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決着の件

第471話


「鳳凰炎王斬」


「グレミーショット」

グレミーは遠距離攻撃を放って距離を取る。


おかしいな。あやつは今となっては私より弱いはずだが…


「何をぼーっとしているんだ」

グレミーがいつの間にか距離を積める。


「むっ!!」


「グレミー斬」

エリスさんの左手が吹き飛ぶ。


「エリスさん!!」


「ちっ!! テラフレア」

エリスさんは剣を捨てて魔法を使う。


「ふっ、力が弱まっているぞ。エリス」

グレミーの剣が襲いかかる。


「ぐうっ」

エリスさんはかわしたつもりだったがかわしきれずに腹部を斬られる。


「いけないな。私が手伝うか」

ダイヤが力を上げる。


「あのグレミー僕らがあったやつとは力が違う」


「クローンだけど力に調整がかかっているようだね。徹、君も手伝って」


「はい!!」


「来るな、お前らは研究所から逃げろ。建物が崩れる」


「でも、このままじゃ」


「私を信じろ。すぐに戻る」


「なめるなぁ」

グレミーの剣がエリスさんの足に刺さる。


「ぐはっ」


「く、メルメル」


「さっさと行け!!」


「みんな、ここから逃げるよ」

ダイヤさんが皆に号令をかける。


「本当にいいんですか」


「あれだけ言ってるのに行かないと後で殺される」


「わかりました。信じます」

僕達は研究所から逃げる。


「さてと、グレミー決着をつけないとだな」


「ふん、そんなボロボロの姿で何が出来る」


「そうか、お前は知らなかったな。私の真の姿を」


「真の姿だと? ハッタリはよせ。醜いだけだ」


「ふっ、ふふふふふはははははは」


「何がおかしい」


「今からもっと醜いものを見せてやるよ」

エリスの体を黒い霧が纏っていく。


「ぐぅうぅぅぅ」

切断された腕が再生する。


「な、なんだ!!この力は。いやむしろこの力は…」



「な、なんだ。この力。グレミーの力なのか!?」


「……」


「ダイヤさん。何かご存知何ですか?」


「さぁ、でもこの力はグレミーじゃないね」


「じゃあエリスさんですか?」


「さぁどうだろう。少なくとも私は知らないな」


(この力、やっぱりエリス・クロードは…)


「ロミアちゃん。どうしましたか?」


「あ、いや。エリスさんが心配で」


「大丈夫ですよ。エリスさんなら」


僕達はひたすら待つことしか出来なかった…


すると突然研究所が大爆発を起こす。


「うわ!!」


「やばいんじゃねぇか!!」


「エリスさん」


「ダイヤさん、どうしましょう!?」


「大丈夫だよ。戻ってくるよ」


本当だろうか…危険な気がするけど。


爆発の煙は収まらない。


「とりあえず、あの火災を消化します。メルメルウォーター」


「私もやるよ。アクアバスター」

ダイヤは手をかざして強力な水を出す。


「だぁー、止めんか。ずぶ濡れじゃー」

建物の中からエリスさんの声が聞こえる。


「お、エリス様の声だ」


「生きてたんですね」


「勝手に殺すな」

ずぶ濡れになったエリスさんが現れる。

ケガが治ってる……


「おー、無事だったんだねー」


「まぁな。所詮クローンだ。私の敵ではない」


「ふーん、ケガも治ってよかったねー」


「うむ、あんなもの。屁でもないわ」


「女子が屁とか言っちゃダメだよー」


「エリスさん。回復魔法を今します。ってケガが治ってるじゃない」


「ああ、自分で治した」


「え、そんなことできるの」


「たまにな」


「たまにって」


「まぁそんなことより、ヒデリ研究所を跡形もなく消し飛ばしてくれ」


「ああ、でももう殆どないぜ?」


「いいのじゃ、とにかく跡形もなくな」


「わかった、ダイヤ姐、徹。そこどいてくれ」


「あいよー」

僕達は研究所から離れる。


「メガトンミサイル発射ー」


ミサイルは研究所の跡地に放たれ大爆発を起こす。


「よし、これでクローンは作れないな」


「そうだねー、でも研究所は他にもあるんじゃないのー? ロミア」


「……」


「ロミアー?」


「ひゃい!!」


「聞いてた?」


「あ、はい。モンブランが好きです」


「聞いてなかったねー」


「す、すいません」


「研究所は他にあるのかい?」


「はい、まだあると思います」


「そうか、じゃあ見つけ次第破壊していかないとだな」


「そ、そうですね」


「じゃあ、皆次の目的地に向かうぞ」


「はい」


あの力……いったいなんだったのだろうか


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