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魔族の城に着きましたの件(後編)

第264話


「うおー、マッスル。何か落ちてきたぞ」


「どうした、ヒデリちゃん」

福原が振り向く。


「だ、ダンゴムシ…」


「なんだか、固そうだぜ。とりあえずミサイル発射」


ダンゴムシにミサイルが当たる。


「やっぱり効かねぇな」


「よし、マッスルパーンチ」

ガチンと音がする。


「いてて」


「よし、マッスルどいてろ、いくぜー。アブソリュートゼロ」

ヒデリの腹部の機械から氷のレーザーが発射される。


ダンゴムシはカチンコチンに固まる。


「よっしゃ、マッスル粉々にしてやれ」


「まかせろ、マッスルダイナマイトギガントタックル」


ダンゴムシは粉々になる。


「よし、みんなを追いかけようぜ」



「何だか下から凄い音が聞こえたのぅ」


(やっぱり、ダンゴムシがヒデリさん達のところに落ちたかな…大丈夫だろうか)


そんなことを考えていたら、僕が開けた穴からヒデリさんと福原が現れた。


「お、いたぞ、マッスル」


「おーほんとだ間に合ったな」


「今、下からすごい音が聞こえたわよ」


「ああ、ダンゴムシが落っこちて来たからあたいの武器で凍らせてマッスルに粉砕してもらったからな」


「あ、やっぱりそっちに落っこちたのか…」


「やっぱりって、徹お前の仕業か」


「いや、僕たちの攻撃が通らなかったから、地面に落としてそのままここのボスのところまで行こうと思ってさ」


「結構、乱暴だな」


「次の階が最上階みたいですよ」

カエデが言う。


「ふむ、それなりに強力な力を感じるな。皆のもの気を抜くなよ」

エリスが球体君から顔を出して言う。


「よっしゃあ、マッスルパワーで相手になってやるぜ」


僕たちは階段を登っていく。


「やあやあ、よく来たな。人間達よ」

そこには大柄の人型の魔族が椅子に座っていた。


「お前の魔力どこかで感じたことがあるなぁ」

エリスが突然言い出す。


「貴様、エリス・クロードか?」


「そうじゃ、前に会ったことでもあるか?」


「そうか、貴様が…」


「思い出せないの、エリスさん」


「いやぁ、知らんなぁ」


「我はお前に殺されたグレミーの父親、ガレミーだ。息子の敵をとらせてもらう」


「おお!通りで感じたことがある気だったのだな」


「エリス・クロード、我と1体1の勝負をせよ」

ガレミーが剣を構える。


「いやじゃ」


「…」


静寂が流れる。


「私はさっき力を使って疲れた。決闘を申し込むならはじめからザコどもを寄越さないで貴様自ら来い」


「な、なんだと。どこまでもばかにしおって」


「徹、お前に任せるわ」


「え、僕ですか?」


「貴様、こんな小僧と戦わせるだと」

ガレミーは激昂する。


「万が一お前の言う小僧に勝てたら相手をしてやるよ」


なんか話が勝手に進んでますけど…


「し、仕方がない。僕が相手になってやる」

僕は剣を構える。




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