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ブチギレエリスの件

第415話

「君は魔術師かい?」

ダイヤが冷静にいや、静かに怒りを抑えながら言う。


「そうじゃ、私があの人間を魔物にかえてあげたんだ。げぇへゃゃゃゃゃゃ」


「探す手間が省けてよかったよ」

エリスはゆっくりと立ち上がる。


「みんなであいつを倒しましょう」

僕とカエデさんは戦闘態勢に入る。


「ダイヤ、魔法障壁を全力で張れ。今すぐだ」


「わ、わかったよ」

ダイヤは魔法障壁を張る。


「おい、貴様。殺してやるから降りてこい」


「やなこった、貴様が上がってこい」


「ならば建物ごと壊すか」


「えっ!!」


「ちょっとエリス様」


「2000倍ドラゴンモード」


「に、2000!! 徹!!テレポートして」


「わ、わかりました」


エリスのパワーで塔が一瞬で吹っ飛んでいく。


僕たちは塔の外にテレポートする。


「だ、大丈夫なんですか?2000倍なんて」


「いや、体に負担がやばいよ」


「ひゃ、ひゃ。なんてやつだ。くらえぃ、火炎放射」


エリスは魔術師の両腕を切断する。


「ぎゃぁぁぁぁぁぁ」


「次は足だ!!」


「ぎやぁあまぁあもぇぉあとま」


「苦しめ、お前は苦しみの中で死んでいけ」


「は、早く殺してくれ」


エリスは魔術師を横に両断する。


「が、がぁ。は、早く殺してくれ」


「もっともがけ、もがいて死ね」


「が、が…」

魔術師は息絶える。


「封神剣奥義」


「え、ちょっとまだやるの」


「地獄極楽滅殺魔封鳳凰斬」

エリスは魔術師の残害に奥義を繰り出す。


地面が激しく揺れる。いや、ひび割れが起きている。


「世界全体が大きく揺れている」


「ちょっとさすがにヤバイんじゃないんですか?ダイヤさん」


「あたい、おしっこちびりそうだ」


「風神を解放するしかないですね」


すると突然ワープホールが出現する。


「あ、王様と皇女様じゃないか」


「久しぶりじゃな、ダイヤ」


「皇女よ、やるぞ」


「はい、王様」


「ダブル魔法!!魔法封印覇」

2人の魔法はエリスに直撃する。


「ぐっ!!」


するとエリスが小さくなっていく。


「ふう、間に合いましたね」


「やっぱりそういうことかー」


「どうしました、ダイヤ」


「エリス様がこうやって暴走するからオチビにしてたんだ」


「そういうことよ。だってあのまま力を使ってたら世界が滅ぶかエリスが滅ぶかの瀬戸際だったじゃない」


「まぁ確かにそうだったねぇ」


「そうそう、だから仕方ないのよ。それに…」


「それに?」


「あの子はまだ沢山の力を保持してるから」


「そうだったねー」


「じゃあワシらはこれで失礼するよ」


「エリス様に何か言わなくていいの?」


「ダイヤ、お前から説明しておいてくれ」


「えー」


「それより王様」


「なんだ、徹殿」


「僕達ラングレンに一度戻るんですよ」


「おお、そうか頑張ってくれ」


「いや、そうじゃなくて一緒に連れていって…」


「自力で戻るのも修行の一貫だ。がんばれ若者」


「うっ」


「恥ずかしい」

未来は思わず両手で顔を覆う。


「では、失礼する」


(本当は徹のテレポートで国まで帰れるけど内緒にしとこっと)


「ダイヤさん、どうかしましたか?」


「ううん?何でもない。それよりエリス様。おいフレイル出てこい」


フレイルが人型で現れる。


「言葉使いに気を付けぬか」


「うるさいなぁ、エリス様は大丈夫なの?」


「ああ、皇女が封印と同時に回復もしていった」


「それより、フレイル。エリス様が暴走しないように中でちゃんと制御しててよ」


「私の制御を軽く破られてしまってはどうにもならん」


「まったくおじいちゃんなんだから」


「全く生意気な孫だ」


「えっ!!」


「えっ!!」


「孫?」


「うん。孫」


「ええーーー!!」

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