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研究所が見つかりませんの件

第562話


「おかしいな。レーダーにはここに研究所があるんだけどなぁ」

ヒデリがレーダーを見直す。


「見て、これ」

未来がしゃがみこんで声をかける。


「どうしたの?」


「何かの破片みたい」


「本当だ。もしかしてここって研究所の跡地じゃない?」


「なるほど、それならこのレーダーでも見つけられないはずだ」


「ラッキーではないか。討伐しなくてすんだし」


「楽できてよかったねー。エリス様」


「うむ!!」


「否定しないのかい」


「でも待ってください。魔物の匂いはしますよ」


「何、ではこの破壊された研究所はフェイクとな?」


「でも、現れる気配がしないですね。地面も特に何もなさそうだし」

僕は地面をダンダンと踏んでみる。


「勘違いじゃないの?」


「いえ、確かに匂いが」


「私も気配を感じます」


「ふむ、どうやら魔術師は隠れておるようじゃのぅ」


「まだ魔術師かもわかりませんが」


すると突然空間がグニャリと曲がる。


「な、なんだ」


「この力。罠です!!皆さん逃げて」


「いや、もう無理じゃ。どうやら我々を別の空間に呼び込むようじゃのぅ」


「冷静だねぇー」



「な!!なんだよ。ここは!!」

福原が大声を出す。

僕達は筒上の空間に閉じ込められている。

そしてそこらじゅうにお札が浮いている。


「皆さん、そのお札には触らないで。後そのお札から攻撃がくる可能性があります。未来さん防御を」


「わ、わかったわ」

未来は防御フィールドを出そうとする。


「あ、あれ?魔法が使えない」


「何だって!?」


「メルメルファイヤー」

しかし炎は出ない。


「ふむ、まずいのぅ。ロミアここの空間の主はどこにいる?」


「恐らく上の方にいるかと」


「ほっほっほ。ここにいますよ、ロミア様」

上空から帽子を被って長いコート?のようなものを羽織った女性なのか?が降りてくる。


「お久しぶりですね。キンコウ」


「覚えていたなんて光栄です」

キンコウと呼ばれた魔術師はわざとらしく笑みを手で隠す。


「今までの魔術師とは違うようじゃのぅ」


「はい、キンコウは12魔術師の1人です。奴らは自分のフィールドで戦うのが得意なのです」


「それがこの魔法が使えない空間か…しかし!!」

エリスは剣をお札目掛けて振りかざす。

すると数枚のお札が破れる。


「ほう、エリス・クロードもいましたか」


「この札を全て破れば魔法が使えるのじゃろう?」


「流石ですね。この短時間でその答えが出るとは」


「ならば話しは早い!! 封神剣乱れ鎌鼬」

エリスは周囲の札を一瞬にして破り捨てる。


「ほう、やりますね」


「魔法など使えなくてもハンデにもならん」


「それはどうですかね」

すると札が一斉にこちらにむく。


「いけません。キンコウ」


「もう遅いですよ。降り注げ光の矢」

札から無数の矢が降り注ぐ。


「ま、まずい。今魔法は使えないのに!!」


「ダイヤモンドブレス!!」

ダイヤはいつの間にかドラゴンに変身して矢を消滅させる。


「ダイヤモンドドラゴンまでいるとはしかし小さいですね」


「この空間に合わせた大きさに変身したんだよ」


「よし、ダイヤ背中に乗せろ」


「オッケー」


「そうはさせません。光の刃」


「ダイヤモンドバスター」

再びダイヤが攻撃を相殺する。


「ダイヤさんは何で魔法が使えるんだ!?」


「ドラゴンのブレスだから魔法じゃないんじゃないかな」


「な、なるほど。でもそれならあたいのミサイルも疲れるな。行くぜ。ミサイルストーム」

ミサイルが札を次々と燃やしていく。


「なに!?魔法使いじゃないやつがいるだと」


「封神剣乱舞鳳凰斬」

エリスの攻撃が全ての札を切り裂く。


「な、なんだと。私の札が」


「ふっ、魔法が使えないだけで私達が何も出来ないと思ったら大間違いじゃ」


「くそ、もうダメだ……なぁんちゃって」

すると大量の札が再び現れる。


「な、なんじゃと!?」


「先ほどロミア姫が言ったでしょう。私達12魔術師は自分の得意なフィールドで戦うと」


「くらいなさい光の刃」


「危ない」

ダイヤドラゴンがエリスを庇って攻撃を受ける。


「ダイヤ!!」

エリスとダイヤはそのまま地面に落ちていく。


「ちい、まずった」


「はっはっは。さぁ今度は私の番だよ。人間」

くそ、僕は魔法が使えないと何もできないのに……

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