表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

468/704

迷子は続くよどこまでもの件

第468話


「早く雨止まないかなぁ」


「それよりもみんなと合流しないとだよなぁ」


「カエデさん、魔物はまだいそう?」


「はい、まだ匂いを感じますね」


「じゃあ倒しながら皆を探そうぜ」


「迷子は僕達なんだけどね」




「帰ってこないわね」


「カエデを行かせたのが失敗だったな」


「あいつ、方向音痴だからな」


「私探してきます」


「まぁまぁロミア、あの3人なら大丈夫だよー」


「そうですかぁ」


「うん、とりあえず食料はあるだろうし、雨が止んだら探しに行こう」


「はい」


「私達の食事をどうするかな」


「あ、そうね。徹から一応保存食は貰ってるからそれでしのぎましょう」


「うむ」



「へっくし!!」


「風邪ですか?徹さん」


「かもしれないな、ずぶ濡れ出し」


「とりあえずテントを出せないのか?」


「そうだね、テントを出そう」

僕は魔法でテントを出す


「とりあえず、着替えも出そう、福原は?」


「俺はタンクトップをくれ」

僕は服を出す。


「サンキュー」


カエデさんはどうしよう…

僕は思わずカエデさんを見る。


「ん?ああ私は大丈夫ですよ。雨を振り払いながら来ましたから」


「そんなことできるの?」


「まぁ忍術ですよ。それとも着替えるのを期待してましたか?」


「そ、そ!そ、まそたおまち」


「冗談ですよ、冗談」


「カエデちゃんもからかうことなんてあるんだな」


「徹さんはリアクションが面白いので。それよりお腹すきました」


「あ、ああ。今ご飯を出すよ」

僕は息を整えながら食事を出す。


「それにしても、ここにいたらいつ魔物が来るかわからねぇな。俺外にいるわ」


「大丈夫か?」


「ああ、魔物が現れたら呼ぶからよ」


僕はボケッとする。

カエデさんはずっと食事をしている。


「暇だね。カエデさん」


「そうですか、私は食べるので忙しいですけど」


「それならそれでいいか」


「徹さんも食べましょう。ちゃんと食べないともちませんよ」


「うん、そうするよ」

とは言ったもののあんまりお腹空いてないな。

未来達は大丈夫なのかな。


「心配ですか?」


「え、ああそうだね。早く合流できるといいんだけど」


「雨が止まないと何とも言えませんね」


「はぁ、困ったなぁ」


「未来さんが心配ですか?」


「まぁね。でもエリスさんもダイヤさんもいるから大丈夫だと思うけど」


「そうですね、むしろ私達の方が手薄ですかね?」


「うーん、そうなるのかな」


「おーい、魔物が現れたぞ!!」

福原の声が聞こえる。

僕達は慌てて外に出る。


「どこだ!! 福原」


「ここにいるぞ」


「あれはゾウですかね?」


「ゾウみたいだね」


「マッスルガドリング」

ゾウ型はこらえる。


やっぱり最近魔物が強くなってるな…


「一撃じゃ無理か。ならもう一発!!」


「福原、気をつけろ」


「えっ!?」

ゾウの鼻が福原の脇腹をとらえる。


「ぐうっ。ふざけるなよぉ」

福原はゾウの鼻をそのまま掴む。


「マッスルダイナマイトスイーング」


「えっ、スイング?」


福原は大きなゾウ型を振り回す。


「わ、わ、危ない」


「投げるからそこを頼むぞ!!」


「ええっ!!」


「うおりゃぁぁぁぁ」

ゾウ型が吹き飛ぶ。


「わっわっわっ」


「風神両断剣」

カエデが飛んできたゾウを両断する。


「おお、カエデちゃん。ナイス」


「いえいえ、マッスルさんのおかげですよ」


まただ、また何もできなかった。せめて


「よし、みんな僕についてきて」


「お、道がわかったのか」


「エリスさんの気を探ってみるよ」


「なるほどそれなら行けるかもですね。徹さん、頑張って」



20分後…


「どこですかね、ここは」


「なぁ徹」


「すいません」

僕達はさらに迷ったようだ。

お読みいただいてありがとうございます。ブックマークや、評価いただけるとうれしいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ