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魔王の別荘を発見しましたの件

第399話


「ここは…」


「なんだロミア」


「この辺に魔王の別荘があったはずです」


「別荘とはいい暮らししてるのね」


「と、なると魔王と出くわす可能性もあるのか…」

エリスは立ち止まる。


「どこにあるんだい?その別荘は」


「あっちの方角です」


「じゃあ、エリス様。回避して別の場所に行こう」


「……そうだな。今のままで戦うのは危険だ」


「え、倒しに行かないの?」


「戦力的には倒せる可能性はあるが…」


「まだ、僕たちの力が不十分ってことですよね」

僕にしては珍しく嫌な質問をする。


「ああ、私も含めてだ」


「じゃあ、仕方ないわね」


「魔王の力は感じません…」


「それでも別荘には誰かしらいるだろう」


「そうですね。管理者がいます」


「だとしたら下手に別荘なんて攻略してみろ。直接乗り込まれたら危険すぎる」


「でも、10年前にあねさんは魔王を封印したんだろ?」


「ああ、だが魔王がどこまで力をつけているかわからんからな」


「ロミア様お久しぶりです」


いきなり老人が声をかけてきた。


いつの間に


「グラン…お久しぶりですね」

ロミアは後退りする。


「どうですか、別荘でお休みになられては」


「私は魔王の元から去ったのです。お前たちの元には戻りません」


「そうですか、では無理矢理つれていくとしましょう」


老人は体を大きくして翼をはやし、顔は鋭い眼光、口には鋭いキバが生えた怪獣へと変化する。


「みなさん、グランは強すぎます…私では敵いません…」


「案ずるな、お前は出会った頃より強くなってるし、私たちもいる」


「エリスさん」


「皆のもの、気を抜くな。殺されるぞ」


「ディフェンスハイパー」


グランはすばやい動きでまずはヒデリの前に現れる。


「うわっ!!」

鋭い爪でヒデリの腹部を切り裂く


「ぐはっ!!」

ヒデリが血を吐きながら倒れる。


「ヒデリさん」


「次はお前だ」

福原はダンベルで爪を押さえる。


すると膝蹴りが福原のボディをとらえる。


福原は白目を剥いて倒れる。


まずい、このままじゃ


「グラン!!ブラックホールバスター」


グランは片手で押さえる。


「メルメルバーストストーム」

グランの腹部に僕の技がヒットする。


「ほう、なかなかやるな」


「未来、ヒデリさんの回復を」


「わかったわ」


「風神私に力を!!」

カエデの力が上がる。


「風神奥義ハヤテブレード逆鱗斬」

グランの左腕が切り落とされる。


「ほう、やりますね。お嬢さんは神の力をお持ちのようですね」


グランは切れた左手を生やしてカエデを殴り飛ばす


「ぐはっ」

カエデは遠方の崖まで吹き飛ばされる。


「グラン、貴様。私の理性が残っているうちに攻撃を止めなさい」


「おやおや、ロミア様。言葉遣いが悪いですよ」


「メルメルメルメルプリンプリンのメルルンパワー全開!!」

強力なパワーが周囲の空気を変える。


「うわ、徹。あんな力持ってたのか」

ダイヤは思わず動きを止める。


「ほう、素晴らしい力だ」


「お前は許さない。メルメルサンダー。メルメルファイヤー。メルメルサンダー斬」

僕は立て続けに技を出す。


グランも僕の攻撃を受け止めるので精一杯のようだ。

このまま押せれば!!


「やばいよ、エリス様」


「ああ、徹に力を使わせ過ぎた」


「うおー、くらえメルメルブラスト」

すると僕の手から攻撃は出ない。


「力を使い果たしたようですね。残念ながら死んでもらいますよ」


「くっ、こんなところで」


「おい、じじい。私が相手になってやる」


「その姿はエリス・クロード。ロミア様に夢中で気がつきませんでしたよ」


「10年前と同じようにまた殺してやる。覚悟しろ」


「未来、ヒデリは大丈夫?」


「だめ、傷が深くて」


「よし、私と未来の魔法で回復するよ」


「わかりました。ダイヤさん」


「福原は」


「マッスル君は気を失ってるだけだよ」


「さて、エリス様の本気が見れるよ」


僕は未来達のところに戻る。

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