表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

528/704

決着の件

第528話


「さぁトドメだ」

するとエリスの体が光に包まれる。


ドロシーは目を瞑る。


ポン!!

謎の破裂音と共にダイヤがエリスから出てくる。


「な、バカ。お前なにやってんだ」


「そんなこと言っても力の使いすぎだよ。これ10年前に魔王に使った時以来じゃん!!」


「仕方ないだろ。やつを殺すにはこの力を使うしかなかったんだぞ」


「やばいよ、やばいって」


「くそ、万事休すか」

エリスがドロシーを見る。


するとドロシーは気を失っている。


「だ、大丈夫そうか?」


「そうだといいけど」


「エリスさん。ドロシーさんをどうするんですか?」


「暴走が止まったのなら殺す気はない。まだ暴れるなら殺す」


「でも今の力じゃ」


「うむ、だがドロシーもかなり力を使い果たしているからな。殺るならいましかないが」


「でも無駄に神なんて殺したら他の神に睨まれるんじゃない」


「そうだよー。前もそれで大変だったんだから」


「えっ、神を殺したことがあるんですか…」


「さてと、どうするか決めるとするぞ」

シカトされた!!


「とりあえず、見た目がグロいから下半身をつけてやろう」

エリスさんはドロシーの下半身を上半身にくっつける。


「いやいや、そんな物理的にくっつけても」


「未来回復魔法を全力で使え」


「えっ、わかりました」

未来は回復魔法をドロシーに使う。

するとドロシーの上半身と下半身が見事に結合する。


「おお、すごいよ」


「で、でもこれで体力も回復しちゃったわよ」


「うむ、目が覚めたら今後のことを決めないとな」


「そんな余裕ぶっこいて大丈夫なの?」


「それまでに私達の体力も戻してまた合体するぞ」


「えー、あれは疲れるよぉ」


「仕方ないだろ。あーでもしないと倒せない」


「だってあれは10年前に魔王に使ったやつじゃん」


「ちょっと2人とも体力の回復をしてよ」


「あのー。それより契約ってドラゴン1体だけじゃないんですか?」


「エリス様は欲張りだからねー」


「うるさいのぅ」


「エリス、ドロシーが目を覚ますぞ」


「おお、ロミアか。見た目が違うから一瞬わからんかった」


「まだ気を抜けないからな。必要なら私がこのまま喰ってやるが」


「いや、まて。ドロシーの意見を聞こう」


「甘いな。貴様は」


「うるさいのぅ。早くいつもの姿に戻らんか。カエデも力を消せ」


「は、はい」

カエデは風神の力を封印する。



「ぐっぅぅ」

ドロシーが目を開ける。


「私はどのくらい気を失っていた?」


「10分程か…」


「なぜ殺さなかった」


「合体が解けたからな」


「…すまなかった」


「うむ、私もやり過ぎた」


「私は一度キレると周りが見えなくなってしまう」


「神なんだから少しは落ち着けよ」


「そうだなエリス。それにしてもまた1段と強くなったな」


「お主に言われると自信がつくな」


「さぁもう行きなよ」


「大丈夫なんですか?ドロシーさん」


「うん、君の彼女の魔法が良く聞いてるよ」


「それはよかったです」


「ちょっと徹。流さないでよ」


「えっ?何を」


「もう、知らない!!」


「女心がわかってないですね」


「本当ですね」

いつの間にかロミアも元の姿に戻っている。



「じゃあそろそろ我々は出発するぞ」


「もう言っちゃう? もっと遊ぼうよ」

ドロシーは寂しそうにする。


「あまりのんびりはしておれんからな」


「じゃあ、お詫びにみんなの体力を回復してあげるよ。あとは私の力を少しあげる」

僕達にドロシーさんは魔法をかける。


「すごい、なんだか力がみなぎるぞ」


「よいのか?ドロシー」


「君達の潜在能力を上げる手伝いをしただけだからね」


「簡単に言うのぅ」


「でもこれでみんなパワーアップだよ」


「まぁ怪我の巧妙か…」


「じゃあエリス、それにみんなまた遊びに来てね」


「はい、ドロシーさんもお元気で」


「うん、じゃあねー」

ドロシーは手をぶんぶんとふる。


こうして僕らはドロシーさんと別れてまた旅に出ることになった。

お読みいただいてありがとうございます。ブックマークや、評価いただけるとうれしいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ