」

洞窟に鳴り響く程の大きな声が聞こえた。


「ここの洞窟が怪しいから調べに来たのだ、貴様こそ誰だ。そんなでかい声をださないで姿をみせい」

エリスさんは強気に返す。


「威勢のいい、子供だな」

のしのしと足音が聞こえる。


こ、これは…

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