魔物の城攻略の件
第323話
「しかし、これだけハデに戦ってるのにここの主が現れんのぅ」
「さっきのやつがそうだったとか?」
「いや、それにしては手応えがなかったぞ」
「じゃあ、もっと先を進もうよー」
「そうじゃな、それとダイヤ。お主は力を蓄えておけ」
「ん?」
「戦いが終わったらこの城を壊してもらいたいからな」
「あー、なるほどね。残しとくとまた魔物が巣くうからね」
「なるほど」
未来が感心する。
「弟子想いだねぇ」
「弟子思い?」
「そうだよ、この城を潰しておけば、マルスが少し楽になるでしょう。だからエリス様は本気なんだよ」
「へぇ、姉さんらしいな」
「でしょー」
「おい、早く行くぞ」
「はーい」
「階段がありますよ」
僕は進んでいる途中で気づく。
「よし、上に上がってみよう」
「わかりました」
僕が先頭に、なって階段を登ることになった。
特に魔物が出ることなく2階に着く。
「特に魔物はいませんね。カエデさん。どう?」
「匂いは感じますが…気配を消してますね」
「めんどくさい、建物ごと壊すか」
「ちょっと待って、前から何か来たわよ」
「ぐるるるるる」
「ご、ゴリラ?」
ゴリラ型の魔物は躊躇なく突進してくる。
「ゴリラは力がすごいですよ、気をつけてください」
「ダイヤモンドパーンチ」
ゴリラはダイヤのパンチを軽く受け止める。
「おぉ!!」
そのまま腕を掴んで一度ダイヤを上に持ち上げて地面に叩きつける。
「ダイヤ!!」
「メルメルバスター」
ダイヤを掴んでいる右手めがけて技を放つ。
ゴリラ型はダイヤを放してそれをかわす。
「くっ、素早いな」
「ダイヤ、大丈夫か」
「痛たた、エリス様ごめん。ちょっとキレたわ」
「まてまて、力を温存…」
ダイヤがみるみるうちにドラゴンに姿を変えていく。
「野蛮な魔物が私に傷をつけるとはなめた真似をしてくれたな」
ゴリラ型はそのオーラに圧倒されて動けなくなる。
その刹那、ダイヤがゴリラ型に噛みつく。
そしてそのまま食いちぎる。
「ああ、またR指定に」
「なんの心配をしてるのよ、徹。ってゴリラが沢山現れたわよ」
ゴリラ型は群れになってダイヤドラゴンに攻撃を仕掛ける。
「なめるな」
飛び付いてくるゴリラ型にダイヤモンドのトゲを身体から放出して串刺しにしていく。
「あーあ。こうなると私たちの出番はないのぅ」
「ちょっとあんたしか止められないでしょ」
「そんなことはない。怒りが収まれば元に戻るじゃろ」
そうこうしているとあっというまにゴリラ型は全滅していた。
「ガォォォォォォォン」
ダイヤは上空に向けて、ダイヤモンドの光線を放つ。
「ぬぉぉぉぉ、ばかもん。建物が壊れる」
ダイヤは構わず、そこらじゅうに向かって光線を吐き続ける。
「どうすんのよ」
「とりあえず、防御じゃ。巻き込まれてはたまらん」
「ここの城のボスも黙ってないでしょうね」
「ああ、しかしこれだけ破壊したら城のボスも死んでるかも」
「そんな、ご都合展開あるわけ…」
上空から人型の魔物が落ちてきた。
「ぐっ、貴様よくも私の城を」
「あいつがボスみたいですね」
「あ、ああこうはしてられんな。あいつを倒そう」
ダイヤがボスと思われる人型を踏み潰す。
「「あっ!!」」
魔物は消滅していく…
「…さて帰るか」
「いやいや、ダイヤさんを止めないと」
「うーむ、仕方がない。ダイヤ。いいこいいこしてあげるから元に戻れ」
「あほ!!そんなので戻るわけないでしょ」
「いや、様子がおかしいよ」
ダイヤは人型に戻っていく。
「んなアホな」
「エリス様ー。いいこいいこしてー」
「し、仕方ない…」
こうして、僕らはこの城を攻略した。
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