海岸を渡ろうとしたら天空の城が現れた件
第456話
「わわ、ダイヤさん。スピードが!!」
「うひゃあ、気持ちいい」
ヒデリは猛スピードで飛んでいるのを楽しんでいる。
「ロミアちゃん、しっかり掴まっててね」
「はい、大丈夫です」
「向こうは大丈夫かな」
フレイルにはエリス、福原、未来、カエデか乗っている。
「よーし、もっと上空を飛ぶよー」
「えっ!! うわーーーー」
ダイヤさんはどんどん上空に向かう。
そのまま雲を突き抜けると目の前に城が浮かんでいる。
「だ、ダイヤさん。お城が浮かんでます」
「おー、本当だ。何だあれ」
「すげー。ミサイル撃ってみる?」
「いやいや、いきなり攻撃はまずいって。エリスさんを呼ぼう」
「わかった、一回戻ろうか」
「あやつら何をやっておるのじゃ。フレイル私達も上に向かうぞ」
「わかりました」
フレイル一行も雲を越えていく。
「な、なんじゃ。ありゃ」
「お城が浮いてる」
「お、エリス様じゃん」
「何よ、あのお城は」
「知らないよ。私達も今見つけたんだからー」
「どうしますか?エリスさん。城に向かってみますか?」
「うーむ、とりあえず近づいてみるか。カエデ魔物の気配は?」
「しませんね」
「それじゃあ、あそこには人が住んでるってこと?」
「わからん。とりあえず行ってみるしかなかろう」
すると城の一部が変化し大砲に変わる。
「ダイヤさん、相手が撃ってきます」
「おお、みんな撃ち落とし頼むよ」
「了解です」
するとまもなく大砲から玉が発射される。
「メルメルバスター」
僕の魔法が当たると大爆発が起こる。
「わ、わ、バランスが」
「すごい威力ですね!!」
「気をつけてまだ撃ってくるよ」
「誘導ミサイル発射ー」
今度は沢山の玉が飛んでくる。それをヒデリが撃ち落としていく。そこらじゅうで爆発が起こりなかなか城に近づけない。
「なかなかの防御力だね。今度はこっちから攻撃だ。ダイヤモンドブレス」
城に向かって放たれた攻撃は魔法障壁に弾かれる。
「うっそー」
「フレイル別方向から攻めるぞ」
「了解です」
するとまた砲台が現れる。
「撃たせるかっ!!」
エリスはフレイルからジャンプしてそのまま大砲に向かって剣を振り落とす。
バシン!!
やはり魔法障壁が邪魔をする。
「ちぃ」
エリスはそのまま落下していく。
フレイルが既にエリスの落下に合わせて受け止める。
「これだけ強力な魔法障壁は久しぶりだ」
「困りましたな」
「ダイヤさんの方も苦戦してるわね」
「ふむ、中にはどんな奴がおるのかより知りたくなったな」
エリスはニヤリと笑う。
(主の悪い癖が出たな)
「もう一度突撃する。今度は少し本気で行くぞ」
「本気じゃなかったの!!」
「うむ、未来私の力を上げる」
「はい、アタックアップ」
「よし、行くぞ」
エリスは再び城に向かってフレイルから飛び出す。
「相変わらずむちゃくちゃだなー。エリス様は」
「こっちも頑張りましょう。メルメルバーニングバスター」
やはり強力な魔法障壁が僕の攻撃を防ぐ。
「なんとぉー」
僕はさらに力を上げる。
すると魔法障壁が更に分厚くなる。
「なんてインチキ!!」
「よくやった!!徹」
「えっ」
「行くぞ鳳凰炎王斬!!」
エリスの攻撃が魔法障壁を破る。
「おお!!さすがエリスさん」
「徹の攻撃を防ぐために他の部分の障壁が弱まったんだよ」
「なるほど」
「皆のものここから侵入するぞ」
エリスさんの号令に従い僕達は破壊された城門に入っていく。
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