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次の村で魔族の女の子とであった件(前編)

第44話


僕たちは次の村に入った。

やはり人の気配は感じない


どうやら先ほど倒した魔物たちにやられたようですね。


「ああ、生存者はいないか」

エリスさんは悔しそうに答える


「ちょっとまってください、微力ながら魔族の気配を感じます。」

カエデさんが気配の元を探し始めた。


僕たちも一気に緊張感が走る。


「あそこの小屋から気配がします。」


「よし、小屋ごと破壊するか」


「ちょ、エリスさんもしかしたら、生存者もいるかもしれませんから」

僕は慌ててとめた。


「とりあえず、中にはいってみましょう」

エリスさんはしぶしぶ魔法を発するのを止めた。


「いきますよ、せーの」


僕たちはその小屋を勢いよくあけた。


…すると、なかには頭に角が生えた女の子がびくびくと身を固めていた。


「女の子?」


「なに、反応してんのよ」


「いや、僕は何も」


「おまえ、魔族だな。こんなところで何をしている。逃げられると思ったか?」

エリスさんがその女の子にむかっていい放つ。


「ひっ」

女の子は手で顔を覆う。


「まぁ、よいこのまま消えてもらう」

エリスさんの手から魔法の力が発せられる。


「待ってください」

僕は思わずエリスさんを止めた。自分でもどうしてかはわからない。


「魔族に同情など無用だぞ、徹」


「でも、この子こんなに怯えてます。」


「関係ない、そこをどけ徹」


「嫌です、やるなら僕を倒してか…」


エリスさんは僕に炎の魔法をくりだした。


「うわ」

僕はすぐに防御魔法を使って防ぐ。


「ちょっといきなりですよ」


「お前がどかないからだ、久しぶりにまた私とやりあうか?」


「あなたが、この子を殺すと言うのなら仕方ないですね」

僕は力を上げる。


「あ、あの」

魔族の子が怯えながら声を出した


「わ、私は魔王の娘です」


「な、なんだと」

エリスさんと僕はその言葉に思わず手を止めた。

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