表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

327/704

次の村は敵意むき出しの件

第326話


「あ、見えてきましたよ」

カエデが言う。


「全然見えないわよ、相変わらず視力がおかしいわね」


「いやぁ、照れますね」


「未来」


「何?」


「何だか愚痴が多くなっているような」


「何ですって」


「お、愚痴キャラに変更か?受け悪いぞそのキャラは」

エリスが球体君から声を出す


「そんなキャラじゃないわよ、暑くてつい」


「なんだ、暑いなら暑いって言えよ」

ヒデリがごそごそと何か探している。


「ほら、ポータブル扇風機」


「いつの間にこんなものを」


「徹に教えてもらって作ったんだ。内部構造は私のオリジナルだけど」


「ありがとう、ヒデリ」


わかりやすく機嫌が戻ったな。僕は未来を見つめる。


「何見てるのよ」

未来が扇風機を当ててくる。


「あのー、イチャイチャしないでください。暑いです」

カエデが冷ややかなリアクションをする。


「な!!」

僕たちは思わず顔が赤くなる。


そして、30分後


「あ、見えてきたよ」


「何だか武器を持った人達がこっちを見てるわね」


「戦闘態勢に入ってるみたいですね」


「魔物と勘違いされてるのかな」


「じゃあ、あたいに任せな」


「ちょっとミサイルはダメよ」


ヒデリの背中から旗がでた。


【私たちは人間です】


「余計に怪しいわ!!」


「ああ、魔法使いも出てきたよ」


「仕方ねぇ、戦おうぜ」


「いやいや、人間同士で争ってる場合じゃないよ、とりあえず僕が話をしてくる」


「確かに徹なら大丈夫ね」


「のろけですか」


「違うって!!」


5分後

「あ、戻ってきましたよ」


「どうだった?」


「人間なのは認めてくれたけど、中には入れないって」


「ええ、そうなの」


「どうしますか?エリスさん」


「徹、そやつらの力はどうだった?」


「こないだの蜂くらいなら倒せるかもしれません。でも複数の魔物に襲われたら危険だと思います」


「そうか、じゃあ別の村にいくぞ」


「え、いいの?」


「別に村に入らなくてもこの近辺の魔物を倒しながら行けばいいだろ」


「そうだよねー、昔もそうだったねぇ」


「そうなんですか」


「うん、よそ者は入れないで自分達で何とかするって。別に珍しいことじゃないよ。まぁそれで滅んだ村もあるけどね」


「ダイヤ!!」


「事実を言ったまでだよ、エリス様。この子達にも現実をちゃんと知っといてもらうべきでしょ」


「う、うむ」


「じゃあ、あそこの村も」


「まぁ、そうならないようにこれから近辺の魔物を倒しに行くんだけどねー、あくまでも可能性の話だからさ」


「じゃあ、あっちに魔物の匂いがするので行きましょう」


「オッケー、行こう、行こう」


僕がもっとちゃんと交渉できてればよかったのかな…


「徹!!」

未来が僕の背中を叩く。


「あんたのせいじゃないわよ、あそこの村には村の事情があるんだから」


「ありがとう、未来」


「あれがのろけですか?カエデさん」


「そうです、あれです」


「あんた達…」


「はっはっは。やっぱり君たちと一緒だと飽きないねぇ」

ダイヤは思わず笑う。


「褒められて…ないわよね」


「さ、カエデが言ったところを目指そうー」



あれは…


「ライオンみたいですね」


「おー、強そうだねー」


「こっちに気づく前に奇襲をしかけましょう」

僕は力を貯める。


するとライオン型がこちらにきづく。


「あ、ばれたー


「そりゃ、そんだけ力をあげたらねぇー」


「もう!バカ徹」


「ええい、このまま行きます」


「くらえ、メルメルガドリング」

僕は炎の拳をガドリングのように打ち出す。


「あれは、マッスルさんの技の応用ですね」


「徹、いつのまに」


ライオン型はふきとぶ。


「おお、すごいねぇ。でも仲間が来たよ。私たちもやろうか」

ダイヤが力をためる。


「みんな準備はいいかい」


「「はい」」

お読みいただいてありがとうございます。ブックマークや、評価いただけるとうれしいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ