巨大魔人デーカイが現れたの件
第407話
「なんだか、魔獣を倒すことも簡単になってきたな」
「ヒデリ油断はするな。確かに今回の修行で我々の力は前より上がっている。でもまだまだ強い魔物は沢山いるぞ」
「うげっ、まだまだかぁ」
「もちろんじゃ」
「なぁ、それよりさっきから地面が揺れてねぇか」
福原が割って入る。
「え、そう言われてみれば」
「みなさん、あれを見てください」
ズシン、ズシン
目の前に巨大な人型の魔物?が現れる。
「あ、あれは」
「なんなんだい?ロミアちゃん」
「巨大魔人デーカイです」
「名前…」
「魔人か…」
「魔人は強いのか?」
「私も魔人です」
「そうか、ヤバいな。じゃあ先制攻撃だ。ミサイルストーム」
「フレイムミサイル」
「鉄球連投弾」
「風神列刄」
各自の技が巨大魔人に当たる。
魔人はびくともせずに走ってこちらに近づいてくる。
「うわっ、来るぞ」
「蹴り飛ばされたら終わりだ」
魔人は蹴りの体勢に入る。
「まずい!!」
ガシッ!!
巨大魔人の蹴りをドラゴンになったダイヤが受け止める。
「間に合ったね」
ダイヤは魔人の腕に噛みつく。
「ぐぉぉぉ」
魔人はむりやりダイヤを引き剥がす。
バランスを崩しながらもダイヤはブレスを吐く。
魔人は攻撃をくらうもそのままダイヤドラゴンにパンチを加える。
「ダイヤモンドコーティング」
ダイヤドラゴンの装甲は魔人の攻撃には通じない。
「まるで、怪獣映画だな」
「いや、片方は人型だからウルトラ○ンかも」
「なんじゃ?それは」
「深堀りしなくていいです」
「おーい、少しは手伝ってよー」
「お主一人で平気そうだが仕方ないのぅ」
エリスはジャンプをする。
「鳳凰炎王覇」
デーカイの顔面に炎の鳳凰がぶつかっていく。
「ぐおおおおお」
魔人は顔を押さえる。
「ダイヤモンド膝蹴り」
ダイヤドラゴンは魔人に膝蹴りをくらわせる。
「へあっ!!」
「何今の声」
「ツッコンじゃだめだ」
「なかなか倒せないな~」
ダイヤドラゴンは魔人を羽交い締めにしてそのまま空中に飛ぶ。
「もっともっと行くよぉ」
「この世界には宇宙ってあるの?」
「宇宙?なんじゃそれは?」
「空の先にある空間?です」
「そんなものはないぞ、空はどこまでも空じゃ」
「ダイヤモンド放り投げー!!」
超上空から魔人をダイヤドラゴンが投げ飛ばす。
魔人はバタバタと体を動かしながら落ちていく。
「まずい!!」
「どうしたんですか?エリスさん」
「未来、ロミア、徹。魔法障壁を張れ!!」
「え、は、はい」
「僕たちは全力で魔法障壁を出す」
「マッスルとヒデリは後ろに下がってろ」
「いったいどうしたんだよ」
「もうすぐわかる」
すると上空から無防備な魔人が落ちてくる。
「ま、まさか」
バーーーーンッ!!
大きな音と共に魔人が破裂する。
「うっ、グロい」
「まったくダイヤめ」
魔人はバラバラになって消滅していく。
「死んだ?」
「おい、ダイヤ。危うく私達まで潰れるところだったぞ」
「ああ、ごめんごめん。でもみんな無事だよね?」
「ああ、何とかな」
「巨大魔人をあんな風に倒すなんて斬新ですね」
「お、それは褒めてるのかな」
「はい、そうです!!」
「おお、嬉しいねぇ」
「私はグロくてだめだわ」
「未来大丈夫?」
「休むわ」
こうして巨大魔人は倒された。
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