マッスルトレーニングの結果の件
第328話
1週間後
「流石に時間かけすぎだったかしら」
「どうなりましたかねぇ」
「おーい、戻ったぞ」
福原が歩いてくる。
「あれ、徹は?」
「ああ、あっちで倒れてる」
「ええ!!」
未来は慌てて走っていく。
「やっぱり、あの二人進展したんだなぁ」
「お、さすがマッスルさん。勘がいいですねぇ」
「すごいです、マッスルさん」
「何となくな。ロミアちゃんも久しぶりだな」
「はい、マッスルさん。お久しぶりです」
明るくなったな。
「あれ?エリスさんは?」
「あそこの球体君で寝てるよ」
「おお、ヒデリちゃん」
「お前のために新しいダンベル作ったぜ」
「おお、助かるよ」
「徹、大丈夫?」
「あ、ああ。未来か」
「回復魔法をかけるからじっとしててね」
「ありがとう」
「あら、少し筋肉ついた」
未来が僕のお腹をぺちぺち叩く。
「おい、くすぐったいな。やめてよ」
「いいじゃない。あ、ここも」
「こら、早く回復してくれ」
「のろけどころかイチャイチャしてますね。ロミアちゃん」
「これがイチャイチャですか、カエデさん」
いつのまにかカエデとロミアがいた。
「あ、あんたたち!!」
「と、とにかく少しは体力ついたみたいでよかったわね」
「あ、ああそうだね」
「次の目的地に向かいますよ」
「わ、わかってるわよ」
「次の目的地までの距離はどのくらいなのかな」
「結構距離はありますね」
「早速トレーニングの結果を見せるチャンスだ」
「なんか微妙にキャラかわってない?」
「そんな、ことはないさ。自信がついただけだよ」
1時間後
「はぁはぁ、まだつかないのかな…」
「ちょっとスタミナはどうしたのよ」
「まだまだ、トレーニングが足りないようだな、徹」
「も、もう勘弁してくれ」
「まぁ、確かにお腹すきましたし、一旦休憩しましょうか?」
「おう、そうしようぜ。いいですよね、エリスさん」
「私は休憩はいつでもウェルカムじゃ」
「じゃあ、早速ご飯を、むっ!!」
「どうしたの、カエデ」
「魔物の匂いが近づいてきます」
「なんだか、すごいスピードで向かってくるよ」
あれは、チーターか?
「おれに任せな、久しぶりに腕がなるぜ」
「でもすばやい相手は不向きなんじゃないのか?」
「修行の成果見せてやるよ」
チーター型が福原に襲いかかる。
「ふんっ!!」
福原の筋肉が膨張して、チーター型のひっかき攻撃を弾きとばす。
「いくら素早くても攻撃が通じなくては意味がない」
「いくぞ、マッスルパーフェクトストライク」
福原の姿が一瞬見えなくなる。するとチーター型に強力なパンチをおみまいする。
チーター型は粉砕される。
「おー、すごいですね。マッスルさん」
「す、すごい。すごいよ。福原」
「ふっ、どうだこの磨きあがった筋肉。前の俺だと思ったら大間違いさ」
「ちょっとマンモスが近づいてきたわよ」
「ぬおおおおおおお」
福原はまた力をためる。
「はぁぁぁぁ」
福原が両手を前方に出すと巨大な拳が飛び出す。
マンモス型はあっさり粉砕される。
「ま、魔法」
「いや、これは俺のマッスルパワーを具現化した技だ。魔法とはまた違うんだ」
「なんか…すごいね」
「そうだろ、徹もこうなるようにトレーニングだぞ」
「あ、ああ」
そして、僕達は次の目的地の町に着いた。
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昨日は家の猫が脱走して大変でした




