魔術師を倒しますの件
第522話
「よし、先に進みましょう」
僕は先頭に立って走っていく。
「おー、やる気があるねぇー」
「早く倒さないと下の3人が危険ですから」
「フレイルがいるから大丈夫だろ」
「でもおじいちゃんだからばてるんじゃない」
「まぁ戦い続けてくれれば魔術師も疲弊するじゃろう」
「じゃあ、もしかしてもう弱ってるってこと」
「可能性の1つじゃがな」
「皆さん魔物の気配がします」
カエデがストップをかける。
「何が出てくる」
「あれは…恐竜か?」
「でかいわよ」
「まったく、狭い塔の中でデカイ魔物をだすんじゃないよ」
「ハイパーメルメルサンダークラッシュ」
恐竜型に直撃する。
「よし、倒した」
「またか」
「えっ?」
「完全に消滅させないと通れないじゃろう」
「あっ」
「私に任せてください」
ロミアが前に出る。
「ブラックホールバスター」
ロミアは恐竜型をブラックホールに飲み込ませる。
「おお、消滅した」
「これで先に行けます」
「もう、徹。次は気をつけてね」
「あ、ああ」
僕達は先に進んで行く。
「階段がありますね」
「まぁ1番上にいるだろうな」
「何階まであるんだろう」
「なに?もう疲れたの」
「ち、違うよ」
「図星だねー」
「じゃあ、私が先頭に出ますね」
カエデが前に出る。
「助かるよ」
「やっぱり疲れてるんじゃない」
「あっ」
「魔物が出てこなくなったな」
「うむ、どうやら魔術師が魔物を召還する余裕がなくなったのだろう」
「フレイルのお陰だな」
「では我々も主のところに行くとするか」
「えー、少し休もうぜ」
「そうは言ってられん」
フレイル達はエリス達を追う。
「ここは…」
「うむ、どうやら最上階に着いたようだな」
「あそこに椅子があるよ」
「普段はあそこに座ってるということか」
「でもいませんね」
「どこかで魔物を召還してるのではないか」
「ロミア、魔術師の気配はするかい?」
「はい、あそこの部屋から気配を感じます」
ロミアが指を指した方向に部屋に向かう扉がある。
「じゃあ突入と行きますかー」
「いや、まて。あの扉なにか罠が仕掛けてある」
「お、気づかなかった。危ない危ない」
「では、私が扉を破壊します」
ロミアは手をかざす。
「ダークネスブラスター」
ロミアの攻撃で扉が粉々になる。
「ふっふっふ。来たな。人間」
「お主がここの塔の親玉か」
「そうだ。よくここまで来れたな」
「ふむ、それよりもお主だいぶ体力消耗しているのではないか?」
「うっ!!そそそそんなことはなないぞ」
凄い動揺しているな。
「図星だねー」
「油断はせずにちゃっちゃと倒すぞ」
「そうはさせるか。行け魔物達」
魔術師は魔物を大量に召喚する。
「おー、まだあんなに力があるんだね」
「いえ、恐らくあの魔術師事態の戦闘力はありません。召還専門の魔術師かと」
「じゃあ尚更あいつを倒してしまおう」
「でもこれだけ多いとなかなかたどり着けないねぇ」
「カエデさん。魔物は僕達が倒すからカエデさんのスピードで魔術師を倒してください」
「そうじゃな」
「了解です。ではここは任せます」
「ハイパーメルメルファイヤー」
「テラフレア」
「ダイヤモンドバスター」
「ブラックホールソード」
僕達は魔物を次々と倒してカエデさんの道を作る。
「よし、今だ!!」
カエデはものすごいスピードで姿を消す。
「な、なんだ。1人消えたぞ。死んだのか?」
「違いますよ」
カエデは魔術師の後ろに立つ。
「な、いつの間に」
「必殺風神乱舞」
魔術師はバラバラに切り落とされる。
「ぐぎゃぁぁぁぁ」
すると魔物が消滅していく。
「おお、倒したか」
「ボスは呆気なかったですね」
「むしろ下の方が大変だったかもな」
「主!!無事でしたか」
「……」
「えっ、誰?」
未来が声を出す。
「フレイルだが」
「ええーー!!」
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