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ハヤテは帰りますの件

「なるほど、そんなことがあったのですね。皆様、ご迷惑をおかけしました」

カエデがハヤテに事情を聞いて僕たちに謝罪をする。


「これからは本来の力と風神様の力がお主は使えるようになるが、あまり無理はしてはダメでござるよ」


「わかりました、親方様」


「さてと」

ハヤテが立ち上がってエリスを見る。


「なんじゃ?」


「そろそろ村に戻ろうかと…」


「そうか、またな」


「……」


「いやいや、また空間を開けてくれでござる」


「えー、歩いて帰れよ」

エリスがめんどくさそうに言う


「ここがどこかもわからんでござるよ」

ハヤテが慌てる


「すげぇ、あのハヤテ様が慌ててる」

ヒデリが目をキラキラさせている


「いや、そこに感心しちゃだめだよ」


「仕方がないのぅ、じゃあ今から空間を開くから、急いで戻れよ。あれ体力使うんだから」


「かたじけない」


エリスは力をためる。


両手をかざして空間を開ける。


するとハヤテさんの村が空間越しに見えてきた。


「親方様ありがとうございました」


「うむ、頑張れよ。カエデ」


「早くしろ、ハヤテ」


「すまぬでござる。エリス殿も無理はしないように」


「今、まさに無理をしておるわ」


「相変わらずでこざるな、では皆様カエデを頼みましたぞ」

ハヤテは空間に入って行った。


無事にハヤテが村に戻れたのが空間越しに確認取れた。


「ふう、疲れた」

エリスが座り込む


「鈍ってるんじゃない?」


「うるさい、貧乳。空間転移なんてそうそうできるものじゃない。皇女の力がバカなだけじゃ」


「貧乳は関係ない!!」


「まぁまぁ、ロミアもカエデも回復したみたいだし。いいじゃねぇか」

ヒデリが未来の肩をポンポンたたく


「よし、それでは次の目的地にいくとするか」


「場所はわかっているんですか?」


「ああ、さっきハヤテがこの先に魔族の城が建てられてる噂を聞いたと言っていたからそこに向かうつもりだ」


「魔族の城かそう簡単にはいかなそうですね」

僕は気合いを込める。


「そうだ、大福娘」


「あ、はい」


「お主の潜在能力はコントロールできたとはいえまだ不安定だ。油断するなよ」


「はい、わかりました」


「それとこれからはお主の中に宿っている風神の加護も受けられるからより風の技が使いやすくなっていると思うぞ」


「そうなんですね、徐々にやってみます」


「ああ、そうしてくれ」


「じゃあ、次の目的地に出発しようぜ」

福原…なんだか久しぶりに声をきいた気がする。


こうして、僕らは魔族の城に向かって歩きだした。

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