レジスタンスの拠点でロリコン疑惑がでた件
第30話
「ここが俺たちのアジトだ」
リーダー各の男が言った。
「そういえばお主の名前をまだきいていなかったな?」
「ああ、俺はダコスタだ。」
「それでお主たちは今までどのように戦っておったのだ」
「ああ、さっきあんたらにやったように奇襲だったり、魔法や武術を使ってなんとかやって来たんだよ。それよりあのあんちゃん大丈夫か?」
「ああ、ちょっと自信をなくしたようだ。すぐになおるだろ」
「いや、あんたが一回殺したから怖がってんじゃねのか」
「そうかのう」
「元気だしてよ、徹」
「う、うん」
僕はすっかり自信をなくしていた。
「それでエリスさんよ、この拠点も魔物たちにはもうばれ始めててさ。そろそろ一斉に襲ってきそうなんだ。なんとか女子供は逃がしてやりたいんだ。」
「わかった、国のものを寄越すように手配しよう。それとこの周辺の魔物は我々が始末することにしよう」
「すまねぇな。やつらはいつ仕掛けてくるかわからねぇ、なるべく早く頼むよ」
僕はふたりの会話をぼーっときいていた。すると
「ねえ、お兄ちゃんどこか悪いの?」
5歳くらいの女の子が声をかけてきた。
「え、あの」
殺されて自信がなくなりましたとは言えない。
「私が魔法を使えるようになったらお兄ちゃんの病気を治してあげるね」
女の子はにっこりと笑う。
かわいい。いやこれはロリコンではないぞ。
「ありがとう。えっと」
「私、マリアだよ。」
「マリアちゃんは優しいね」
僕は頭を撫でた。
「ロリコン」
ぼそっと未来が言った。
「リーダーあれをみてくれ」
レジスタンスのメンバーの一人が大声でさけんだ。
僕らは目の前の光景に言葉を失った。
魔物の群れがこちらにむかってきている。
それも数えきれないほどに。
「お兄ちゃん怖いよ」
僕だって怖いし、自信もない。でもメルルンならこんなとき絶対にみんなを守る。
僕は先頭に立った。
「おい、あんちゃん大丈夫かよ」
「は、はい、やってみせます」
僕は構える。
「いくぞ」
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