次の目的地に行く前にまた野宿することになった件
第56話
消火活動を終えて僕らは、次の目的地に行くことになった。
「次の目的地は少し遠いからまた野宿になるぞ」
エリスさんが福原におんぶされながら言う。
「え、そうなんですか。また野宿かぁ」
未来はふぅとため息をつく。
「いいじゃないですか、私はキャンプ好きですよ」
「カエデ、あんたは美味しいものが食べれるからでしょう」
えへへとカエデさんは笑う
「ロミアちゃんは野宿ははじめてか、でも大丈夫だよ。テントとかちゃんと寝るところは用意できるから」
コクりとロミアがうなずく。
「なんだ、徹。いつの間に幼女趣味になったのか」
福原が悪気なく質問してくる。
「違うって、この子には色々事情があって」
「慌てると、余計に怪しいぞ~」
福原の背中からエリスさんの声が聞こえる。
「よし、ここらにキャンプ道具を出しますね」
僕は無理やり話を止めて魔法でキャンプ道具を出した。
「じゃあ、また僕と福原で交代で見張りやります」
「そうか、悪いのう、年寄りはさっさと休むとするか」
エリスさんがあくびをしながら言う。
元々寝る気だったな。
「ロミアちゃんも寝ていいよ」
ロミアは躊躇している。
「大丈夫だ、もうお前の事を襲ったりはせんよ」
エリスがフォローする。
「では、徹さんとロミアさんはふたりで寝てください」
見張りは私とマッスルさんでやりますから
「カ、カエデ」
未来が慌てる。
カエデは不思議そうに未来を見つめる。
天然はこういう時に怖い。
「わ、私も寝るわ、徹あとで、カエデと見張り変わりなさいよ」
僕の知らないうちにどんどん話が進むな。
まぁ、とりあえずロミアを寝かさないと




