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地下に落ちましたの件

第286話


「いてて」


「みんな大丈夫か?」


「大丈夫ですってあれ?」


「カエデさんと未来とロミアがいませんね」


「なんじゃと、メカ子は?」


「ここにいるぜぇ~」

頭を地面に突っ込んだままヒデリの声が聞こえる。


「大変だ、早く抜かないと。エリスさん手伝ってください」


「お、おお」


スポン


「あー死ぬかとおもったぜ」


「それにしても、はぐれてしまったか…」


「メカ子、他のやつらがどこにいるかわかるか?」


「ちょっとまってくれ…、おっ生体反応発見。3人分」


「無事ってこと」


「ああ、でもこの壁の向こう側だな。ドリル君も壊れちゃったから壊せないな」


「仕方ない、地下道を進んで合流するか」


「魔法で壊せねぇのか?」


「こんな狭いところで破壊魔法を使ったら、私達も巻き込まれる」


「とりあえず、向こうの3人が動かないと良いけど」



「痛いですねぇ、皆さん大丈夫ですか?」


「うん、何とか。ロミア?」


「あ、私も大丈夫です」


「私達だけですか?」


「そうみたいね。徹大丈夫かな?」


「あとの2人も心配してください」

ロミアが慌てる。


「わ、わかってるわ。エリスさんとヒデリなら大丈夫と思ってついね」

未来が慌てる。


「どうしましょうか?ヒデリちゃんが多分レーダーで私達を探してくれると思いますが」


「でも、レーダーが壊れてる可能性だってあるんじゃない?結構高いところから落ちたし」


「じゃあ私達は私達でここから脱出できるように頑張りますか」


「そうね、とりあえず道沿いに進みましょう」



「しかし、なぜ元々あった村の下にこんな地下道があったんですかね」

僕はエリスさんに訪ねる。


「そう言われてみればそうじゃのう、もしかしてこの村の人々は地下に生活拠点を移した可能性があるな」


「て、ことは村人がいる可能性もあるってことだよな。あの3人なら多分大丈夫だから村人を探そうぜ」


「確かにそうしましょうか」


「よし、まぁとりあえず進んで行くぞ」



「でもなんで村があったところにこんな地下道があるのかしら」


「そうですねぇ、魔物の匂いもプンプンしますよ」


「村を壊した後に地下に魔物たちが住み込んでいるんだと思います」


「こんな狭い道だと戦いにくいですね」


「確かにカエデは戦いにくそうね」


「じゃあ、私が先頭を歩きますよ」

ロミアが前を歩き始める。


「はぁ、徹さんに会いたいです」


「な、な$*%_/>…6/{8)」


「落ち着いてください。未来さん」


「お腹空いたなぁ」


「な、なんだ。そういう意味ね」


「徹さんといったら食べ物でしょう、他に何があるんですか!!」


「いや、そんな強く言わなくても」



「へっくし」


「なんだよ、徹。風邪か?」


「未来が噂してるんじゃないのか?」

エリスがニヤニヤする。


「埃が鼻に入ったんだよ」


「それにしても静かじゃのぅ」


「ヒデリさん、他の生体反応はないの?」


「今のところ感じないな、ていうか魔物レーダーが反応してきたぞ」


「そうか、ここは魔物の巣だったか」


「じゃあ、どちらにしても倒さないとですね」


「うむ、しかし徹よ。この狭い場所で戦うのは難しいから気を付けろよ」


「なるほど、わかりました。技には気を付けます」


「うむ、がんばれよ」


「って、エリスさんも戦ってくださいよ」


「えー」


「えーじゃありませんよ」


「はいはい、わかりましたー」

絶対わかってないな。

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