まだまだ旅の途中の件
第240話
「魔王は他にもペットを飼っていたの?」
「そうですね。他にも飼っています」
「しかし、あのぶーちゃん。戦いはしなかったがかなりの魔物だろう?」
エリスが珍しく会話に入ってくる。
「そうですね、魔王は強いペットしか飼わないので」
「そのわりにはネーミングセンスがなぁ」
「でも、そのぶーちゃんはロミアの言うこときくんでしょ?いい仲間が増えたじゃない」
「ぶーちゃんは、私が面倒をみてましたから、言うこときかないと、よく消滅させるぞーって笑いながら遊んでました」
「やっぱり、動物虐待にしか聞こえんのぅ」
「えぇ、そうなんですか?」
「まぁまぁ、それより僕らは今どこに向かっているんですか?」
「あ、はい。魔物の匂いが遠くからですがするので、そちらに向かっています、あと、団子ください」
「今日中につくのかな」
僕は団子をカエデに渡す。
「なんだ、徹?また疲れたのか?」
「いや、まだ大丈夫だよ」
「ちょっと、あっちからなんか突進してくるわよ」
「なんだあれ?」
「サイみたいな魔物だぞ」
「よし、メルメルバスター」
サイ?の群れに魔法をぶつける。
しかし、そのまま突進してくる。
「効いてない?」
「サイだから外装が固いんじゃない?」
「よし、それなら」
僕は力をあげる。
「メルメルブラスター」
直撃だ。
「よし!どうだ」
「数は減ったけどまだ向かってくるわ」
「おっしゃあ、マッスル岩石投げ」
福原がそこら辺に置いてあった岩石を投げつける。
サイ型の魔物が一体それによって倒れる。
「よし、効いたぞ」
「でも、まだいるわよ」
「もう一回、メルメルブラスター」
大規模な爆発が起きる。
何とか倒しきったようだ。
「ふう、だいぶ力を使ってしまったな」
「みなさん!見てください、左から何か突進してきます」
「あれは?カバ?」
カバ型の魔物の群れが襲ってくる
「くそ、メルメルブラスター」
数匹が消滅する。
「く、力が追い付かない」
「ダークネスブラスター」
ロミアが加勢する。
また数匹が消滅する。
「飛翔烈風斬」
カエデの刀の一振が風の刃になって、カバ型に向かっていく。
カバ型は上と下に両断されていく。
「うわ、カエデグロいわよ」
「仕方ないじゃないですか、そういう技なんです」
「ちょっと、怠け者。あんたも起きてよ」
「私が戦わなくてももう魔物はいないじゃないか」
顔をニョキっとエリスは出す。
「じゃあ、エリスさんあれを」
「あれはシマウマ?」
「はぁ、わかったよ。いくぞ」
エリスは両手に力を込める。
「魔物よ特と味わうがよい、ダムドフレイム」
シマウマ型の魔物は一瞬で消滅する…どころか後ろの崖も破壊する。
「な、な、な、なに今の技」
「めったに使わない、強い技」
エリスが球体君に入っていく。
「す、すげぇ」
「いや、すごいけど、やりすぎな気もするけど」
僕らは唖然と突っ立っていた。
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