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次の目的地に行く前に休憩の件

第359話


「でも納得いかないなー」


「なんじゃ突然」


「いやぁ、あの怪獣消滅させられなかったからさー」


「確かにあそこに転がってるのもよくないですよね。魔物がまた来るかも知れないですし」

僕は食べ物を出しながら答える。


「うむ、じゃあ完璧に消滅させないとな。ダイヤ行ってこい」


「えー、もう疲れたよー」


「あ、じゃあ私がブラックホールで消滅させます」

ロミアがおずおずと言う。


「態度と内容がマッチしてないのぅ。まあよいロミア後片付けを頼む」


「わ、わかりました」


「しかし、気になるのぅ」


「何がですか?」


「いや、私たちが倒した魔物たちはザコだったのに急にあんな怪獣が出てきて。強さの落差が気になってな」


「確かにそうですね」


「魔物同士でも縄張り争いとかあるんじゃないの?人間だってそうでしょう」

ダイヤの意外な発言にエリスが黙り込む。


「あ、ごめん。確信ついちゃったかな~」

ダイヤがエリスのほっぺをつんつんする。


「だまれ、この阿呆」

エリスのげんこつがダイヤにヒットした。


「痛い、痛い」


「こっちの方が痛かったわ。この石頭め」


「でも実際のところ、この辺の魔物は以前はどうだったんですか?」

僕は飲み物を2人に渡しながら聞く。


「うーむ、どうだったかのぅ」


「この辺はあの怪獣くらいの強い魔物がいっぱいいた気がするねぇ。エリス様が派手に倒しまくってたけど」


「そうなんですね。じゃあ今でもあの怪獣を倒すのはわけないってことですか?」


「難しいな、どこかの皇女のせいで全盛期の力が出ないからな」


「ああ…」


「でもお主が力を常に与えてくれればそれも可能かもな」


「それって結局戦力ダウンじゃん」


「そういうことじゃ」


「これからもあの強さの魔物がでるとなると気を引き締めないとですね」


「そうだねぇー。でもみんなの力なら大丈夫だよー」


「徹の言う通りじゃ、油断は禁物じゃ」


「まぁ、これからは休憩をしながら旅をしないと持たないかもねぇー」


「それはそうだろうな。あれだけ全力で戦っている以上連戦は避けたいからな」


「これからは生存者を見つけるのも大変そうですね」


「うむ」


「とりあえず、次はどこに行くの?」

未来が入ってくる。


「とりあえず、あの怪獣型が歩いてきた方向に向かおうと思っておる」


「怪獣が沢山いたりしてねー」


「不安なこと言わないでくださいよ」


「まぁ、とりあえずしっかりと休息を取って次に進むぞ」


「そうですね、わかりました」


「よし、徹少しトレーニングするぞ」


「いや、ちょっと休みたいなぁって」


「そっか、じゃあ俺はマラソンしてくるわ」


「元気だなぁ」


「私もトレーニングしようかなぁ、あいつ倒すのに時間かかったし」


「私もそろそろこの姿をどうにかしないとな…」


「皇女が魔法を覚えないと難しいんですよね」


「うむ、皇女に頼るより自分でどうにかした方がいいような気がしてきたよ」


「できるの?そんなこと」


「いや、なかなか出来ないから困っておるのじゃ。まったくあの皇女め」



「へくし」


「皇女よ、風邪か」


「いえいえ、多分エリスが噂をしているのでしょう」


「そろそろ魔法を解いた方がいいんじゃないか」


「そうですねぇ、どうも苦戦しているようですからね」


「じゃあ一緒にエリスのところに行くか」


「いいえ、私だけで行きましょう」


「それはいかん、アレク一緒について行ってくれんか」


「かしこまりました。王様」


「テレポートを使うので心配しないでくださいな」


「そ、そうか」


「じゃあ、行ってきますね」


「気を付けてな」

王はハンカチで涙を拭う。


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