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目立ちたがりの主人公の件

第325話


なんだか久しぶりに目立てる気がするぞ。


「徹さん、なんだかたのしそうですねぇ」


「え、そう。そんなことないよ」


「未来さんと離ればなれでも大丈夫なんですか?」

ロミアが純粋な顔をして聞いてくる。


「あ、ああ向こうはエリスさんもいるしね」


「魔物の匂いがしますよ」


「よし、僕に任せて」

僕は力を溜める。


「はい、お願いします」


ズシン、すると大きな象が現れた。


「あ、あれ。思ってたのと違うな…」


「がんばれー、徹さん」

カエデとロミアはいつの間にか距離を取って応援している。


「しかたない、メルメルサンダー」


象はびくともしない。


「メルメルバスター」


象はびくともしない。


「メルメルファイヤー」


象はびくともしない。


「いけない、これではカットされてしまう」


「何言ってるんですかー。がんばれー」


「ここで岩石落としやるわけにもいかないし…」

考えていると象が突進してくる。


「よし、必殺!!メルメルメルメルプリンプリンのメルメルアッパー」

僕の右手に光が集まりアッパーカットを象におみまいする。


象は直撃をくらい宙に浮いてそのまま地面に叩きつけられた。


「よし!どうだ」


「ぐぉぉぉぉん」


「今、楽にしてやる」


「カエデさん、何だか様子が変です」


「どうしましたか?ロミアちゃん」


すると周辺から象がぞろぞろと現れた。


「徹さん、沢山来ましたよ」


「えっ!まってまだトドメさせてない」


「仕方ありません、私たちも戦いましょう」


「はい、わかりました」


「メルメルキラメキサンダー」

僕は一体目の象を倒す。


「風神鳳凰脚」

カエデの足が炎をまとい象を粉砕する。


「ブラックホールアーム」

ロミアがブラックホールを目の前にだす。

そこから黒い手が飛び出し象をつかんでブラックホールに押し込んでいく。


みなさん、このブラックホールに押し込んでください。


「わかった、メルルンハリケーン」

僕は数体の象を竜巻に巻き込んでブラックホールに吸い込ませる。


「風神鳳凰弾」

鳥の形をした遠距離技を繰り出しさらにブラックホールに押し込む。


「あ、お二人ともブラックホールは満席なので残りは倒してください」


「残りは…」


「いつの間にか倒しきってたみたいですね」


「ぐるるるる」


「おおっ!!」


さっきまでの象とは比べ物にならない大きさの象が現れた。


「メルメルバスター」


当然効果はないようだ。


「グラビトンプレス」

ロミアが重力の魔法を使う。


象は動きが鈍くなるがそれでも前進してくる。


「風神鳳凰斬」

カエデが象の鼻を切断する。


「ぐぉぉぉぉん」


「今です、徹さん」


「はい、メルメルメルメルプリンプリンの爆裂粉砕撃」


象型は衝撃で爆散する。


「やりましたね、徹さん」


「うん、目立ってたよね。僕!!」


「そこですか…」


「大事なことなんだ」


「わかりました、わかりました。じゃあ、頂上に向かいましょう」


「そうだね」


「徹さん、また魔物の匂いがします。今回は力はそんなにですけど」


「よし、どんどん倒すぞ」


ブーン


「あ、蜂!!」


「ヒデリちゃんがいなくてよかったですね」


「ブラックホールフラッシャー」

複数の蜂は一瞬で消滅する。


「…」


「ど、どうかしました。徹さん?」


「いや、いいんだ。気にしないでくれ」


その後特に目立つことなく、頂上に僕たちは着いた。


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