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魔術師ポチョパの件

第462話


「お気づきになられましたか」

村長が小屋に入ってくる。


僕は警戒する。


「どう言うことですか? この人ただ寝てるだけみたいですけど」


「そうです、ただ寝てるだけです」


「え、じゃあ起こせばいいんですよね」


「それが彼は魔術師によって催眠術をかけられたのです」


「ああ、そう言うことか。じゃあその魔術師を倒せば術が解けますね」


「そうだとは思いますが我々では魔術師には敵わないです」


「それなら僕達が倒します」


「本当ですか!!」


「はい、魔術師がどこにいるかわかりますか?」


「それが彼に催眠術をかけて逃げてしまったのです」


「よし、気配を感じてみよう」


「出来るの?」


「前よりは出来るようになったはず」


「おーい、ロミアが魔術師の気配を感じたってよー」

ヒデリが小屋に入ってくる。


「ありゃ」


「ほんと、決まんないわね」


「と、とりあえず行こう」

僕達は小屋を出る。


「ロミアちゃん、魔術師の気配がしたんだって?」


「はい、だんだんと近づいてきます」


「そやつが、術を使ってたと言うことか」


「そうです」


「聞いてたんですか?」


「んー、まぁな。とりあえず、村の方々は避難してください」


「はい、わかりました。メンス、お前も一緒に避難するぞ」


「えっ、僕は戦えます」


「魔術師相手はまだ無理かなー。でも見学するのはいいよ」


「そんな、僕だって戦えます」


「だーめ、見学、見学」


「来るぞ!!」


前方からラクダ型の魔物に乗って魔術師が向かってくる。


「いくぞ、メルメルバスター」

こういう時は先制攻撃だ!!


魔術師はラクダ型から飛び降りる。

ラクダ型は消滅する。


僕の目の前に魔術師が着地する。


は、早い。


「くっ、メルメルザンバー」

魔術師を両断するが手応えがない。


「幻術か!?」


「徹、後ろだ」

僕は後ろを振り向く。


「ポチョパビーム」

魔術師が僕に向かってビームを出す。


「ぐあぁぁぁ」

直撃だ。何とか魔法障壁を出せた…はず


「徹!!」


「ちっ、なかなかやるな」

エリスが剣を構える。


「まぁまぁ、待ってください。まずは自己紹介です」

魔術師が羽織っているマントを翻す。


「くだらん、さっさとケリをつける」


「私の名前はポチョパと申します。私の魔術は最高なんですよ」


「黙らんか、鳳凰斬」

ぼわんと姿が消える。


「ちっ、逃げ足の早いやつだ」


「後ろですよ。ポチョパビーム」


「当たらん」

エリスは素早く身をかわす。


「あなたもなかなかの逃げ足ですね」


「挑発のつもりか。テラフレア」


「ポチョパミラー」

エリスの魔法が反射する。


「ちっ」


「ダイヤモンドシールド」

ダイヤがエリスの前に立ち防御する。


「すまん、ダイヤ」


「別に大丈夫だよ。それより連携と行こうかな?」


「うむ、行くぞダイヤ」


「オッケー、ダイヤモンドバスター」


「ふん、聞きませんよ。ポチョパシールド」

ポチョパは簡単に攻撃を防ぐ。


エリスはポチョパの後ろに周りそのまま切りつける。


ぼふんっ。また幻術でかわされる。


「後ろですよ」


「その後ろにいます!!」

ロミアの右手がポチョパの腹部を突き刺す。


「な、なんだ…と」


「あなたの力貰います」

ロミアの右手がポチョパの力を吸いとっていく。


「ぐ、ががが」

ポチョパは徐々に力を吸われていきミイラになってしまった。


「ふう、お陰で魔力を供給できました」


「な、なんですか、あの女の子」

メンスは声が震えている。


「まぁまぁ気にしない。気にしない。さぁ修行の続きだよ」


「え、ええー」

ダイヤとメンスは再び修行に入った。





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