魔物の巣の件
第531話
「さてとここのようじゃな」
僕達は洞窟の前に立つ。
「ここには何が?」
「ああ、魔物の巣があるらしい」
「いかにもだねぇー」
「よし、じゃあ入るぞ」
「魔物の匂いはどう?カエデさん」
「ぷんぷんしますね。大量にいる気がします」
「よし、やる気が出てきたぜ」
「マッスル新しいパーツだ」
「これは足のパーツか?」
「そうそう、キック力が上がるぜ」
「ありがとうよ。ヒデリちゃん」
「真っ暗ですねぇ」
「よっしゃ、マッスルフラッシュ」
洞窟内が明るく灯される。
「魔物は今のところいないですね」
「まだ侵入されたことに気づいていないのか…」
僕達はさらに奥に進むが一向に魔物は出てこない。
「何だか嫌な予感がするのじゃが」
「僕もそんな気がします」
「もしかしてまたこの洞窟事態が魔物ってこと?」
「可能性は大じゃな」
「じゃあ、ミサイルで反応を確かめようぜ」
「そうじゃな。1発景気よくやってくれ」
「よっしゃ、ギガントミサイル」
ヒデリが発射したミサイルが壁に当たる。
「どうだ!!」
しかし洞窟は何も反応しない。
「あれ、やっぱり普通の洞窟か?」
「うーむ、何なんじゃこの洞窟は?」
「じゃあさ、手当たり次第破壊してくー?」
「そうしましょう」
僕達は各々魔法を使って洞窟を破壊していく。
「ぐるるるるる」
「もう!!カエデ、お腹鳴ってるわよ」
「私じゃないですよ。お腹は空いてますが」
「えっ、じゃあ何の音」
「どうやら現れたようだな」
すると洞窟の奥から大きな猪が現れる。
「でかいな」
「でもあれはまってねぇか」
「確かに身動きが取れてないぞ」
「なんて間抜けな魔物じゃ」
「さっさと倒すべ」
「せっかくはまってるから周りの障害物を壊すなよ」
「よっしゃあ、ハイパーマッスルキーック」
福原の蹴りが猪型に直撃する。
「ぐぉおぉぉん」
猪型は鳴き声をあげて動かなくなる。
「おっしゃあ、すごいぜ。この足のパーツ」
「やるじゃねぇか、マッスル」
「しかし、これで終わりか?」
「まだ魔物の匂いがしますね」
「てことは、こいつより大物がいるってことか?」
「じゃあ先に進むとするか」
「マッスルこの猪どかしてくれよ」
「あいよ」
福原は猪を持ち上げて投げる。
「さてと何がでるかのぅ」
「シュルルルル」
「ちょっとカエデお腹の音!!」
「私そんな特殊な音なりませんよ」
「えっじゃあ何?」
すると奥から大蛇が現れる。
「へ、蛇っ!!」
未来が僕の後ろに隠れる。
「で、でかいぞ」
「関係ない。テラフレア」
大蛇は大口を開けて炎を飲み込む。
「なんと!!」
「メルメルファイヤー」
大蛇はエリスさんの炎を吐き出す。
「な、くそ」
「なかなかやるねぇー。ダイヤモンドバスター」
「ブラックホールバスター」
大蛇は素早く攻撃を避ける。
「すばしっこいねぇ」
「金縛りの術」
カエデが忍法で大蛇の動きを止める。
「おお、そんなこともできるのか」
「よし、今じゃ」
「テラフレア」
「メルメルファイヤー」
2つの炎が重なって大蛇を燃やし尽くす。
「よし、倒した」
「まだ奥の道があるぞ」
「魔物の匂いは?」
「まだしますね」
「あれがボスじゃなかったのか…」
「とりあえず先を目指しましょう」
僕達はさらに洞窟の先を進むことになった。
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