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次の目的地は?の件

第331話


「ほら、そろそろ行くわよ!!」


「やれやれ仕方ないのぅ」


「よっこいしょ」


「お腹すきましたぁ」


「それよりも次の村に行くわよ」


「でもどこにあるんだ?」


「ここの廃屋から地図が出てきたわ」


「どれどれ」

僕は地図を覗き込む。


「ここからそう遠く無さそうですね」


「じゃあ、そこにむかってレッツゴーだね」


「ああ、そうじゃな。しかし先程の戦闘でそこに生き残りがいたとしたら警戒心がより強くなっておると思うから慎重にな」


「意外と考えてるのねぇ」


「意外とはなんじゃ」


「大福~」


「はいはい」


「あれ、ヒデリちゃんがいませんよ」


「なんじゃと、メカ子めあれだけ個人行動はするなと言っておいたのに」


「いや、ここにいるぜ」


「なんじゃ、お。体にまとっているメカがなんだかスマートになったな」


「ああ、休んでる間に色々考えてさ。ごてごてしてたからあたいのボディにフィットするように再構築したんだ」


「へーすごいね。ヒデリ。でも体のラインもよくわかるね」

ダイヤがニヤニヤ笑う。


「おい、そこのエロ親父」


僕も思わず見てしまう。

すると後ろから蹴りが飛んできた。


「い、痛いな未来」


「イヤらしい目で見ているからよ」


「そ!そんなことないよ。僕は未来だけだから」

僕は思わず訳のわからないことを言う。


すると未来の顔が真っ赤になる。


「のろけ、のろけです。カエデさん」


「そうですね、恥ずかしい」


「あんたたち…」


「さて、じゃあ行くか」



1時間後


「あ、あそこに村がみえますよ」


「ほんとね。今回は門番はいないみたいだけど」


「じゃあそのまま行ってみよう」


「誰もいないですね」


「どうやらここの村もやられたか…」


ガサガサ物音が聞こえる。


「何かいるわよ」


「魔物か」

僕は剣を構える。


老人がゆっくりと現れた。


「おお、生き残りではないか」


「なんだ、お前たちは」


「あ、僕たちは生存者たちを探しながら旅をしている者です」


「生存者か…残念だがここはワシだけだよ」


「そ、そうなんですか。他の人たちは」


「魔物にやられたの者いたし、この村から出ていった者。それぞれじゃ」


「老人よ、なぜお主は一人で」


「この村でワシは育ったからな。この村から出ていくなんて考えられん」


「けど、魔物が襲ってくるでしょ?」


「まぁ何とかしてきたよ」


「なんとかって…」


この老人はどうやって生き延びているのだろうか…


「気持ちはわかるが良ければラングレン王国で保護をするがどうじゃ?」


「でていかんといっておるだろう」


「そうか、仕方がないのぅ」


「諦めるのはやっ!!」


「ちょっと何とか保護しないと」


「仕方がないじゃろ、本人がいやがるんだから」


「でもこのままだと魔物に」


「うーむ、大丈夫だと思うぞ」


「本当に?」


「みなさん、それよりも魔物の匂いがしますよ」


「やれやれ、また魔物が来たか…」


「そうみたいじゃのう、ご老人。お手並み拝見といこうか」


「やはり、見抜いていましたか、エリス様」


「ふっ」


「ふん」

老人はいきなり筋肉が肥大化してゴツい体になる。


「な、な、な」


「うっうそぉ」


「では、いきますぞ」


魔物の群れはあっという間に老人の手によって倒されていく。


「なんだあれ…」


「人間よね?」


「すごいですねぇ」


「おー、マッスルを思い出すな」


とりあえず、魔物はいなくなったようだ。

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