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虫使いムッシューの件

第452話


「どこにいるの?」


「近くに感じはするのですが…」


「みてください、虫が大量に来ますよ」


巨大なありとあらゆる昆虫がこちらに向かってくる。


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ、ころしてくれぁぁぉぁぉぉぉ」


「少し黙ってなさいよ!!」


「メルメルバーニング」


「ダイヤモンドファイヤー」


「風神烈火」

僕達は昆虫を燃やしていく。


「どうだ?魔嬢。見つかったか」


「今探してます。気配は感じるのに。魔物が多くてなかなか見つけられません」


「よし、じゃあとりあえずこの昆虫達をどんどん倒して行くしかないな!!」


「ダンベルスイング」


「おらおらー、ミサイルストーム」


「メルメルバスター」


「ダイヤモンドブレス」



「いい加減にしなさい!!」

突然の大きな声に僕達は一瞬動きを止める。


「私の可愛い虫達になんてことを」

声の方を向くと頭に巨大セミの脱け殻を被った魔人が立っている。


「ぎゃぁぁぁぁ、変態じゃぁぁぁぁぁぁ」


「た、確かにあれは変態だ……」


「誰が変態ですか。よくもよくも」


「そんなに悔しいならさっさと出てくればいいのにー」


「うるさい、巨大蝶よ。あいつらを殺せ」


「また、自分で戦わないんだねー。ダイヤモンドスラッシュ」

ダイヤはあっさり蝶を倒す。


「ああ、私の蝶が!!」


「だから、自分で戦いなよ」


「くっくそう。このムッシューの力を侮るなよ」

ムッシューと名乗った魔人が力を溜める。


「ほう、力が上がってきたねー」


「ダイヤさん、虫の数が止まりません!!」


「じゃあさっさとあいつを倒すかー」


「私を倒すですとくらいなさい。ムッシュッシュバスター」


ダイヤはあっさりと攻撃をかわし、ムッシューに近づく。


「く、ムカデよ出でよ」

地面から巨大ムカデが現れダイヤに遅いかかる。


「めんどくさいな」

カッと光るとダイヤはドラゴンに変身する。


「くっ、ドラゴン族だったのか」


ダイヤドラゴンはあっさりとムカデを倒してムッシューに噛みつこうとする。


「くっ」


ムッシューはジャンプでギリギリかわす。

しかし、ダイヤドラゴンのシッポがムッシューに直撃する。


「ぐおおおお」


「徹、トドメを」


ムッシューがこちらに飛んでくる。


「行くぞ、ファイナルメルメルファイヤー」


「ち、ちくしょう、こんな人間にぃぃぃぃ」


僕の魔法でムッシューは消滅する。

すると周辺にいた虫達も消滅していく。


「ふぅ、何とか倒せましたね」


「エリス様、もう大丈夫だよ」

ダイヤさんは人間体に戻ってエリスさんに声をかける。


「そ、そうか。寿命が縮んだわ」


「いいかげん、虫嫌い治したら?」


「そう簡単に治るもんじゃないだろ。苦手なもんは苦手なんじゃ」


「まぁ、しょうがないかー」


「それより、少し休もうぜ。流石に疲れたぜ」

福原にしては珍しいな。


「とりあえず、キャンプ道具を出すよ」


「食事もお願いします!!」


「了解」

僕は魔法を使う。


「うう、さっきまで虫がいたところで休憩か」


「仕方ないよ。エリス様の分までみんな頑張ったんだから文句はなしだよー」


「わかってるよ。うぅ」


「よし、みんなテントが出来ましたよ。食事も用意出来ました」


「うう、食欲がでない」


「なんてもったいない。私が代わりに沢山たべまふね」

カエデさんが食事を一気に頬張る。


「それにしても魔人やら魔術師やら次から次へと現れるわね」


「そうですね。魔王も本気なんだと思います」


「魔王か。いつかは戦うことになるんだろうけど今の力では倒せる自信がないなぁ」


「……」


「ちょっと徹」


「あ、えっと」


「いえ、気にしないでください」

ロミアはニコリと笑う。


「実際どうなの?私たちの力で」


「ちょっと未来」


「多分今の力ではまだ敵わないと思います。もっと力をつけないと」


「やっぱりそうか。頑張んなきゃな」


「そうね。私も頑張ろう」


「私も……がんばります」

ロミアは少しテンションが下がった声で言った。

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