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ライオンの群れはなかなか大変だったよの件

第327話


「あ、徹がライオンに囲まれたね」


「じゃあ、私が行きますね」

カエデが素早く群れに飛び込む。


「風神竜巻の術」

群れの真ん中で竜巻を起こす。


ライオンは竜巻に巻き込まれていく。


「おおー!すごいねぇ」


「よっしゃ、くらいやがれ」

空に飛ばされたライオン型にヒデリがミサイルを放つ。


ライオン型は爆散していく。


「よっしゃあ」


「おお、今度はメスライオンがきたよ」


「メルメルサンダー」


「ダイヤモンドバスター」


メスライオン型は素早くかわす。


「ブラックホールビーム」


ジュッと音を立ててメス型は消えていく。


「メルメル誘導ファイヤー」

僕は追尾型の炎を出す。

メスライオンは逃げようとするが炎に当たり消滅する。


「ダイヤモンド斬」


「よし、順調じゃのう」


「あんたも戦いなさいよ」


「私の出番はなさそうじゃ」


「あらほんといつのまに倒しきってる」


「ふぅ、なんとか倒せましたね」


「いや、まだまだ来ますよ」


「あれは、カバ?」


「カバってなんですか?」


「カバは力が強い気をつけて」


カバはドンドン突進してくる。


「意外と早いぜ、マシンキャノン発射」


カバに当たるが銃弾は弾かれる。


「うおお、固い」


「メルメル岩石落とし」

僕は巨大な岩石をカバに打ち落とす。


「ぐぉぉぉぉ」


「う、受け止めてる」


「うぉぉぉぉぉ」


「がんばれ徹」


「岩石追加ぁぁぁ」


カバは地面にめり込みながらも受け止めようと必死だ。


「ぬぅおおおおお」


「ぷっ、徹の顔がすごいことに」


「濃い顔になってますね」


「何をのんきに見てるのよ。手伝ってあげてよ」


「お主が力を上げればよかろう」


「あ、そうか。アタックウォール」


「んっ」

力が上がった。


「これなら行ける。くらえぇぇぇ」


カバはぺしゃんこにつぶれる。


「ふぅ、やった」


「おー、すごいねぇ。けどまたライオン型が来たよ」


「くそ、次から次へと」


「ちょっと、エリスさん。あんたも少しは戦ってよ」


「仕方ないのぅ、とう!!」

エリスが球体君から飛び出す。


「みな、離れていろ。行くぞ」

エリスは拳に力をこめる。


「あ、やばい。みんな離れてー」


「ギガインパクト」

ライオンの群れに強力な重力をまとったパンチが上空から打ち落とされる。


ライオンたちはぺしゃんこにつぶれていく。


「うわ、酷い」


「どうじゃ、私だってやるときゃやるのじゃ」


「色んな技を持ってるんですね」


「まぁな、私が炎魔法しか使えないと思ったら大間違いじゃ」


「なんかみんな強くなってるなぁ」

未来がまたぼやいている。


「まぁ、いいじゃないかー、未来も補助魔法を磨けばいいのさ」


「まぁ、そうですけど」


「じゃあ、私が特別に特訓してあげるよ」


「えっ、ダイヤさんが」


「うん、私はドラゴンだけど魔法が得意なドラゴンだからね。どこかのおじいドラゴンとは違うのさ」


「じゃあ、みんな私達はしばらく特訓するから先に行ってて何日かしたら合流するから」


「えっ、そういう感じ」


「そうだよ、未来。力をつけたいなら彼氏と一旦離れなさい」


「え、あ、はい」


「いいよね、エリス様」


「別にいいよー」


「なんて適当な」


「とりあえず、私たちは次の村に行ってるからそこで合流じゃ」


「ダイヤさん、よろしくお願いします」


「うん、徹。任せといて」


「じゃあ、未来。頑張ってね」


「わかったわ、がんばる」


「イチャイチャしやがってですね」


「あれがイチャイチャですか」


「あんたたち黙りなさい」


こうして僕らは二人をおいて次の目的地に行くことになった。

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