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ハイパーマッスルパンチの件

第514話


「これはなんだ?ヒデリちゃんよ」

福原はヒデリから渡されたアームパーツを見る。


「ああ、あんたは嫌がるかもしれないけど、パンチ力を上げるパーツってところかな」


「へぇ。じゃあ今度試しに使ってみるかな」


「おお、意外とすんなり受け入れたな」


「えっ、ああ折角作ってくれたしな」



「あの2人いい感じじゃない?」


「そうかな? ただメカの話をしてるだけだろ?」


「はぁ」

未来はわざとらしくため息をつく。


「な、なんだよ」


「何にもありません」


ビビッーー!!


「なんじゃ!!」


「魔術師レーダーが反応した音だ」


「じゃあ近くにいるってことだな。早速こいつを試す時がきたぜ」


「でも姿も気配も感じませんね」

ロミアが周囲を見渡す。


「おかしいな、故障かな?」


「みて!!また霧が出てきたわ」


「まったく、芸がないな」


僕達はあっという間に霧に飲み込まれる。


「ブラックホールボール」

ロミアは小規模のブラックホールを出す。

すると辺り1面に広がっていた霧が吸いとられていく。


「おお、凄いな」


「あ、あそこに魔術師がいるよ」


「な、なんだ。私の霧が消えた!!」

魔術師は慌てている。


「弱そう?」


「どうですかね。まだ何か隠してる気がします。


「ふ、ふん。霧をとったからっていい気になるなよ。魔人サンダー」

魔術師は雷の魔術を使う。


「ディフェンスシールド」

未来は攻撃を弾く。


「な、何ぃ」


「どうやら小者のようじゃな。さっさと倒すぞ」


「エリス様、油断はダメだよー」


「そうじゃったな」


「くそ、いでよ。魔獣マージュ」

すると魔術師の後ろから巨大な魔物が現れる。


「召還能力は高いみたいですね」


「メルメルサンダー」

魔獣の固い甲羅に攻撃を弾かれる。


「くっ、固い」


「風神烈火」

魔獣はびくともしない。


「なかなか手強いですね」


「ミサイルストーム」

魔獣は口から光線を吐きミサイルを打ち落としていく。


「ダイヤモンドバスター」

魔獣は後方に押し出される。


「ダメージはなさそうだけど…」


「ハイパワーで行きます。皆さん時間を稼いでください」

僕は力を溜める。


「よし、皆行くよー」


「ブラックホールバスター」


「ダイヤモンドバスター」


「風神烈風」

魔獣は一斉攻撃をくらい後方に吹き飛ばされる。


しかしすかさず魔獣は光線を放つ。


「ダイヤモンドシールド」


「ディフェンスシールド」


2人のシールドで何とか攻撃を防ぐ。


「ぐぅ、なかなか強いね」


「徹!!まだなの」


「もうちょっと待ってくれ」


「よっしゃぁぁぁ。俺に任せろ」


「えっ、福原」


「このヒデリちゃんから貰ったメカアームとぉぉぉぉ、俺のマッスルパワーでぇぇぇぇ」


「お、おお」


「くらぇぇぇぇぇ、ハイパーマッスルパァァァァァァァンチィィィイェェェエェェ」

福原の絶叫が響き渡る。


そして、福原のパンチは魔獣のボディに大きな穴を開ける。


「な、なんだとぉぉぉ」


「す、すごい」


「ぎゃぉぉぉぉぉん」

魔獣は力なく倒れていく。


「く、くそぉ。ここは退散だぁぁ」


「逃がすか、ハイパーメルメルサンダー」


「ひ、ぎゃぎゃぁぁぁぁぁ」

魔術師は僕の魔法で消滅する。


「よし、倒した」


「良くやった、徹、マッスル」


「福原すごいよ!!」


「ああ、ヒデリちゃんのお陰だぜ」


「あたいもまさかこんなにパワーがあるとは思わなかったぜ。マッスルの筋力に合ってるみたいだな」


「うむ、ヒデリよ。よくやった。これからも頼りにしてるぞ」


「なんだよ、姐さん。照れ臭いぜ。よしこうなったらあたいがマッスルを強化してやるぜ」


「強化ってメカじゃないんだから」


「いいぜ、ヒデリちゃん。俺の筋肉が喜んでるぜ」


「まぁ、本人が良いならいいか」

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