エリスVSカエデの件
第404話
「行きますよ、エリスさん」
「いつでも来い」
エリスは構える。
カエデが一瞬で消える。
「さすがに早いな」
カエデは刀をエリスに向けてふりかざす。
「くっ」
エリスは剣で受け止める。
カエデのラッシュが続く。
それをエリスはすべて受けていく。
「メガストーン」
カエデの足下から炎の柱が吹き出す。
カエデは素早く回避する。
「風神雷撃砲」
「ぬぅ」
エリスは魔法障壁を使って防ぐ。
するとエリスの後ろにカエデが現れる。
「秘技、風神乱舞の太刀」
「何!!」
カエデはエリスを切り裂いていく。
ボフンっと音を立ててエリスは消える。
「幻影!!」
「ファイナルファイヤー」
エリスが上空からカエデに向けて灼熱の炎を出す。
「風神乱舞の壁」
カエデは刀を振り回して攻撃を防ぐ
「やれやれ、風神の力は厄介だな」
(主よ、かなり厳しいですぞ)
「20倍ドラゴンモード」
エリスの力がさらに上がる。
「あーあ、火がついちゃったなぁ」
ダイヤが2人の戦いを見学しながら言う。
「ちょっとあのままやったらどっちか死ぬんじゃない?」
「私の蘇生の魔法を使わせる気だよ。エリス様」
「殺す気まんまんじゃねぇか」
「それほど手を抜けないってことさー」
目の前では2人のぶつかり合いが続いている。
「徹はどこに行ったんだ?」
「あそこで突っ立ってるぞ」
「何やってるのよ。あいつは」
「まぁ、仕方ないよ。あそこに割って入るのは厳しいね。私なら入らないよ」
「そんなにですか」
「君たちは入りたい」
「「入りたくないです」」
「封神剣奥義、斬空破」
エリスの剣から風の刃がカエデ目掛けて飛んでいく。
エリスは簡単にかわしていく。
「風神列破」
今度はカエデが風の刃をエリスに飛ばす。
エリスも素早くかわしていく。
「なかなか手強いな。これは」
「風神真空斬」
いつの間にか間合いをつめたカエデがエリスに斬りかかる。
エリスは身をひるがえしてカエデに蹴りを入れる。
カエデは衝撃で後方に下がる。
「はぁはぁ」
「もう、限界かカエデ?」
「まだまだです」
(そろそろやめてほしいのじゃが)
(主よ。カッコ悪いですぞ)
「仕方ない、30倍だぁぁぁぁぁ」
エリスの周りを炎の気が包み込む。
「いや、もう完全にこ○す気じゃない」
「はっはっは、30倍までさせるなんてカエデもすごいねぇ」
「風神よ、私にさらに力を」
カエデの周りを竜巻が包み込む。
僕は2人の光景をみて鯉のように口をパクパクしているしかなかった。
いや、これじゃダメだ。
僕も本気を出さなくては。
僕は拳を握って力を溜める。
「おっ、徹もやる気になったぞ」
ヒデリが遠くにいた徹を見て言う。
「あいつ、あんなに後ろにいたのね」
「いくぞ、メルメルメルメルプリンプリンの変身メルルン」
僕の衣装がメルルンの衣装に変わる。
すると僕の力が一気に上がる。
「……キモッ」
「未来、彼氏にそんなこと言っちゃだめだよー」
「ちっ、徹までやる気を出しおったか」
(主よ、流石に2人は厳しいですぞ)
「ああ、死なばもろともだな」
(死なんでください)
「2人とも遠慮はいらん。本気でかかってこい。ドラゴンモード50倍!!」
エリスはさらに力を上げる。
「徹さん、行きますよ」
「ああ、わかった」
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