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ぱんたこん村に戻りますの件

第324話


「エリス様、いいこいいこしてー」


「しかたない、ほれいいこいいこ」


「はぁ、幸せだぁー」


「僕達は何を見せられているんだろう…」


「とりあえず、一度村に戻りましょうよ」


「うむ、そうするか」


「エリス様」

マルスが村の入り口で待っていた。


「おう、マルス例の城は崩壊したぞ、こいつのせいで」


「もー、おかげって言ってよー」


「ダイヤさんがあそこの魔族を倒したんですね」


「うん、ちょっとムカついて本気だしすぎた」


「むかついて、城を破壊するなんて…相変わらずですね」


「マルスさんは2人の無茶苦茶になれているのね」

未来が感心する。


「ま、まぁ2人ともダイナミックな方なので」


「なんじゃそりゃ」


「まぁ、とりあえず報告にきただけだから私たちはこのまま旅を続ける」


「そうですか、少し休まれてもいいのに」


「そうもいかんよ」


「あ、あとこれ保存食を沢山用意したので村の人に渡してください」

僕はどさりと食料を置く。


「すまないね、徹君」


「では、皆の者いくぞ」


「気をつけて、ご無事を祈っております」


「マルスも無理しちゃだめだよー」

ダイヤがぶんぶんと手を振る。


「これであの村とマルスは安心だね、エリス様」


「こればかりは何とも言えん。また新たな魔物が現れるかも知れんしな」


「まぁねぇ」


「ところで次はどこに行くの?」


「城に登ったときに遠くに村が見えたからそこに行こうかと思っておる」

こういうところがやはり戦士として抜け目がないんだよなぁ。


「ん?どうした徹」


「いえ、何でもありませんよ」


ダイヤが壊した城を通りすぎて次の目的地に向けて歩き出す。


「なかなか見えてこないわね」


「うむ、思ったより遠いなぁ」


「ちょっと休憩しますか?」


「そうじゃな、少しだけ休むか。思えば連戦続きだったのぅ」


僕はキャンプセットを出す。


「あ、あそこに池がある。水浴びしてこよーっと」


「魔物には気を付けろよ」


「私も浴びようかな、ロミアちゃんはどうしますか?」


「あ、私はここで待ってます」


「そうですか、では行ってきます」


「私も行こう」

未来が走り出そうとして、一瞬止まる。


「徹、覗いちゃだめよ」


「え、裸ではいっ」

徹の顔面に未来の魔法の杖が当たる。


「痛い」


「まぁ、実際未来はともかくあの2人は裸で入りそうだがな」


「私は寝る」


「あたいはパーツ集めしてくるわ」


「じゃあ、徹さん」


「ん?」


ロミアが目をキラキラさせている


「ジェンガです。ジェンガをやりましょう」


「え、あ、ああ。そうしよう」


僕は魔法でジェンガを出してロミアと遊ぶことにした。


1時間程して3人が帰ってきた。


「はぁー気持ちよかった」


「そうですね、服はびしょ濡れですが」


「徹何か乾かす道具ない?」


「とりあえず、タオルとドライヤーを出すよ」


「ありがと」

未来はそれを受け取る。


「ってドライヤーは使えないでしょ」


「あ、そうか、じゃあ自然乾燥しかないね」


「まぁしょうがないわね」


「お、2人でジャンガですか」


「カエデさん、ジェンガですよ」


「私も参加します」


「エリスさんは?」


「あそこで寝てるよ」

僕はテントを指差す。


「ヒデリはパーツ集めよね」


「そうだね」


「何よ、さっきから生返事で」


「いや、ジェンガに集中してるんだよ」


「そんな強気で言われても…」


「あっ!!」


ジェンガが倒れていく。


「やった、これで15対3ですね」


「どっちが負けてるんですか?」


「僕です」


「もう諦めなさいよ」


「じゃあカエデさん。バトンタッチで、僕も休みます」


「はい、じゃあロミアちゃん。真剣勝負ですよ」


私たちは何をしてるんだろう。

未来はぼけっとこの現状を見つめながら考えていた。

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