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村でまた休憩の予定がの件

第379話


「それにしても…この村で戦えるのは村長だけみたいだねー」


「そうでございます」


「それではこの先厳しいんじゃないか。お主もじじ、お歳を召しているようだが」


「本当は後継者を育てたかったのですがなかなか筋のあるものがいなくてですな」


「それならば国で保護するという方法もあるが」


「いえ、私が戦えるうちはここに残りたいのです。皆も同じです」


「そうです。俺達はこの村で育ったからそう簡単には出たくありません!!」

村人の一人が威勢よくいい放つ。


エリスがすばわい動きでその村人のお腹にむかって拳を入れる。


「がはっ!!」


「あーあ、またやっちゃった」


「ちょっと何やってるのよ」


「威勢だけではどうにもならんぞ、お前たち少しは村長の役にたってみせろ」


「だめだよー。完全にのびてる」


村人がこちらを警戒し始めた。


「なんだ? お前たちもやるか?」


「戦えそうなのは今の男と、あそこに固まってる。男3人ってところだねー。どうする?」


「全員倒す」


「ま、まじで言ってるの」


エリスはすばやい動きで残りの3人を倒してしまう。


「な!?何をするのですじゃ。あなたは本当に英雄エリス様ですか」


「そうだ、間違いなくエリスだ」


「くっ、村長ビーム」


村長が放ったビームを片手で受け止める。


「ちょっ、ちょっとエリスさん。どうしちゃったの? 徹!!止めて」


「徹ならマッスル君と一緒にランニングに行ったよ」


「くっ、あの主人公め、カエデもヒデリも何で止めないの」


「止めれませんよ」


「そうだなぁ」


「ロミア!!」


「ごめんなさい。ごめんなさい」


「!?」


「すまないな、村人達よ。私達がもう少し早くここに来ていれば」


村人達はメキメキと体を変化させて魔物に変わっていく。


「魔物にされていたの…」


「せめて楽に殺してやる。お前らは下がっていろ」


魔物になった村人達が一斉にエリスに襲いかかる」


「封神剣奥義!!疾風炎王斬」


エリスは全ての村人を一瞬で葬る。



「エリスさんの魔法剣だ!!」


「なんだって、村で何かあったのか?」


「わからない、急いで戻ろう」


「ああ!!」

僕と福原はダッシュで村に戻った。


村に戻ると、村は崩壊して燃え盛っていた。


「な、何が。何をしたんですか!!エリスさん」


「徹、この村の人達はいつかの時と同じように魔物に侵食されてたのよ」


「そんな、そんな風には見えなかったのに」


「くそ、なんてひでぇことを」


「それは私にか?マッスル」


「いや、違います」


「冗談じゃよ」


「ダイヤさん。殺す以外に助ける方法はないんですか!!」


「残念だけど私の魔法でもどうにもならないんだよ。徹」


「そんな…」


「彼らとは昔旅をした時に会ってるんだよ。私もエリス様も。今一番辛いのはエリス様何だよ」


「エリスさん!!」


「何だ? 私が憎いか?」


「はい」


「ちょっと徹」


「何で相談してくれないんですか!!」


「お前達に言えば躊躇うだろう…」


「確かにそうですけど…」


「露払いは私達大人がやるさ」


「そうそう、これからもこういうことはあるからねぇー。でもエリス様」


「何だ?」


「せめて一言伝えてあげてよ。みんなのことも考えてあげてね」


「……ああそうだな。すまなかった。気づいている者もいたからついそのまま実行してしまった」


「難しいですね。難しいことですね」


「そうだな徹。次はちゃんと伝える。すまなかった」


「くそっ、魔族のせいで」


「……」

ロミアは黙って徹を見つめる。


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